joy!
第一話の朝。ジョルノはいつもより早くに家を出た。それには理由があった。
「全く…任されたとはいえちゃんと褒美はあるのでしょうか…?見返りではなくて」
腕に『生徒会』と書かれたピンを着け鞄を生徒会室に置いておく。そうして入れたての紅茶をのんで校内の見回りへ…と言ってもただ歩くだけだ。
そう…ジョルノは何故か生徒会会長になったのだ。正確には“ならされた”であるが。それはまた後日。考えてない訳じゃなくて長くなるのだ、色々と。
まず向かったのは職員室。来たのに理由はない。ただ何となくだ。そもそもこうやって歩いているのだって何となくなのだから理由なんてあるわけがない。
「ジョルノ」
「あ、ブチャラティ……先生……」
「なんだその間は…」
話しかけて来たのは現国の教師でなおかつジョルノの担任であるブチャラティ。彼はいつも早めに職員室にきてコーヒーを飲んでいたりデスクワークをしていたりする。
「いや…なんだか慣れなくて…先生ってつけるのが抵抗あるんですよ。何故か」
「なら無理してつけなくても良いだろ?」
「生徒が先生を呼び捨てするのはどうかと…」
ブチャラティはジョルノの家から少し離れた少ししゃれたバーによくいたりする。昔お隣のディオに連れていかれジョナサンがそれを怒る事がよくあった。その時からジョルノはブチャラティを知っていてよく話していた。高一になり担任になってからも『呼び捨てで良い』と彼は言ったがジョルノは上下関係はしっかりと言うことで先生をつける努力をしている。が、やはり抵抗があるらしい。
「俺が良いって言ってるから良いのに」
「うーんそう言うわけには…」
「よぉブチャラティ…とジョルノ…」
「あ、おはようございます。アバッキオ」
「呼び捨てかよ!」
そして職員室に入ってきたのは数学教師であるアバッキオ。彼もまたブチャラティと同じバーによくいる常連で古くからの知人であるがこちらはよく暴言(と言う名の照れ隠し)を吐くのでジョルノは彼が苦手であった。
アバッキオになんの戸惑いもなく呼び捨てにして『先生つけろ!』とよく言われる。ジョルノはアバッキオに一通り言いたいことを言って『じゃあ。』と言って職員室を出ていった。
そんな二人を見て、アバッキオ羨ましい。と呟くブチャラティがいる。
「何が羨ましいんだよ!こんなひねくれたガキの何が…」
「だってジョルノ、俺には今まででずっと呼び捨てだったのに、高一になってから先生を無理につけようとしてるんだぞ?アバッキオはずっと呼び捨てじゃあないか」
「俺的にはもっと敬意をもってもらいたいが?」
「またまた、本当は嬉しいんじゃないか?アバッキオ?」
「誰がっ!」
違う!と反論をするアバッキオだが顔が少し赤いため“やっぱり嬉しいんじゃ…”と思うブチャラティであった。
→
「全く…任されたとはいえちゃんと褒美はあるのでしょうか…?見返りではなくて」
腕に『生徒会』と書かれたピンを着け鞄を生徒会室に置いておく。そうして入れたての紅茶をのんで校内の見回りへ…と言ってもただ歩くだけだ。
そう…ジョルノは何故か生徒会会長になったのだ。正確には“ならされた”であるが。それはまた後日。考えてない訳じゃなくて長くなるのだ、色々と。
まず向かったのは職員室。来たのに理由はない。ただ何となくだ。そもそもこうやって歩いているのだって何となくなのだから理由なんてあるわけがない。
「ジョルノ」
「あ、ブチャラティ……先生……」
「なんだその間は…」
話しかけて来たのは現国の教師でなおかつジョルノの担任であるブチャラティ。彼はいつも早めに職員室にきてコーヒーを飲んでいたりデスクワークをしていたりする。
「いや…なんだか慣れなくて…先生ってつけるのが抵抗あるんですよ。何故か」
「なら無理してつけなくても良いだろ?」
「生徒が先生を呼び捨てするのはどうかと…」
ブチャラティはジョルノの家から少し離れた少ししゃれたバーによくいたりする。昔お隣のディオに連れていかれジョナサンがそれを怒る事がよくあった。その時からジョルノはブチャラティを知っていてよく話していた。高一になり担任になってからも『呼び捨てで良い』と彼は言ったがジョルノは上下関係はしっかりと言うことで先生をつける努力をしている。が、やはり抵抗があるらしい。
「俺が良いって言ってるから良いのに」
「うーんそう言うわけには…」
「よぉブチャラティ…とジョルノ…」
「あ、おはようございます。アバッキオ」
「呼び捨てかよ!」
そして職員室に入ってきたのは数学教師であるアバッキオ。彼もまたブチャラティと同じバーによくいる常連で古くからの知人であるがこちらはよく暴言(と言う名の照れ隠し)を吐くのでジョルノは彼が苦手であった。
アバッキオになんの戸惑いもなく呼び捨てにして『先生つけろ!』とよく言われる。ジョルノはアバッキオに一通り言いたいことを言って『じゃあ。』と言って職員室を出ていった。
そんな二人を見て、アバッキオ羨ましい。と呟くブチャラティがいる。
「何が羨ましいんだよ!こんなひねくれたガキの何が…」
「だってジョルノ、俺には今まででずっと呼び捨てだったのに、高一になってから先生を無理につけようとしてるんだぞ?アバッキオはずっと呼び捨てじゃあないか」
「俺的にはもっと敬意をもってもらいたいが?」
「またまた、本当は嬉しいんじゃないか?アバッキオ?」
「誰がっ!」
違う!と反論をするアバッキオだが顔が少し赤いため“やっぱり嬉しいんじゃ…”と思うブチャラティであった。
→