joy!

「嫉妬は醜いよ」
「よく言えたものだな…変態のくせに…」

メローネはニヤニヤと笑っている。それがムカつくな…と心の中で思ったリゾットがそう言うと、メローネが自信満々に言うのだった。

「変態じゃないさ。変態と言う名の…」
「紳士とか言ったら殴る。お前は百歩譲っても紳士にはならん」
「だから人の台詞を遮るなと何度言ったら…!もう!」

メローネが全てを言い終わる前にリゾットは教室へと戻っていった。メローネはそのあとを追いかけていく。


下校時刻

「ジョルノー!」
「おや?」

1-Eにやって来たのはメローネ。ジョルノはまさか来るとは思っていなかったため、少しビックリした。そしてまわりの過保護者たちの反応はと言うと、

「誰?」
「メローネです」
「あぁ、風紀の変態か」
「変態って…本人いますよ」
「んで!変態が何のようだ!?」

みんなして変態、変態と呼ぶ。誰も本名を呼ばなかった。しかしそんなのには動じないメローネ。今は自分へのそんな声なんかよりも目の前にいる愛しい愛しい人の方が大事だ!と豪語しているからだ。よく言えば一途、一歩間違えたらストーカーである。

「君達に用はない。ジョルノ、今朝聞きそびれたけどメアド教えてー」
「良いですけど…」

ジョルノは気がついていないがまわりの空気がいたたまれない。ジョルノをきれいに避けてメローネに送られる冷やかな、殺気を込めた視線がいたたまれない。まぁそれぐらいでは動じないが、さっさとメアドを交換して拐ってしまおうか。何て考えていた。


「はい。交換しましたよ」

メローネにケータイを返してジョルノもバックにケータイをしまう。

「ありがとう。ところでこのあと予定あるかい?」
「…無いですね」
「ジョルノにはなくてもお前にはあるからな?メローネ」
「……!」

真後ろに出てきた殺気にサァッ…と顔を青くするメローネ。どうやらお迎えが来たらしい。

「これはプロシュート先生、お久しぶりですね」

後ろに立っていたのは風紀の顧問で、3-A担任のプロシュート。メローネの頭を出席名簿でと叩いて、ため息をつく。

「あぁ、久しぶりだな。…今日は風紀集まりがあるっつったのにお前ってやつは…!」
「え~だってつまらないし」
「委員会の集まりに面白いもくそもあるか!」

このやろう、探すに身にもなれってんだ!とヘラヘラ笑うメローネにしかりつける。そして、ジョルノの方を向いた。
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