joy!
「ねぇさん!」
「んー?どうしたの?ジョセフ」
とある夕方、ジョセフは思い立ったように、ジョナサンに話し掛けた。レポートをまとめていた手を止めてジョナサンは入ってきたジョセフの方を振り返る。
「夕食を…手伝いたいんだ」
「珍しい!でも助かるよ~!」
ジョナサンは快くOKをだし、キッチンへと向かった。ジョセフも後を追いかけるように階段を降りていった。
料理なんてまるっきり初心者のジョセフがいったいどうして手伝うと言ったのだろうか。
それは以前、シーザーというイタリア人の青年に出会ったからだ。ハンカチを拾ってもらってからジョセフはよくシーザーと話すようになった。それから、シーザーをちょっとずつ意識し始めたのだ。そう好きな人の為に頑張る…という純粋な気持ち。
キッチンにつき、ジョナサンからエプロンをもらったジョセフ。早速着けてみた。
「どう?似合う?」
「うん。似合ってるよ~。じゃ、なに作ろうか」
「簡単なやつが良いな」
「じゃあオムライスかな」
てきぱきと材料を用意するジョナサンにつられてジョセフも何か手伝わないと…と準備を手伝った。
「ね…ねぇさん…」
「どうしたの?」
「指…切れた…」
「えっ!もう…ほら、消毒して、絆創膏付けて。支える方は猫の手って言ったでしょー」
…開始早々指を切ってしまうジョセフ。やっぱり私には無理かな…と気を落としてしまう。しかし、練習していくうちに上手くなってきた。
「上手くなってきたじゃんか」
「そう?そう?」
ジョナサンに誉められて少し照れるジョセフ。トントンと気持ちの良い音を立てて、玉ねぎが切れていく。
すると、ふと思い出したようにジョナサンがジョセフに問いかけた。
「そう言えば…どうして料理手伝いたいって思ったの?」
「ふぇっ!?」
ビクッと肩を震わせたジョセフを見てクスリと笑うジョナサン。
「べっ…別にぃ?ただの気分よん!」
「うふふ。もしかして好きな人でも出来た?」
「!?そんなんじゃあっ…!」
「全く…昔っからジョセフは本当に本心をつかれるとどもるよねー」
「ぐぬぬ…」
「好きな人の為に頑張るなんて、素敵じゃない」
顔が熱くなるのを感じたジョセフは少し頬を膨らませて俯いた。
作り始めて約2時間。ついにオムライスができた。ところどころ卵が破れているが初めてにしては良く出来ている。
「出来たね」
「さっすがねぇさんっ!」
「今日はジョセフも、手伝ってくれたでしょ。失敗ばっかりだったけど人手があって助かったよー。またやってね」
「もちろんよ!今度はもっと上手く卵焼くんだからっ」
なかなかよく出来たオムライスの出来にニコニコと笑うジョセフ。ちょっと休憩をしていると次々と妹たちが帰ってくる。
「ただいまー」
「………」
「おかえりなさい!」
「ふっふっふっ…よくぞ帰ってきたわね…妹たちよ!」
かなりのドヤ顔で妹達を迎える。いつもよりテンションが高いジョセフに疑問を持ちながら自室に自分の荷物を運ぶ。
「んー?どうしたの?ジョセフ」
とある夕方、ジョセフは思い立ったように、ジョナサンに話し掛けた。レポートをまとめていた手を止めてジョナサンは入ってきたジョセフの方を振り返る。
「夕食を…手伝いたいんだ」
「珍しい!でも助かるよ~!」
ジョナサンは快くOKをだし、キッチンへと向かった。ジョセフも後を追いかけるように階段を降りていった。
料理なんてまるっきり初心者のジョセフがいったいどうして手伝うと言ったのだろうか。
それは以前、シーザーというイタリア人の青年に出会ったからだ。ハンカチを拾ってもらってからジョセフはよくシーザーと話すようになった。それから、シーザーをちょっとずつ意識し始めたのだ。そう好きな人の為に頑張る…という純粋な気持ち。
キッチンにつき、ジョナサンからエプロンをもらったジョセフ。早速着けてみた。
「どう?似合う?」
「うん。似合ってるよ~。じゃ、なに作ろうか」
「簡単なやつが良いな」
「じゃあオムライスかな」
てきぱきと材料を用意するジョナサンにつられてジョセフも何か手伝わないと…と準備を手伝った。
「ね…ねぇさん…」
「どうしたの?」
「指…切れた…」
「えっ!もう…ほら、消毒して、絆創膏付けて。支える方は猫の手って言ったでしょー」
…開始早々指を切ってしまうジョセフ。やっぱり私には無理かな…と気を落としてしまう。しかし、練習していくうちに上手くなってきた。
「上手くなってきたじゃんか」
「そう?そう?」
ジョナサンに誉められて少し照れるジョセフ。トントンと気持ちの良い音を立てて、玉ねぎが切れていく。
すると、ふと思い出したようにジョナサンがジョセフに問いかけた。
「そう言えば…どうして料理手伝いたいって思ったの?」
「ふぇっ!?」
ビクッと肩を震わせたジョセフを見てクスリと笑うジョナサン。
「べっ…別にぃ?ただの気分よん!」
「うふふ。もしかして好きな人でも出来た?」
「!?そんなんじゃあっ…!」
「全く…昔っからジョセフは本当に本心をつかれるとどもるよねー」
「ぐぬぬ…」
「好きな人の為に頑張るなんて、素敵じゃない」
顔が熱くなるのを感じたジョセフは少し頬を膨らませて俯いた。
作り始めて約2時間。ついにオムライスができた。ところどころ卵が破れているが初めてにしては良く出来ている。
「出来たね」
「さっすがねぇさんっ!」
「今日はジョセフも、手伝ってくれたでしょ。失敗ばっかりだったけど人手があって助かったよー。またやってね」
「もちろんよ!今度はもっと上手く卵焼くんだからっ」
なかなかよく出来たオムライスの出来にニコニコと笑うジョセフ。ちょっと休憩をしていると次々と妹たちが帰ってくる。
「ただいまー」
「………」
「おかえりなさい!」
「ふっふっふっ…よくぞ帰ってきたわね…妹たちよ!」
かなりのドヤ顔で妹達を迎える。いつもよりテンションが高いジョセフに疑問を持ちながら自室に自分の荷物を運ぶ。