joy!

「勝負よ!仗助!」
「望むところっスよ!ジョセねぇ!」

威勢良く袖を捲って片手に銃を持っている二人の少女。回りには観衆が。なんでも美少女が射的で対決するらしいともっぱら噂になったらしい。

「勝ったら約束通りクレープ奢りなさいよ!」
「そっちこそ!」
『絶対負けないんだから!』

二人の言葉が重なったところで対決がスタートジョセフは片手で銃を持ち、的確に当てていく。仗助は両手持ちで威力が強いため淡々と倒れていく。その壮絶な闘いにお祭りでテンションが上がっていた観衆は歓声をあげる。

「頑張ってー!」
「かっこいー!!」

そんな言葉に気が付いたのか二人は振り替えって、ウインクを送る。

「ありがとー!」
「負けないんだからっ!」

そんなウインクにまたワッと歓声が上がる。

……
………
結果はジョセフの勝利。仗助は悔しそうにイチゴチョコクレープを奢った。

「お姉さまに勝とうなんて10年早かったわね!仗助!」
「うーっ!悔しいっス!次は絶対勝ってやるっスよ!」

二人の闘いを見て観衆は盛大な拍手を送った。
クレープを片手に満足気なジョセフと次はどこで闘うか探している仗助。すると前方から声がかかった。

「仗助ぇー」
「億泰!康一!それに由花子さん」
「こんばんは。仗助ちゃん」
「んー?仗助の友達?」

いつも仗助といる面子であった。ジョセフは初めて会ったらしく、仗助に聞く。

「そうっスよ!」
「ふーん。なら私はお邪魔ー?楽しんでらっしゃい!」
「つぎの射的は私が勝ってやるっスよ!」
「望むところよ!いつでも待ってるわ!」

パタパタと草履をならして走って行ってしまった。
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