joy!
ディオは昔もこんなんだったなぁと思い出す。
今日と同じような暑い夏祭りの日。まだ真新しい浴衣を着てジョナサンが、ディオに見せにいった。
(あの頃から可愛かったんだよなぁ…)
浴衣がそんなに嬉しいのか、何回もくるくる回って見せたり、ディオに“どう?どう?綺麗でしょ!”と聞いたり。
あの頃のジョナサンはまだおてんばで、強いて言うなら今のジョセフほどはしゃいでいたものだ。
慣れない下駄でよたよたと歩いて、慣れたら二人で走って注意されたり。二人で一緒に綿あめを勝手何でこんな風になるんだろう?と不思議がったり。遠い昔のはずが鮮やかに思い出される。
そんなことを考えているとドーン!という爆発音でハッと我に返る。空を見上げると赤い大きな花火が円形になって夜空を彩っていた。
「あっ!花火上がったよ!」
「なかなかでかいな」
赤、緑、青、黄色と沢山の花火が色んな形で空へと打ち上げられる。パラパラと音を立てて消えるものもあり耳も心地よい。まさに夏を感じられる。
「綺麗だね~」
「何をいってるんだ」
「えっ?だって綺麗じゃない」
「打ち上げ花火なんかよりもお前の方がもっと綺麗じゃあないか」
そういって今まで繋いでいた手をするりと離し、腰に回して抱き寄せた。
「もうっ!ディオー!こんな人混みの中で恥ずかしいよ」
「なんだ?人混みの中じゃなければ良いのか?」
ぐいっとディオを突き放すジョナサンだったが、腕の中にいるためあまり距離は離れない。
「じゃあ続きはまた…夜にするか」
「えっ!ちょっと…?」
口ではそういって否定し、うつむいていても頬が赤く染まっているジョナサンを見て、ディオはニヤリとする。
そんな二人を盛り上げるかのように花火は大きなハート型になってうち上がった。
今日と同じような暑い夏祭りの日。まだ真新しい浴衣を着てジョナサンが、ディオに見せにいった。
(あの頃から可愛かったんだよなぁ…)
浴衣がそんなに嬉しいのか、何回もくるくる回って見せたり、ディオに“どう?どう?綺麗でしょ!”と聞いたり。
あの頃のジョナサンはまだおてんばで、強いて言うなら今のジョセフほどはしゃいでいたものだ。
慣れない下駄でよたよたと歩いて、慣れたら二人で走って注意されたり。二人で一緒に綿あめを勝手何でこんな風になるんだろう?と不思議がったり。遠い昔のはずが鮮やかに思い出される。
そんなことを考えているとドーン!という爆発音でハッと我に返る。空を見上げると赤い大きな花火が円形になって夜空を彩っていた。
「あっ!花火上がったよ!」
「なかなかでかいな」
赤、緑、青、黄色と沢山の花火が色んな形で空へと打ち上げられる。パラパラと音を立てて消えるものもあり耳も心地よい。まさに夏を感じられる。
「綺麗だね~」
「何をいってるんだ」
「えっ?だって綺麗じゃない」
「打ち上げ花火なんかよりもお前の方がもっと綺麗じゃあないか」
そういって今まで繋いでいた手をするりと離し、腰に回して抱き寄せた。
「もうっ!ディオー!こんな人混みの中で恥ずかしいよ」
「なんだ?人混みの中じゃなければ良いのか?」
ぐいっとディオを突き放すジョナサンだったが、腕の中にいるためあまり距離は離れない。
「じゃあ続きはまた…夜にするか」
「えっ!ちょっと…?」
口ではそういって否定し、うつむいていても頬が赤く染まっているジョナサンを見て、ディオはニヤリとする。
そんな二人を盛り上げるかのように花火は大きなハート型になってうち上がった。