joy!

「そーゆージョルノはだ…誰と行くのよ?」
「僕ですか?そうですね…いつものメンバーでしょうか」

まぁ他もいたらついてくるでしょうけど。と言葉を述べながらも、浴衣を着付けている手を止めない。そんな器用な妹をみて、ジョセフは

(我ながら恐ろしい妹だ)

と思う。自分なんていつもジョナサンに着付けてもらってるし、そこまで器用じゃあない。妹に今まで味わったことのない劣等感を抱く。

(私も見習わなきゃな…)
「はい。ジョセフ着れたよ」
「うわーっ!さっすが私!似合ってるぅ!姉さんありがとう!」

まぁ…そんな悩みもすぐに吹っ飛ばすのが彼女の良いところかもしれない。承太郎もジョナサンに着せてもらい、着物をきたメンバーは仗助に写メを撮られていた。

「皆、綺麗っスね!」
「次は仗助の番だよ~」

次々と綺麗な布に体を包まれていく。それは、えもいわれぬ綺麗さだった。
まずジョナサン。大人っぽさを醸し出すピンクの布地に蝶がプリントされており、赤い博多帯と良い感じにマッチしていて、自身の胸の大きさも強調されている。
次にジョセフ。紺色を貴重としていながら沢山の花が散りばめられ華やかで、赤い帯が目立っている。髪型も普段はおろしているが今日はアップにして綺麗な黄色のかんざしを着けている。

承太郎も紺色だがジョセフほど派手ではなく、足元と袖口に金魚がいる程度。本人の意思により赤ではなく、紫色の帯を着けた。髪型をポニーテールにし、いつもよりも華やかなゴムで結んでいる。…帽子は健在だが。
そして仗助。白い布地にピンクの花がいくつも散りばめられていて、赤い帯がなおその華やかさを目立たせる。髪型はいつもと同じだがいつもより大きめのリボンで結んである。

ジョルノは紫色を基調とした白い花がプリントされていて、赤い帯を身につけており、大人っぽい…というよりは綺麗に近い姿である。独特の髪型は健在だがみつあみの紐が赤い上等な紐で結われている。
徐倫は承太郎と同じような柄だが黒い布地で花柄で朱色の帯を着けている。
最後にジョニィ。白を基調とした足元に金魚の柄がついた浴衣に青色の帯を着けて爽やかに仕上がった。お気に入りの帽子を被っていてそちらとも色が合う。
皆、センスが良くて一緒にいると回りに花が見えてきそうだ。

「ジョナねぇさん…なんか胸、小さくないっスか?」
「あぁ、これ?さらし巻いてるんだ。大きいと着物が着にくいの」
「姉さん…きついよこれ」
「それくらい我慢しなさい」

ジョナサンとジョセフはさらしを巻いているらしくジョセフが苦しそうに少し顔を歪めた。その他の面子も

(そんなに胸あるのか…)

と少し羨ましそうにしていた。その時、苦しさから逃れたジョセフの一声。

「さぁっ!お祭り行くわよーっ!」

賑やかなジョースター姉妹はお祭りに向けて下駄をはいた。


長くなりそうな予感…!
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