joy!2

「どこ行くんです?」
「プリン買いに行く」
「プリン?」
「プリンです」

ジョルノが言うとペッシはポカンとする。そんな彼にぼそっとプロシュートが呟く。

「そういう奴なんだよ」
「あ、あぁそうなんですかい」
「どうかしましたか?」
『いやなんにも』

きょとんとしたジョルノの頭をポンポンと軽く撫でた後にエスコートするかのように手を添える。

「じゃ行くか」
「あの、なんですかその手は」
「おいペッシ。荷物持つからついてこい」
「へい!」
「え、いや、そんな大荷物じゃないし……いいですよ」

やる気に充ちた声で返事をするのでただただプリンを買いに行くだけの簡単な買い物が大事になりかねないと思いつつ断る。

「いや、持たせてやれ」

プロシュートがそっとジョルノの肩に手を添えて歩き出すと後ろからペッシもついてくる。
……おかしい、こんなはずではなかった。と思いつつジョルノはやれやれとため息をついた。

「はぁ……あの、本当に買いに行くだけですからね」
「分かってるって。さすがにそこは弁えてるっつーの」
(本当かよ)

未だ信じられないジョルノだが、(いい顔に絆されつつ)コンビニへ向かった。

─おまけ─

「あの、呼び方に困るんだけど……ジョルノは……兄貴のなんなんだ」
「なんなんだって……教え子と教師ですが?そんな深い間柄じ」
「ふっ愚問だなペッシ……深い仲だぜ。ゆくゆくはお前の姉御となるだろうな」
「遮るな遮るな。だから違うと」
「じゃ、じゃあ姉貴と呼ばせていただきやす!」
「どうしてこうなった」
「良かったじゃないか弟分が増えて」
「よくわからない誤解をさせるんじゃあない!」
「姉貴!お荷物お持ちします」
「ああもう無駄無駄!」
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