joy!2
「備品(プリン)が、無いですね」
ポツリとジョルノが呟いた。生徒会室にて大体の書類などを片付け終わった時に気がついた。冷蔵庫にあるプリンが無い。プリンが好きなジョルノ的には残念極まりない。書類片付けたら食べようと思ったのになぁ……とちょっとしょげる。そしてジョルノは思いつく。
「買いに行きましょうかね」
ガタリと立ち上がっていざコンビニへ。自分の教室ではナランチャが補習を受けていて、フーゴが喝を入れていた。
「大変ですねぇ、ナランチャは」
「いや、自業自得だろ」
いきなり声がして、振り向くとそこにはプロシュートがいた。ジョルノの担当教師ではないが風紀委員の担当で、何度か会話した仲である。
「おや、珍しいですね。どうしたんですか」
「見かけたから声をかけた。迷惑か?」
「いえ、そんなことは」
自分は面食いであるとは思っていない。が、しかしこのイケメンには引かれるものがあった。
「で、お前はどうしたんだ?」
サイフを片手に教室の前に突っ立っていたジョルノ。たしかに何をしているのか気になる状況だ。
「備品を買いに」
「備品?何だよそれ」
「プリンです」
「プリン?」
「プリン」
誰だって備品と言われたらコピー用紙とかそんなやつを思い浮かべる。それはプロシュートも同じだった。だが予想外の回答に思わず吹き出してしまう。
「笑い事ではないですよ。」
「だからって……備品じゃねえよそれ」
「プリンは備品ですよ。終わったら食べようと思っていたのに。大体仕事仕事ってなんであんなに書類が溜まってるんですか。何をしていたんですか前任は。能無しですか。こんなのプリンかチョコでも食べないとやってられないでしょう」
表情は変わっていないが珍しく力説するジョルノに、あぁプリン好きなんだ、と思ったプロシュート。ならばこれを使わない手はない。
「ま、お前がプリン好きなのは分かったから」
「バカにしてません?……まぁプリン以外にも買うものはあるんですがね」
ムッとした口調でジョルノが言い返すが、プリンを力説されたあとだからなと言われると何も言い返せない。
「俺も行く」
「え、職務放棄ですか?」
「失礼だな、生徒の付き添いだ、付き添い」
行くところは多分外にあるコンビニだ。一応今は学業中に当てはまる。放課後であれば話は別だが校外へ行くことは規則上違反である。……規則上というのはつまり誰も守っていない。あってないようなものである。だからついて行くのに意味などないのだ。行動を共にするために法を振りかざしただけである。
「(嘘だ……)巻き込んですみません」
こうして、ジョルノはプロシュートとコンビニへ行くことに。途中で、プロシュートに少年が声をかけながら走ってきた。
「兄貴ぃ!」
「ペッシ」
「どこ行くんです?と、隣の人は」
「ジョルノです」
ペコリと礼をするジョルノにつられてペッシも礼をする。
「生徒会長だ、それぐらい把握しておけよ」
「す、すいやせんっ!そう言えば最近変わったんでしたっけ」
咎めるように言うプロシュートに律儀に謝るペッシ。ジョルノは思う。(こんな)兄貴分からこんな純粋な弟分が出来るのか、世の中って不思議だな……と。
「いえ、謝らなくても。成り行きですし」
ポツリとジョルノが呟いた。生徒会室にて大体の書類などを片付け終わった時に気がついた。冷蔵庫にあるプリンが無い。プリンが好きなジョルノ的には残念極まりない。書類片付けたら食べようと思ったのになぁ……とちょっとしょげる。そしてジョルノは思いつく。
「買いに行きましょうかね」
ガタリと立ち上がっていざコンビニへ。自分の教室ではナランチャが補習を受けていて、フーゴが喝を入れていた。
「大変ですねぇ、ナランチャは」
「いや、自業自得だろ」
いきなり声がして、振り向くとそこにはプロシュートがいた。ジョルノの担当教師ではないが風紀委員の担当で、何度か会話した仲である。
「おや、珍しいですね。どうしたんですか」
「見かけたから声をかけた。迷惑か?」
「いえ、そんなことは」
自分は面食いであるとは思っていない。が、しかしこのイケメンには引かれるものがあった。
「で、お前はどうしたんだ?」
サイフを片手に教室の前に突っ立っていたジョルノ。たしかに何をしているのか気になる状況だ。
「備品を買いに」
「備品?何だよそれ」
「プリンです」
「プリン?」
「プリン」
誰だって備品と言われたらコピー用紙とかそんなやつを思い浮かべる。それはプロシュートも同じだった。だが予想外の回答に思わず吹き出してしまう。
「笑い事ではないですよ。」
「だからって……備品じゃねえよそれ」
「プリンは備品ですよ。終わったら食べようと思っていたのに。大体仕事仕事ってなんであんなに書類が溜まってるんですか。何をしていたんですか前任は。能無しですか。こんなのプリンかチョコでも食べないとやってられないでしょう」
表情は変わっていないが珍しく力説するジョルノに、あぁプリン好きなんだ、と思ったプロシュート。ならばこれを使わない手はない。
「ま、お前がプリン好きなのは分かったから」
「バカにしてません?……まぁプリン以外にも買うものはあるんですがね」
ムッとした口調でジョルノが言い返すが、プリンを力説されたあとだからなと言われると何も言い返せない。
「俺も行く」
「え、職務放棄ですか?」
「失礼だな、生徒の付き添いだ、付き添い」
行くところは多分外にあるコンビニだ。一応今は学業中に当てはまる。放課後であれば話は別だが校外へ行くことは規則上違反である。……規則上というのはつまり誰も守っていない。あってないようなものである。だからついて行くのに意味などないのだ。行動を共にするために法を振りかざしただけである。
「(嘘だ……)巻き込んですみません」
こうして、ジョルノはプロシュートとコンビニへ行くことに。途中で、プロシュートに少年が声をかけながら走ってきた。
「兄貴ぃ!」
「ペッシ」
「どこ行くんです?と、隣の人は」
「ジョルノです」
ペコリと礼をするジョルノにつられてペッシも礼をする。
「生徒会長だ、それぐらい把握しておけよ」
「す、すいやせんっ!そう言えば最近変わったんでしたっけ」
咎めるように言うプロシュートに律儀に謝るペッシ。ジョルノは思う。(こんな)兄貴分からこんな純粋な弟分が出来るのか、世の中って不思議だな……と。
「いえ、謝らなくても。成り行きですし」