joy!2


ざぁっと海が波打つ。岩陰に二人はいた。

「みんな楽しそうだね」
「そうだな」

ニコニコと承太郎に話しかける花京院。承太郎が花京院にこくりと頷く。水着の上からラフにパーカーを着ている彼女に花京院はいつもとはちょっと違う彼女にどきっとしたようだ。そして何か話そうとして花京院は話を切り出した。

「そ、そうだ。これから時間あるかい?」
「そうだな」
「これから一緒に時間をつぶさないかい?ジョナサンさんが言ってたけど夜からはバーベキューをするらしいから、それまでは僕、ひまなんだよ」
「そうか、なら一緒にいるか」
「ほ、ほんと!」

うれしそうな顔をして花京院は承太郎に向き合った。


「……さて、海の家につきました、とても賑わっていますね。……が、すごく顔見知りがいる気がする」
「ジョルノ!よかった。旅行中で申し訳ないのですがヘルプはいってくれませんか?」
「今旅行中ですよ。スクアーロ達はなんでいるんです」
「あぁ、ここは俺たち経営してるんだよねー」
「……はぁ」

ジョルノはため息をつきながらも店の奥に入っていった。とはいえ着替えるのも面倒なのでそのままである。夏らしいし。

「……で、あなたたちは何でいるんです」
「受験生の付き添いだよーってかジョルノ可愛い結婚しよ!?」
「黙れ」
「暑い、死ぬ」
「何できたんだおまえ」
「いやプロシュートこそきたらだめだろ。リゾット達といてやれよ」
「息抜きだ」
「そういうことにしといてあげましょう」

なぜか風紀の人たちがいた。海に近い席に座っている。メローネがジョルノを見つけると嬉しそうに手をぶんぶんと振る。ジョルノははぁ、とため息をついてからその席に向かった。
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