joy!2

『着いたー!』
「って貸切じゃないの!?」
「い、いやこのへんだけね!全部って言われたんだけどそれはちょっと申し訳なくて……」
「どのみち財力ってすごいわ……こりゃ」

青い空白い砂浜輝く海……夏の日差しが照りつける暑い海にやってきた姉妹。みんなそれぞれ水着に着替えて各々やりたいことをし始める。

「仗助!ビーチバレーするわよ!」
「ふ、二人で!?……望むところっスよ!」

指先でクルクルとボールを回したジョセフが仗助に勝負をしかける。と、そこにシーザーがやってきた。

「ジョジョ、ビーチバレーするのか?」
「シーザーもするー?」
「あぁ」
「二対一なんてずるい!だったらこっちは億泰召喚してやる!」
「え?」

状況がまだ把握できていない億泰は混乱しながらもビーチバレーに参加させられる。

「さぁ!ねぇさんたちをぶちのめすわよ!」
「かかってきなさいよ!」

と、四人が騒いでいる一方では、ジョナサンとジョルノとジョニィがパラソルの下で涼んでいた。

「焼けちゃうよ……やだ」
「あら、ジョニィちゃんも休んでるの?ジョルノちゃんも」
「暑いんですよ……海の家でも行こうかな。何か欲しいものありますか?」

そう言ってジョルノは海の家に向かった。皆がはしゃぐ様子をニコニコと見守るジョナサンと暑い暑いと言っているジョニィ。と、そこに来訪者が。

「ディオー」
「ジョジョ!」
「やべっ、ディエゴだ」
「ジョニィィィ!」

ものすごい早さでこちらに向かってくるディエゴから逃げるようにジョニィはパラソルから出て走った。

「まぁジョニィちゃん!そんなに走ったら……!気をつけてね!」
「ディエゴ……はぁ、すまないな」
「ううん、気にしないで」

少し困ったように微笑んでジョナサンははしゃぐ姉妹たちを眺めた。そんな様子をディオは黙ってみている。

「何だか、微笑ましいね」
「そうだな」

徐倫達はというとついて真っ先に海へダイブした。

「ひゃっほーい!」
「冷たーい!」
「徐倫可愛い」
「お前はそればっかりだな……本当に」
「晴れてよかった」

ぷはっと水から顔を出してFFと徐倫は笑う。その様子を見てアナスイは徐倫に惚れ惚れしている。

「しょっぱ!うわっしょっぱい!」
「海なんだから当たり前でしょー」
「それもそっか!おーい、エルメェスも来てよ!」
「あぁ今行くー」

徐倫達が騒いでいるのを眺めている承太郎。というよりほぼ監視に近い。岩にもたれかかっている。

(あ、ヒトデ……)

ふと近くにヒトデが。じっと眺めていると声をかけられた。

「承太郎」
「か、花京院か」
「何見てるの?」
「ヒトデ……」
「あぁ好きだって言ってたたもんね」

さて、これからジョースター姉妹+αの夏休み2014年海編が始まります……!
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