｢ボスは僕の憧れだよ｣
｢そうですか｣

同一人物だよなぁ、とジョルノは思う。が、空気を読んで言わないことにした。ドッピオはキラキラと目を輝かせながら語る。

｢あ、でもジョルノの好きとなんか違うんだよ｣
｢そう、ですか？｣
｢うん。ドキドキする｣

彼らは未だ気がついていない。彼らの抱く感情が憧れとは違う『恋』だということに。憧れを通り越した何かだということに。

｢実は僕もあなたといるとドキドキしますよ｣
｢ホント？……じゃあ僕たちお揃いだね｣
｢そうですね｣

二人はクスクスと笑いあった。さてと、とジョルノが立ち上がると、あ！僕もとドッピオが一緒に立ち上がる。

｢今から買い物です｣
｢じゃあ僕も手伝うよ｣
｢それは助かりますね。よろしくおねがいします｣

そうして二人は近くのスーパーへと向かっていった。