恋する動詞

幸せなのだが、心臓がもたない。となりでスヤスヤと寝息を立てるジョルノのきれいな金の髪をなでる。端整な顔立ちをしている彼が今自分に寄りかかって寝ているんだなぁと思うとどきどきしてしまう。

(疲れてんのかな……こいつ)

最近忙しそうにしていたからしょうがないな、と息をつく。スヤスヤとおとなしく寝ているジョルノ。っていうか……

「何この状況」

どうしてこうなったのか、というのはかれこれ二時間ぐらい前のことである。ぼーっとテレビを見ていたらジョルノがきたんだっけ。あまりにも疲れた様子だったからとりあえず寝かせてそっとしとこうと思ったら袖を捕まれた。

「ちょっと、どこいくんですか」
「いやそっとしとこうと思って……」
「そんな寂しいこと言わないでくださいよ。肩貸してください」
「えっ」

そう言ってジョルノは俺の肩に頭をおいたまま寝てしまった。それから動けない。そろそろ肩が凝ってしまいそうだ。それよりも心臓が爆発しそうだ。

「こっちの気も知らないで!」
52/67ページ
スキ