恋する動詞

突然目が眩い、気が遠くなる。夏だからかな?それとも……目の前の太陽のせいかな。というのはちょっと臭いセリフだけれど。承太郎は笑うと本当に眩しいんだ。笑うって言っても本当に少しだけ。ちょっとだけでも可愛らしい。というか綺麗。

「花京院?」
「あぁいやいやなんでもないから気にしないでおくれ承太郎」
「何だそのしゃべり方」

何をツボにはまったのか承太郎はクスクスと笑っている。それさえもクラっとしてしまう。……重症だな。承太郎は首をかしげているけど。

「変な奴だな」
「君が笑ってくれるなら本望さ」
「そうかい」

そして、承太郎がちょんちょんと肩をたたく。振り返るとふふっと笑う。いつもはクールな承太郎だけど、今日はすごく楽しそうにしてる。何があったんだろうね。

「承太郎こそ、楽しそうだね。どうしたの」
「そうか?」
「そうそう。楽しそう」
「それはな……おまえが楽しませてくれてるからだぜ。ちゃんと答えなくちゃあな」
「ふふっそっか、僕君を楽しませることができてるんだね」
「あぁ」

,゜.:。+゜眩しい君の笑顔が見たくて,゜.:。+゜
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