恋する動詞

「付き合ってください!」
「嫌ですよ気持ち悪い」

ああ何回目の告白だろう!
メローネは今日だけで何回告白をしたのだろうか。目の前には蔑んだ目でメローネを見るジョルノがいた。今日だけで何回ふられたことやら。

「お固いなぁ!」
「あなたがナンパなだけですよ」
「そう?攻めの体制って大事だよ?」

にやっとしたメローネを気持ち悪いと罵って自分の部屋に行こうとする。が、メローネはそれを許さない。腕を掴んだ。結構な力である。

「痛い」
「もう君をはなさない!」
「離せ」
「いやだね、俺を愛してくれるなら離してもいいよ」

はぁっとジョルノがため息をついた。

「愛しませんよ、あなたなんて。タイプじゃないんです」
「俺はジョルノ超タイプ」
「あなたが良くても僕が良くない」

そろそろスタンド出さなくちゃいけないかなぁと思ったジョルノは、すっとゴールドエクスペリエンスをだす。と、メローネはぱっと手を離す。

「ジョルノに叩かれるのはいいけどスタンドは痛いからやーだー」
「はぁ、次告白しても無駄ですからね。無駄なことは嫌いなんです」
「俺にとっては無駄じゃないからね」
「あなたはどこまで自己中心なんだ」

.*・゚振られると分かっているくせに!.゚・*.
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