恋する動詞
「承太郎は髪の色染めないのか」
「あ?」
唐突にポルナレフが言ってきた。高校生だと髪の色を染めたくなる奴らが多くなってくる。茶髪になるのが一番多いが、承太郎は全く染めようとはしなくて、綺麗な青みがかった黒っぽい髪の色をしている。先祖代々このように綺麗な色だったに違いない。確かに、祖父の祖父であるジョナサンは綺麗な青みがかった色をしていた。ジョセフは茶髪だったが。
いきなり尋ねたポルナレフにタバコをふかしながら返事をする。
「いやだってよぉ?その年頃ってやんちゃしたくならねぇ?髪が金髪になったりさ茶髪になったり」
「そんなもんかよ」
「そんなもん、だぜ」
「そうか、俺は染めないぜ」
ポルナレフの方は見ないでただ遠くを見ながら返事をする承太郎に少し見惚れながらも、ポルナレフは話を続けた。
「ふぅん」
「なんでそんなこと聞いたんだ?」
「いや、なんとなく気になったから、そんだけだぜ」
「……お前は、今の俺に不満か?」
承太郎が聞く。それを聞いてポルナレフは少しニヤッとした。
「べっつにー不満なんかないぜ。あ、もうちっと可愛げがあればいいけど、その髪の色だって瞳の色と合ってるし学ランだってバッチリ着こなしてやがるしべっぴんさんだぜ」
「男に言うヤツじゃあねぇな」
「そーかもな。ただそうだな、もっと欲を出すなら……」
そう言ってポルナレフは承太郎の耳の近くでそっと告げた。
「もっと俺色に染まればいいって事ぐらいだ」
それだけ告げてポルナレフは去っていく。タバコの灰が落ちそうだったのでついでにタバコの火を消し、空を見上げた。
「よくあんな歯が浮く台詞を言うな」
それだけ呟いて承太郎は皆が待っているであろう場所に向かっていった。
「あ?」
唐突にポルナレフが言ってきた。高校生だと髪の色を染めたくなる奴らが多くなってくる。茶髪になるのが一番多いが、承太郎は全く染めようとはしなくて、綺麗な青みがかった黒っぽい髪の色をしている。先祖代々このように綺麗な色だったに違いない。確かに、祖父の祖父であるジョナサンは綺麗な青みがかった色をしていた。ジョセフは茶髪だったが。
いきなり尋ねたポルナレフにタバコをふかしながら返事をする。
「いやだってよぉ?その年頃ってやんちゃしたくならねぇ?髪が金髪になったりさ茶髪になったり」
「そんなもんかよ」
「そんなもん、だぜ」
「そうか、俺は染めないぜ」
ポルナレフの方は見ないでただ遠くを見ながら返事をする承太郎に少し見惚れながらも、ポルナレフは話を続けた。
「ふぅん」
「なんでそんなこと聞いたんだ?」
「いや、なんとなく気になったから、そんだけだぜ」
「……お前は、今の俺に不満か?」
承太郎が聞く。それを聞いてポルナレフは少しニヤッとした。
「べっつにー不満なんかないぜ。あ、もうちっと可愛げがあればいいけど、その髪の色だって瞳の色と合ってるし学ランだってバッチリ着こなしてやがるしべっぴんさんだぜ」
「男に言うヤツじゃあねぇな」
「そーかもな。ただそうだな、もっと欲を出すなら……」
そう言ってポルナレフは承太郎の耳の近くでそっと告げた。
「もっと俺色に染まればいいって事ぐらいだ」
それだけ告げてポルナレフは去っていく。タバコの灰が落ちそうだったのでついでにタバコの火を消し、空を見上げた。
「よくあんな歯が浮く台詞を言うな」
それだけ呟いて承太郎は皆が待っているであろう場所に向かっていった。