恋する動詞
「メローネ」
「ジョルノ!!どうしたんだい?」
「なんとなく、ですよ」
「あぁ、そう?」
夕方頃、ジョルノはメローネに声をかける。特に理由はない。強いていうなら好感度を上げるため、とでも言おうか。彼らは自分に夢中なんだということを心得ているジョルノの策略の1つであった。こうしておけば皆手の内で遊んでいてくれる、というより扱いやすくて仕事してくれるし、とか考えているジョルノ。まぁ、素っ気なくしても恋というのは盲目なのだから、そんなところも可愛いと思われるだけである。
「珍しいね、ジョルノからこっちに来るなんて」
「だってメローネと一緒にいるときが、一番楽しいんです」
軽い猫撫で声で言うジョルノにキュンとしてしまう。
「言うね、それこの前は誰に言ったんだい?」
既にバレているらしい。がそんなことは気にしない。何故ならこれさえも許されるからだ。いわゆる小悪魔系と言う奴である。弄ばれていると気付いていてもやめられないのが恋は盲目の良いところであり、悪いところである。
「メローネだけに特別ですよ」
「ジョルノってば可愛い」
「可愛いからって……」
「事実じゃん?あーもーなんでこんな可愛いの!お嫁さんにくる?」
ジョルノはメローネにギュウっと抱きしめられる。そんなメローネを少し押しのけた。
「駄目ですよ、まだ夕方なんですから」
「えー我慢できないし」
「駄目です。まだお仕事あるんでしょう?それやったら夜は付き合ってあげますから」
「営みは「なしでお願いします」……まぁいいや、ジョルノ様の仰せのままに」
わざとらしく命令に従うメローネの頭を撫でて、頑張って下さいね、と声をかけ、その場を離れる。後ろから「頑張るよー」とかなんとか叫んでギアッチョにキレられているがジョルノはそんなことは気にしなかった。
とりあえず、夜までまだ時間があるし、本でも読もうとジョルノは自室に向かった。
「本当に扱いやすい人達ですよね……」
父親から受け継いだカリスマ性が作り上げた小悪魔はクスリと笑ったあと、自室に入っていったのだった。手のひらで遊んでいてくれる人達をとことん弄ぶのが彼、ジョルノ・ジョバーナの最近の楽しみである。
「ジョルノ!!どうしたんだい?」
「なんとなく、ですよ」
「あぁ、そう?」
夕方頃、ジョルノはメローネに声をかける。特に理由はない。強いていうなら好感度を上げるため、とでも言おうか。彼らは自分に夢中なんだということを心得ているジョルノの策略の1つであった。こうしておけば皆手の内で遊んでいてくれる、というより扱いやすくて仕事してくれるし、とか考えているジョルノ。まぁ、素っ気なくしても恋というのは盲目なのだから、そんなところも可愛いと思われるだけである。
「珍しいね、ジョルノからこっちに来るなんて」
「だってメローネと一緒にいるときが、一番楽しいんです」
軽い猫撫で声で言うジョルノにキュンとしてしまう。
「言うね、それこの前は誰に言ったんだい?」
既にバレているらしい。がそんなことは気にしない。何故ならこれさえも許されるからだ。いわゆる小悪魔系と言う奴である。弄ばれていると気付いていてもやめられないのが恋は盲目の良いところであり、悪いところである。
「メローネだけに特別ですよ」
「ジョルノってば可愛い」
「可愛いからって……」
「事実じゃん?あーもーなんでこんな可愛いの!お嫁さんにくる?」
ジョルノはメローネにギュウっと抱きしめられる。そんなメローネを少し押しのけた。
「駄目ですよ、まだ夕方なんですから」
「えー我慢できないし」
「駄目です。まだお仕事あるんでしょう?それやったら夜は付き合ってあげますから」
「営みは「なしでお願いします」……まぁいいや、ジョルノ様の仰せのままに」
わざとらしく命令に従うメローネの頭を撫でて、頑張って下さいね、と声をかけ、その場を離れる。後ろから「頑張るよー」とかなんとか叫んでギアッチョにキレられているがジョルノはそんなことは気にしなかった。
とりあえず、夜までまだ時間があるし、本でも読もうとジョルノは自室に向かった。
「本当に扱いやすい人達ですよね……」
父親から受け継いだカリスマ性が作り上げた小悪魔はクスリと笑ったあと、自室に入っていったのだった。手のひらで遊んでいてくれる人達をとことん弄ぶのが彼、ジョルノ・ジョバーナの最近の楽しみである。