恋する動詞
あなたは最近ときめいたことがあるだろうか?これはちょっと昔の話なのだが……。まぁ昔は昔でも一週間ぐらい前だ。
学校帰りに承太郎を見かけた。座り込んでいたんだ。調子が悪いのかな?とか考えて声をかけようとしたんだけど、かけなかった。何故か。猫がいたからだ。子猫がダンボールにはいっていたのだった。その猫を覗き込んでいた。
「一人か」
「ニャー」
「ニャーじゃあなくてはいとかいいえとか言えよ」
……承太郎、猫は喋らないぞと突っ込みたくなるのをぐっとこらえた。そして、承太郎は猫の頭を撫でながら、
「……寂しいだろうに」
って言った。普段素っ気ない承太郎からそういったセリフが出るのはビックリだ。分かるかい?ギャップ萌えってやつ。それだけでも承太郎を可愛いと思ったのにそれだけじゃあなかった。
「柔らかいよな、お前」
なんていって笑うものだから可愛くて可愛くて。なんだか僕だけが知ってる特権みたいなものを感じた。
いつの間にか承太郎は僕の存在に気づいたらしく、ハッとして固まった。
「か、花京院か」
「うん、誰にも言わないから」
「…………」
黙り込んでしまった承太郎の足元では猫が擦り寄っている。何とかしてフォローしないと、って考えて出た言葉が、
「可愛いよね、猫」
だった。フォローになっていない気もした。承太郎はコクリと頷いて猫の頭を撫でていた。猫は気持ち良さそうに目を細める。
「ごめんな、うちでは飼えないんだ」
「そうか……」
しょんぼりとした承太郎。だから、たまには餌を持ってこようか、って提案するとやっぱり少し嬉しそうに頷くだけだった。
これが最近ときめいたこと。普段はクールな承太郎だけどふと見た可愛らしい一面がときめいた。
.*・゚知らない一面をもっと見せて.゚・*.
(名前つけようか、チェリーとか)
(趣味全開だな)
学校帰りに承太郎を見かけた。座り込んでいたんだ。調子が悪いのかな?とか考えて声をかけようとしたんだけど、かけなかった。何故か。猫がいたからだ。子猫がダンボールにはいっていたのだった。その猫を覗き込んでいた。
「一人か」
「ニャー」
「ニャーじゃあなくてはいとかいいえとか言えよ」
……承太郎、猫は喋らないぞと突っ込みたくなるのをぐっとこらえた。そして、承太郎は猫の頭を撫でながら、
「……寂しいだろうに」
って言った。普段素っ気ない承太郎からそういったセリフが出るのはビックリだ。分かるかい?ギャップ萌えってやつ。それだけでも承太郎を可愛いと思ったのにそれだけじゃあなかった。
「柔らかいよな、お前」
なんていって笑うものだから可愛くて可愛くて。なんだか僕だけが知ってる特権みたいなものを感じた。
いつの間にか承太郎は僕の存在に気づいたらしく、ハッとして固まった。
「か、花京院か」
「うん、誰にも言わないから」
「…………」
黙り込んでしまった承太郎の足元では猫が擦り寄っている。何とかしてフォローしないと、って考えて出た言葉が、
「可愛いよね、猫」
だった。フォローになっていない気もした。承太郎はコクリと頷いて猫の頭を撫でていた。猫は気持ち良さそうに目を細める。
「ごめんな、うちでは飼えないんだ」
「そうか……」
しょんぼりとした承太郎。だから、たまには餌を持ってこようか、って提案するとやっぱり少し嬉しそうに頷くだけだった。
これが最近ときめいたこと。普段はクールな承太郎だけどふと見た可愛らしい一面がときめいた。
.*・゚知らない一面をもっと見せて.゚・*.
(名前つけようか、チェリーとか)
(趣味全開だな)