恋する動詞

「……グスッ」
「泣くなって」
「ディエゴいつか殺す……」
「はぁ……」

その日ジョニィな泣いていた。理由はまぁディエゴが絡んでいるとだけ言っておこう。グズっているジョニィを見かけたジャイロが慰めている……それが今だ。ジャイロは何とかして泣きやませないと……と考えていた。まるで赤子をあやすのを手こずる母親のようだった。

「ほーらジョニィクマちゃんだぜー」
「……グスッ」
「全くさぁオタクは何がお望みな訳ぇ?チーズの歌とか?」

おちゃらけてみるものの一切効果がなくて困り果てるジャイロ。そして、ジョニィが泣きながら口を開く。

「ジャイロ……だっこ」
「だっこぉ?」
「頭撫でてよ……」

グズグズしているジョニィはジャイロの前に腕を差し出す。ため息をつきながらジャイロはジョニィをぎゅうっと抱いて頭を数回撫でてやる。

「全く、オタクは泣き虫で甘えたさんだなぁ」
「いいじゃあないか、ジャイロにだけだもの」
「まぁ、信頼されてるのはいいこったけどよぉ……」

ポンポンと頭を撫でながらジョニィを慰める。

「楽になったかー」
「ありがとう……ジャイロ」


.*・゚貴方が一番落ち着くのです.゚・*.
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