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「……」
『パードレへ
100億リラ欲しいです。
ジョルノ・ジョバァーナ』
「……せめてサンタさんへって書いてくれないか!?!?」
「DIO様!声が大きいです……!」
「う、うむ、いや、なんというか……もう少し夢を持ってもいいと言うか現実を見据えすぎでは無いか……?このジョルノ・ジョバァーナには夢がある!とか言ってる割には現実的すぎるではないか……」
「そりゃあパッショーネのボスともなればそういうこともあるでしょう……」
「育て方を間違えたか……?」
「育て方も何もDIO様が育てたわけでは……」
「でもこのDIOはパードレだぞ?」
「どこから突っ込んでいいやら……とにかく、どうするんですかこれ」
「う、うむ、とりあえず手土産のプリンだけでも置いていこう……しかし」
「……」
「如何なされました?」
「良く眠っているな」
「そうですね」
「うむ。寝る子は育つ。このDIOも昼は寝ているしな」
「DIO様は子供じゃあないし育つとは思えませんが」
「テレンス今なんと?」
「ナンデモナイデス」
「……」
「ふふふ、見てみろ、初流乃のこの可愛い寝顔を」
「あまり邪魔するのも良くないかと……」
「ほら、普段触らせてくれないほっぺがこんなにちかくにあるぞ。ふにふにではないか。ふふ、そーゆーところは子供らしいな」
パチリ
「「あ」」
「……」
「……」
「ほらもう……」
「……誰だ……」
「起きたか初流乃。私だお前のパード……」
「WRY!!!!」
「おぶっ!?」
「DIO様!?」
「……最近寝てないんだ……邪魔しないで……」
「……!?……!!?」
「DIO様しっかり」
「フルスイングでぶん殴られたんだが!?くっ……承太郎よりパワーが低いとはいえさすが我が息子……的確に鼻の骨を狙ってきたな……」
「DIO様鼻血が」
「……すー……」
「く、くくく、きょ、今日のところはこれぐらいにしてやるぞ初流乃……お、覚えてろ……最近遊びに来てくれないからパードレは少し寂しいぞ……くくく」
「DIO様、完全に噛ませ役の悪役です」
「ま、まぁいい!初流乃にプレゼントも届けたことだしな!帰るぞ!テレンス!」
「はい(それにしてもプリンを届けるなら輸送じゃあダメだったのだろうか……)」

「メリークリスマース!ほいこれプレゼント」
「ミスタ、ありがとうございます」
「ジョジョ、これを」
「ジョルノ様ー!」
「あー重っ……おいシーラE……自分で持てよ。お兄さんをあんまり扱き使うもんじゃあねーぞ」
「なによ。可愛いシニョリーナのために働けるんだからいいでしょ。それにアンタ、おにーさんって歳じゃないわよ」
「すこぶる失礼だなぁこのガキ」
「皆揃ってありがとう」
「まあなー」
「ところで、冷蔵庫に入っていたプリンはミスタがくれたのですか?」
「ん?なんだそれ」
「じゃあフーゴ?」
「プリンはいつも入ってますよね」
「そうなんだけど、いつもと違うというか見たことない店だったから」
「私でもないです」
「俺でもないですぜ」
「……?まあいいか」
「大丈夫ですかそれ、毒味とか」
「心配症だなフーゴは。大丈夫ですよ。きっとサンタクロースがくれたんでしょうね」
「そんな馬鹿な」

「……あとでお祝いのメッセージカードでも送りましょうか」
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