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無駄親子と学ぶジャッポーネ文化【2月】

「鬼は!外ッッッッ!」
「WRYYYYYY!」

「は、は、初流乃……なんだ、なんなのだ?いきなり来るやいなや豆を投げてくるとは……」
「いえ、節分ということで」
「節分、そうか2月か……だからといってこのDIOに投げるのはおかしいだろう!?」
「吸血鬼ですし実質鬼みたいなものでしょう?」
「何かが違う気がするけど言われてみればそんな気がしなくもないが……」
「ちゃんと節分っぽいものも持ってきたんですよ。イワシとか玄関に吊るすんですよね、確か。あ、恵方巻きも買いました」
「なるほどさすがだ初流乃。恵方巻きも準備しているとはな」
「テレンスさん達にも買ってきました」
「お気遣いありがとうございます」
「今年の恵方は……こっちですね。喋っちゃダメですよ?いいですね」
「む、心得てるぞ」
「ではいただきます……もぐもぐ」
「……もぐもぐ」
「いただきます……(静かでいいな……今度から黙らせるとき恵方巻きでも口に詰めてやりましょうか……)」
「ぷはー!い、意外と拷問みたいなんだな……」
「もぐもぐ」
「まだ食べてるのか初流乃」
「もぐもぐ」
「DIO様、昆布茶です」
「うむ」
「もぐもぐ」
「初流乃ー?初流乃ー、早く食べるがよい」
「ごくん。ご馳走様でした。美味しかったですね」
「初流乃様もどうぞ」
「グラッツェ」
「ううむ、美味いと言えば美味いが……無言で食べ続けるのは難しいな……しかも味変わらないし」
「……というかパードレあんた煩いです。人が集中して食べてるんだから邪魔しないでください」
「邪魔してたつもりではないんだが」
「もう一本恵方巻口に突っ込んでやろうかと思いましたよ」
「意外と辛辣!」
(初流乃さまも同じこと考えてる……)

「ああ、あなた達にはこちらを」
「なにこれ」
「バレンタインのチョコです。僕のオススメですよ」
「おー!グラッツェジョルノー!」
「フーゴもどうぞ」
「ありがとうございます」
「中々おしゃれな」
「いいでしょう?好きなんですよこのブランド。……そういえばジャッポーネでバレンタインにちなんだ大型のチョコレートの祭典がありますね」
「へーそんなんがあるのか」
(嫌な予感がする)
「行きましょう!今から!」
「ほらやっぱり!ちょっ……待ってくださいジョジョ!?」
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