無駄親子と学ぶ（？）ジャッポーネ文化【11月】

「さてテレンス。11月といえばなんだ」
「勤労感謝の日ですね」
「…………うむ……」
「勤労感謝の日です」
「……いつもありがとうゴザイマス」
「はいどうもいつもお世話しております」
「いつからお前はそんな慇懃無礼な奴になったのだ……」
「さあ……前からこうだったと思いますが……」
「こほん！そんなことより……11月といえば確かに勤労感謝もあるが……何よりも重要なことがあろう」
「はいなんでしょうか」
「ボジョレー・ヌーヴォーだ」
「はぁ」
「ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日！だろうが！酒！飲まずにはいられないッ！」
「ボジョレー・ヌーヴォーですか……今年収穫されたブドウで作るワインですね」
「その通りだ流石テレンス」
「恐縮です。それで、そのボジョレーがいかがなされましたか」
「飲みたい」
「はい？」
「手配してくれ。血の滴るような赤いやつをな！」
「……かしこまりました」
「ンッンー今年はどんな面白評価が出てくるだろうか」
「今年の解禁日は21日なので予約をしておきましょう」
「うむ。頼んだぞぉ！」
（2019年現在の話）



「……なんですそれは」
「ポッキーです。ジャッポーネのお菓子の一つなのですけど。これがなかなかおいしくて」
「ポッキー？」
「フーゴもおひとつどうぞ」
「……ありがとうございます」
「意外とうまいぞこれ」
「確かに……細いし食べやすいですね」
「ただなんか食べてるーって感じじねーんだよなぁ細くてよ……あ、」
「おいミスタ、行儀が悪いぞ、そんないっぺんに食べて」
「まぁまぁ落ち着いてくださいフーゴ」
「でもですねジョジョ……いや何してるんですか。なに鈎爪みたいに構えてるんですか」
「ジャッポーネにはポッキーができたときから伝わる格闘ゲーム……ポッキーゲームというものがあるそうです」
「絶対違いますよね」
「違うでしょうね？でも楽しそうですよねポッキーゲーム。どちらかのポッキーが折れるまで競い合ういわゆるポッキーのかたさ比べといいましょうか。そんな遊びです」
「おっ、やるかジョルノ」
「望むところです。新しいポッキーを構えなさい」
「絶対違う……！絶対違うぞこれ！」
「いざ尋常に」
「「勝負！」」
「何かがおかしい……！ちょっ二人ともやめなさい！食べ物で遊ぶんじゃあないですよ！」

食欲の秋ッ