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無駄親子と学ぶジャッポーネ文化【7月】

「テレンス、流しソーメンをやらないか?」
「流しソーメン……?あぁ……日本の……」
「そうだ。竹を割り組み立てた道に水を流し日本のソーメンと呼ばれる麺を流す……下々の人間よりも上流の人間の方が取りやすいという人間の業を形にしたかのような日本行事……」
「そういう行事ではないかと……」
「楽しそうだろう?このDIOも1度やりたい!ヴァニラ・アイス!」
「はい」
「そう思わないか?」
「はい」
「ほら!」
「ほら、じゃあありませんよDIO様。材料はどうするのですか?」
「輸入しろ!」
「スピードワゴン財団がそれを許すと思いますか?」
「……あ!そうだ!初流乃に頼もう!初流乃達なら足がつかずに貰えるかもしれない!直ぐに連絡だ!」

「……竹と麺?」
『流しソーメンがやりたいと……DIO様がほざ……仰っておりまして』
「今ほざいてって」
『聞き流してください。それで……流しソーメンの材料が欲しいと……初めは日本から輸入しようかという話をしていましたが……』
「スピードワゴン財団に足取りが捕まると」
『……はい』
「それで、パッショーネから密輸すればいいと」
『はい……申し訳ありません……』
「テレンスさんが謝ることはありません。しかしそうですね……流しそうめんですか。いつやるんですか?」
『一週間後の土曜日午後9時です』
「なるほど……楽しそうですね」
『初流乃様?』
「少し待っててください。……ミスタ、フーゴ。流し素麺する気ありません?エジプトで」
「「エジプトで!?」」
「竹を組んで、麺を流して食べるジャッポーネの一行事です。父親がやりたいと言ってて」
「ははぁん……いつもの無茶ぶりだな」
「はい。どうかな」
「麺はなんとかなると思いますけど竹って……竹はさすがに無理じゃあないですか?」
「やっぱり?」
「輸入出来なくはないんですけど……予算にもよる、と申しますか」
「そう……じゃああれを使うしかないな」
「あれってまさか……おいジョルノ?」
「さすがにエジプトでそれは……環境的に出来ますかね?」
「自生させる訳では無いですし、なんとかなるでしょう。もしもしテレンスさん。竹は現地調達します」
『は?エジプトに竹は……』
「生やします」
『はぁ??』
「とにかく材料は僕が用意します。パードレには流し素麺をする場所とありったけの人員……それから竹が生やせる場所を用意してください」
『竹が生やせる場所……?!……かしこまりました。そのようにお伝え致します。では……』
「ありがとうございます。……さて、ミスタ、フーゴ!麺を輸入してエジプトに行きますよ!」
「楽しそうだなお前!」
「流し素麺なんて初めてだから楽しみです!ところで流しパスタってアリですかね?」
「アリだと思うぜ」
「僕は温かい麺の方が好きですけど……ジョジョ、どれぐらい輸入するんですか?」
「とにかくいっぱいですかね」
「いやいや……」
「でもパードレも部下とかいますし……」

──
「初流乃!よく来たな!」
「はい。パードレ、お元気そうでなによりです」
「うむ!ところで……その後ろの奴らは……?」
「ガン飛ばすのやめてください。彼らは僕の仕事仲間です。ミスタとフーゴ」
「よ!ジョルノからよく話を聞いてるぜー」
「初めまして」
「貴様ら……初流乃に手を出したら……」
「DIO様」
「パードレやめてくださいね」
「でもぉ……」
「貴方それでもラスボスですか?」
「「ラスボス……?」」

「さて……竹を用意しますよ」
「ど、どうやって……」
「ミスタ!」
「本当にやるのか?」
「当たり前です。そういう段取りでしょう」
「頑張ってくださいジョジョ!」
「ゴールド・エクスペリエンス!」
「竹が生えた……」
「僕の能力は生命を生み出す能力……竹がないなら生やせばいいのです。作りましょう。足りないなら生やします!」
「これだけあれば十分な気がするが」
「さすがこのDIOの息子……どこにも負けない流しソーメンを作ろうではないか!」

この後めちゃくちゃ流しソーメンした
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