第2章
夢小説設定
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校長室へと繋がる螺旋階段の前にはガーゴイル像が立ち塞がっていて通れない様になっていた。
そう言えば昨日、アルバスはこの像の前で何か言っていたな…と朔姫夜は昨日の出来事を思い出しその言葉を像に向かって言った。
すると、ガーゴイル増が動き出し道をあけたので朔姫夜は階段を登って行き、コンコンとノックをしてから中へ入って行った。
「そろそろ来る頃じゃろうと思うていたよ」
ダンブルドアは優しく微笑みながら言うと、朔姫夜に椅子に座る様、手招きをした。
「お茶を飲んで行くじゃろ?」
ダンブルドアは杖を振りお茶の用意をした。
「あっ、いえ…私はこれを返しに」
朔姫夜はお金の入った巾着袋を、ダンブルドアの前に置いた。
「これは君にあげた物じゃ。朔姫夜の好きに使うと良い。それより、わしに何か話したい事とかあるのではないかね?」
ダンブルドアは今、渡された巾着袋を朔姫夜の為に用意したティーカップの横に置いた。
「では、お言葉に甘えて…睡眠薬が必要となるかもしれないので、これで購入しても?」
朔姫夜は椅子に腰掛けながら尋ねた。
「薬を飲まねば眠れぬのかね?」
「こちらの世界に来たばかりなので、何とも言えませんが、元の世界では薬を飲むか特定の人物の傍でなくては、まともに眠る事が出来ませんでした。おそらく幼少の頃に体験した事が原因かと…」
「成る程、それなら校医のマダム・ポンフリーに相談してみてはどうかの?新学期が始まるまではセブルスに薬を調合して貰うと良いじゃろう」
朔姫夜は「はい」とは返事をせずに、少し考えてから話し始めた。
「新学期が始まりましたらマダム・ポンフリーに相談してみます。ですが、それまでの間、セブルスに薬の調合を頼むつもりはありません」
朔姫夜がそう言うとダンブルドアは、それは何故かの?と言う様な顔をしたまま何も言わなかった。
その表情を目にした朔姫夜は、やはり理由を話さねばならぬか、と思い紅茶を少し飲んでから口を開いた。
「アルバスがどういったお考えで私とセブルスの距離を縮め様となさっているのかは解りませんが、今は必要以上に彼と関わりを持ちたく無いんです。なので、今日の買い物の時の様にワザと彼に頼んだりしないで下さい」
「わしには朔姫夜とセブルスが何か不思議な縁で繋がっている様な気がしたんじゃが…ちとお節介じゃったかの、すまない」
「いえ、アルバスが感じた通り何か不思議な縁があったとしても、今はまだ…」
朔姫夜も何か感じている様だったが、その事についてそれ以上は何も話さなかった。
その後、二人はお茶を飲みながら他愛も無い話をし、のんびりとした時間を過ごした。
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