第2章
夢小説設定
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翌日、新学期から必要となる教科書や制服などを買いに行く為、朔姫夜はダンブルドアが迎えに来るのを部屋で待っていた。
だが、迎えに来たのはダンブルドアではなくセブルスだった。
「何故、アルバスではなくお前なのだ?」
「お前ではない!スネイプ教授だ!!それと何故、校長をファーストネームで呼ぶ?我輩や校長は此処の教授で、君は生徒の筈だが?」
セブルスは朔姫夜にローブを渡しながら言った。
「わしの孫になったんじゃから『アルバス』と呼んでくれんかの、って言われたのでな。もしかして、お前もファーストネームで呼ばれたいのか?『セブルス』と」
それならそうと素直に言えば良いものを、と言いながら朔姫夜は渡されたローブを羽織った。
「貴様に気安くファーストネームで呼ばれたくはない!スネイプ教授と呼びたまえ!!」
セブルスは眉間に皺を寄せ、声を張り上げた。
「案ずるな、他の者の前ではそう呼んでやる。それで、何故アルバスではないのだ?」
「偉そうな奴だ」とセブルスが言うと「お互い様であろう」と朔姫夜は言った。
「…我輩とて暇ではないのだが、校長が急用でお前の買い物について行けなくなったのだ、致し方あるまい」
好き好んで来た訳では無い事を強調した。
「そう念を押さずとも解っている。急用か…あの者はタヌキだな《一体、何を企んでいるのやら……》」
「ほう。その件に関しては意見が合うらしい」
朔姫夜もセブルスも、ダンブルドアは初めから自分は行かずに二人で行かせ様と考えていたに違いないと思っていた。
朔姫夜はローブに付いているフードを髪の毛が隠れる様にスッポリと被るとセブルスの後をついて行き、ホグワーツの敷地内から出ると『姿現し』をするのであろう?、と言ってセブルスの腕に掴った。
周りの景色が歪み宙に浮く感じがしたと思った次の瞬間、地面に足が着き別の場所へと移動していた。
「此処がダイアゴン横丁…」
そう言い辺りを見回している朔姫夜をチラリと横目で見たセブルスは、「初めての姿現しにも動じぬのか」とボソッと呟いたのだが、朔姫夜には聞こえていなかった。
「……買い物の前にこれを渡しておこう」
セブルスは懐から重たそうな巾着袋を取り出すと、朔姫夜に手渡した。
「この世界のお金か」と手渡された巾着袋の中を覗き込んだ朔姫夜は言った。
「金貨がガリオンで銀貨がシックル、銅貨がクヌート。17シックルが1ガリオン、1シックルは29クヌートであったな?」
「我輩が迎えに行くまでに、少しはこの世界の事を学んだ様ですな」
「アルバスが貸してくれた魔法界やホグワーツの事が書かれた本を読んだのだ。一晩中、暇だったのでな」
「一晩中、暇だった?」
セブルスはクイッと片眉を吊り上げた。
「迷惑を掛けた訳では無いのだ、私が部屋でどう過ごそうがセブルスには関係なかろう」
「今後も我輩に迷惑が掛からない様、大人しく過ごして戴きたいものですな」
セブルスは皮肉をたっぷりと含んだ様な言い方をした。
「それなら、私がする事に干渉しなければ良い事だ」
相変わらず生意気な奴だ、と思いながらセブルスは何も言わず朔姫夜を学用品等を扱っている店へと案内して行った。
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