第1章
夢小説設定
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校長室へ一歩足を踏み入れた時、朔姫夜の中を何かが通り抜け、ざわめき声が聞こえた。
「……此処にあるのか……?」
朔姫夜はポツリと呟き、辺りを見回した。
「どうかしたかの?」
「…私には見慣れぬ品ばかりだが、此処の者にとっては当たり前の品なのか?」
アンティーク調の品々の殆どが初めて見る物で、この中に自分の斬魄刀(ざんぱくとう)が本当にあるのか少し不安になっていた。
「わしが設計した品もあるので、当たり前の品ばかりとは言えんかの。さて…二人共そこへ。お茶でも飲みながら話をしよう」
ダンブルドアは朔姫夜とセブルスを椅子に座らせると杖を振り、三人分のお茶を用意した。
「…魔法というものは、便利なものだな」
朔姫夜は呟く様に言った。
「わしは君にも魔法が使えると思っておるんじゃがの」
「霊力と魔力が同じ様なモノだと言うのなら、そうであろうな。ところで、この飲み物は?」
自分の前に置かれた湯気の出ているティーカップを、指差して言った。
「紅茶は初めてかの。これはミルクティーと言う飲み物じゃよ」
「ミルクティー…」
朔姫夜は一口飲むと、美味いな…と呟いた。
「紅茶ではなくお酒の方が良かったかの?」とダンブルドアが言うと、「この者は、まだ未成年ですぞ」と今まで黙っていたセブルスが一括するかの様に言った。
「お前にどう見られているのかは解らぬが、私は酒も嗜めるぞ」
朔姫夜はセブルスを睨みつけながら言った。
「お、お前!?口の利き方も知らぬのか」
セブルスは朔姫夜を睨み返した。
「お前でなければ、貴様か?どちらで呼ばれたい?特別に選ばせてやろう」
朔姫夜はニヤリと笑ってセブルスを挑発するかの様に言った。
「なっ……何と無礼極まりない奴だ!校長、こんな奴と話などする必要ありません」
セブルスは怒りを露にし、朔姫夜を指差しながら言った。
「敬意をはらえぬのはお前にだけだ、戯け。ダンブルドアは威厳に満ちているが、お前にはまだ無いからな、未熟者」
「出会ってまだそんなに経たぬと言うのに、もうそんなに仲良くなったのか」
二人の遣り取りを見ていたダンブルドアが、ニコニコ笑みを浮かべながら言った。
「これの何処が仲が良いと言うのです!校長」
呆けたのか?このタヌキジジィは、と思いながらセブルスが言った。
「喧嘩する程、仲が良いと言うではないか。ところで朔姫夜、君は10歳前後に見えるのじゃが、実際は幾つなのかの?」
「じゅ、10歳!?……そんなに若く見えているのか…《此処は現世と同じ様な歳の取り方なのだろうか…》私は120歳を超えている」
「なっ、何!!?120歳だと……ふざけた事をぬかすな!どう見ても10歳前後ではないか!!」
「お前が信じぬとも、これは事実。ダンブルドアは私の言葉を信用している様だぞ。やはり、お前は未熟者だな。よくそんなんで教鞭を揮っていられるな」
「き、貴様!!!」
セブルスは立ち上がり朔姫夜に杖を向けた。
「やれやれ、学習能力も無いのか……先程、私に敗れた事をもう忘れたか?ダンブルドア、この者は捨て置き話を進めぬか?」
朔姫夜はフンッと鼻で笑ってから、ダンブルドアの方へと視線を変えた。
「捨て置く事は出来ぬが、話を進める事には賛成じゃ。セブルス、気を鎮め座りなさい」
ダンブルドアがそう言うと、セブルスは渋々椅子に座った
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