第1章
夢小説設定
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「何っ!?杖を使わずに我輩の術を防いだのか?」
言葉が通じる様にしようと思ったのだが、攻撃されたと勘違いしたか…セブルスは捕らえてから術を掛け様と思い「インカーセラス(縛れ)」と唱えた。
『縄!?』
朔姫夜は手をかざし『破道の三十一、赤火砲(しゃっかほう)』と唱え、ロープを燃やした。
暫くの間、一定の距離をおいての攻防戦が続いていたのだが、これでは埒が明かないと思った朔姫夜は、一瞬の隙を衝いてセブルスの懐に入った。
そして体術を使いセブルスの背を地に着かせ、すかさず動きを封じ攻撃出来ぬ様、杖を取ろうとしたのだが、背後で何か気配がしたので慌てて振り返った。
「これでわし等の言葉が解ると思うのじゃが?」
朔姫夜が振り返った時には、白髪で長い髭を生やし半月メガネを掛けた老人が、自分に向けて杖を振った後だった。
「《背後を取られるまで気配を感じなかった…かなりの手練れ…》………何をした?」
朔姫夜は、その老人を睨みつけながら言った。
「わしはアルバス・ダンブルドアと言う者じゃ。言葉が通じる様、君に術を掛けさせて貰ったんじゃよ。君の下に居るセブルスは、その術を君に掛け様として失敗した様じゃの」
ダンブルドアは朔姫夜とは対象的にニコニコと笑みを浮かべていた。
「わし等は君に危害を与えるつもりは無い。警戒を解きセブルスを離しては、貰えんかの」
「………」
不思議とこの者の言葉は信じて良い気がする。
此処はこの者に従い、少し様子を見てみた方が良いかもしれぬ…
朔姫夜が無言のままセブルスの上から退くと、セブルスは立ち上がり衣服の汚れを掃った。
「まだ名前を聞いとらんかったの」
「…朔姫夜。…朔姫夜・四楓院と言う」
「ミス・四楓院…否、朔姫夜と呼んでも良いかの?場所を変えて話をしたいのじゃが、構わんかね?わし等は朔姫夜に聞きたい事があるし、朔姫夜の方もわし等に聞きたい事があるじゃろう?」
「…構いません」
朔姫夜とセブルスは互いにある程度、距離を置きながらダンブルドアについて行った。
途中、此処はホグワーツ魔法魔術学校で、ダンブルドアが此処の校長をしている事や、セブルスが魔法薬学の教授である事などの話を聞きながら校長室へと入って行った。
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