咲き続ける花
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「……よし!出来上がり♪」
甘いものが嫌いな白哉ちゃんでも少しは食べれる様に、甘さ控えめのケーキは我ながら上手く出来上がったと思う 。
まぁ、あれだけ練習すれば当たり前か 。
後はプレゼントなんだけど……
今日が白哉ちゃんの誕生日だっていうのに、未だにプレゼントが決まっていない
欲しい物のヒントを貰おうと思っていたら『朔姫夜から貰いたいモノはただ一つ。それ以外は受け取らぬ』だなんて……
貴方は一体、何が欲しいの?
幼馴染だから他の人より白哉ちゃんの事、知っているつもりだったんだけどなぁ……
それなのに今回は何が欲しいのか、さっぱり解らない
……………
考えても何も浮かばない
もう少しヒントを貰って今日中に何とかしよう!!
「白哉ちゃん!お誕生日おめでとう♪」
六番隊の執務室に元気良く入って行った朔姫夜は、メッセージカードを付け綺麗にラッピングされた箱を白哉の前に差し出した。
「朔姫夜お手製、甘さ控えめケーキだよ」
「要らぬ。それより私は――」
「即答で要らぬって酷くない!?」
朔姫夜は白哉の言葉を遮り激怒した。
「今の世の中、誕生日って言ったらケーキは付き物でしょう!甘い物が嫌いな白哉ちゃんでも少しは食べれる様にと思って、甘さ控えめのを作って来たのに、酷いよ!!もう、知らない!!!」
朔姫夜は白哉に向かってベーッ!と舌を出してから部屋を飛び出して行った。
「のわっと……」
それと入れ違いに恋次が入って来た。
「何かあったんスか?隊長。朔姫夜さん、相当怒っていた様な……」
「……お前には関係の無い事だ、恋次。気にするな」
「で、でも……」
白哉が恋次を睨みつけると、恋次はそれ以上何も言わずに自分の席に着き書類整理を始めた。
「そー言えば朔姫夜さん、最近よく手に火傷をしていましたね」
暫くの間、大人しく仕事をしていた恋次は、朔姫夜が置いて行ったケーキの箱をチラッと見てから呟く様に言った。
「……………」
「……………」
「……………」
長い沈黙の後、白哉は大きな溜め息をつくと立ち上がった。
「……恋次、後は頼む」
「了解!!」
恋次が大きな返事をすると白哉は朔姫夜が置いて行った箱を持ち、部屋を出て行った。
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