(ルシウス) 永遠の愛を…
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数日が経ったある日、「……ルシウス、お前の屋敷に行ってみたい」と朔姫夜が急に言い出した。
「ああ、喜んで連れて行こう」
朔姫夜が結界を緩めるとルシウスは杖を使ってマルフォイ邸に姿現しをし、屋敷の中へと入って行った。
「戻る事はふくろうで知らせてあるにも関わらず、出迎えは無しか!?後で罰を与えねばならぬな」
ルシウスはとても不機嫌な顔をして言った。
「そう怒るな、ルシウス。それは私のせいなのだ。私が来たせいで此処の者は皆、眠りについてしまったのだ。私はすぐに帰る。さすれば皆、再び動き出す」
「すぐに帰るとはどういう事だ?朔姫夜」
ルシウスは目を見開き驚きながら朔姫夜の両腕を掴んだ。
「ルシウス、共に過ごしたこの数日とても楽しかった。だが、もうお終いだ。私とお前とでは住む世界が違い過ぎる」
「楽しかったのなら、この先も一緒に居ればいい。何なら私がヴァンパイアになっても構わぬ。朔姫夜とずっと一緒に居られるのなら、それでも構わぬ」
ルシウスは朔姫夜を強く抱きしめた。
「解らない奴だね。私はもうお前に厭きたのだよ」
朔姫夜はルシウスを見下し冷ややかに言った。
「…一緒に居られぬと言うのなら今、此処で私の血を全て吸い尽くし、殺してくれ」
「命拾いをし屋敷に帰って来れたと言うのに、自ら私に命を捧げるのか?フンッ、まぁいい。お前の最後の望みだ、叶えてやろう」
朔姫夜はルシウスの首に噛み付き血を吸い始めた。
「…朔姫夜…愛している…」
そう言い残しルシウスは意識を手離した。
「…今の私にはお前の命は奪えない。厭きただなんて嘘…私も愛しているわ、ルシウス」
朔姫夜はルシウスをベッドへ寝かせると口付けをし、その場から消え去った。
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