(セブルス) 光射す場所
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あの日から貴方の心に降り続いている雨は、まだ止んでいませんか?
どうすれば止んでくれるのでしょうか?
私は貴方の心に降る雨を止ませ、光射す存在になりたい……
§ 光射す場所 §
「久し振り、セブルス」
「何しに来たのだ?朔姫夜」
「ダンブルドアに直接渡したい書類があったから、その帰り」
朔姫夜は校長室でダンブルドアに書類を渡した後、ホグワーツの魔法薬学の教授で同級生でもあるセブルス・スネイプの私室に立ち寄っていた。
「この数年、朔姫夜の顔を見ずに平和な日々を送っていたというのに……」
「私が居た方が安らげるんじゃない?」
朔姫夜はニヤリと笑いながら言った。
「そんな訳がなかろう。学生時代、我輩がどれだけ迷惑を被った事か……」
ブツブツ文句を言いながらもセブルスは朔姫夜を招き入れ、二人分のお茶を淹れた。
「ねぇ、セブルスは結婚しないの?」
「何だ?急に」
「……まだ彼女の事を想っているの?死んでしまった人の事を何時までも想っていても報われないし、意味無いよ」
「……………」
「(あっ!また無言で怒っている)……ゴメン、少し言い過ぎた」
朔姫夜はお茶を一口飲んだ。
「……私ね、お見合いさせられそうなの。良い縁談が来ているから、特定の人が居ないならお見合いしなさいって……」
「……で、するのか?」
「したくない!……だからセブルス、私を貰って!!」
「ブーーーッ!!!!」
セブルスは飲み掛けていたお茶を吹き出した。
「ダメ……かなぁ?」
「駄目に決まっておろう!全く何を言い出す事やら……」
「えーーっ、いいじゃん!昔からの付き合いだからお互い気心が知れているし、それに私セブルスの事、嫌いじゃないし……」
朔姫夜の顔が見る見る紅くなって行く。
「……ってかいうか、寧ろ好きだし学生時代から好きだったの気づいていなかったでしょう?」
恥ずかしそうに小さな声で言った。
「……………」
「……だからセブルスに私を貰って欲しいの!!」
朔姫夜は半分やけくそで言った。
「………考えてやっても良いが……その前に……恋人と言う関係にならぬか?」
「えっ!?……いいの?」
「……二度は言わぬ」
今度はセブルスが頬を紅く染め、恥ずかしそうに横向いた。
「ありがとう、セブルス。此れからも宜しくね」
「……ああ」
我輩の心に降り続いていた雨が止み、雨雲の切れ間から陽が射し始めている
そういえば昔から朔姫夜が傍に居る時だけ、雨に濡れずに済んでいた様な……
雨宿りをしていた気がする……
朔姫夜という温かな光の中で……
━━━ END ━━━
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