出会い
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今日、最後の仕事場は此処の病院の一室。
小生はリストに載っている人物と、目の前のベッドで苦しそうにしている男性が同一人物である事を確認すると、小生の死神の鎌(デスサイズ)である大鎌を振り上げた。
「……お兄ちゃんは……だあれ?」
隣のベッドで眠っていた少女が先程、目を覚ましたのは知っていたが、仕事中の小生の姿は人間に見える筈がない。
寝ぼけているか何かだろうと思い、仕事に取り掛かろうとした。
「お兄ちゃんは……死神……さん?」
その言葉に驚き少女の方へ顔を向けると、少女は少し首を傾げ小生の事をジッと見つめていた。
この少女には小生の姿が見えているのだと確信したが、今は仕事が優先。
唇に人差し指を立てて少女に向かってシーッと合図をすると、少女は両手で自分の口を塞ぎ頷いた。
その仕草が可愛らしいと思いながら男性の方に向き直ると、死神の鎌で走馬灯(シネマティック・レコード)を取り出しエンディングを迎えさせた。
これで魂の回収は完了。
「さ~てと……」
少女の方へ歩み寄ろうとした時、見回りに来た看護士が男性の異変に気づき、先生達を呼びに行ったりと騒がしくなった。
「朔姫夜ちゃん、大丈夫だから貴女は寝てなさいね。まだ、お熱があるんだから」
看護士は少女をベッドへ連れて行き、ベッドの周りのカーテンを閉めた。