第3章
夢小説設定
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ステージが終わったらカナメと美雲に文句を言おうと思っていた朔姫夜だったが、ライブ中の空中騎士団の攻撃とウィンダミアの宣戦布告で、それどころでは無くなってしまった。
ケイオス本部との話し合いを終えたアーネスト艦長達が戻って来ると、資料映像を使ってウィンダミアや空中騎士団の事を皆んなに説明した。
それとアーネストとアラド隊長は7年前の独立戦争の時、ウィンダミアにいた事も話していた。
「新統合軍のパイロットが操られていたのもウィンダミアの?」
メッサーがそう聞くと、「おそらく」とカナメが答えた。
但しヴァールの暴動の全てがウィンダミアの仕業ではなく、一部の強力なフォールド波が感知されたものだけだと本部は考えていると付け加えた。
「今までのは」「実験…」
とマキナとレイナが言った。
「そして今回の暴動は今までのと違い、統制の取れた行動を取るまでになった。推測にすぎんがな…だが惑星ヴォルドールでも多くの新統合軍が操られ、ほぼ無血降伏だったらしい」
とアラドが言うとΔ小隊達が「戦わずして、一体どうやって?」と驚きの声を上げた。
「歌が聞こえたわ」
美雲が言うと皆んな一斉に美雲の方を見た。
「綺麗な声だったけど」
「ヒリヒリ痛かった」
ワルキューレのメンバー達は皆んな歌声が聴こえていたが、ケイオスの人達には聴こえてなかった様だ…ただ一人を除いて。
ハヤテも聴こえたと言うか感じた、と言った。
「光よりも速く時空を超えて届く歌声…何だか『風の歌い手』みたいやね」
とフレイアが言った。
「何だそれ?」
「伝説だ…ウィンダミアに伝わるな」
アラドが答えた。
「そう『ルンに命の輝きを』ちゅーてね」
フレイアが付け加えた。
その間朔姫夜は後ろの方で何も言わずに黙って聞いていた。
*****
後日、招集が掛かりワルキューレメンバーやΔ小隊だけでなく、メカニックやオペレーターなどケイオス ラグナ支部で働いている者、全員が集まっていた。
ラグナ星系 自治組織からの依頼内容変更で、今までのヴァールの暴動への対応にウィンダミア王国の侵攻に対する防衛も任務に加えられる事となった。
「つまり、ここからは戦争ってわけだ」
アラドが言った。
「それに従い私達の契約更新を行います。ケイオスは民間企業です。契約に納得がいかなければ、除隊も出来ますが」
とカナメが言うと、真っ先にミラージュが立ち上がって「無論、更新します」と言った。
殆どの者がその場で更新すると言っていたのだが、朔姫夜とハヤテはまだ決めかねていた。
「あのー、カナメさん。ちょっと良いですか?出来ればアーネスト艦長とアラド隊長も…折り入ってお話しがあります」
話が終わり皆が部屋から出て行っている時に朔姫夜はカナメ達に声を掛けた。
朔姫夜の表情からとても大事な話だと推測し、別室で4人だけで話す事にした。
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