第2章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
翌朝、朔姫夜やワルキューレメンバーを乗せたマクロスエリシオンの一部が切り離されランドールへと向かった。
「それじゃあ確認ね」
ワルキューレのメンバーであるレイナ・ブラウアーとマキナ・中島が朔姫夜の服の最終調整している時にカナメが言った。
「フレイアの紹介が始まったタイミングで朔姫夜は飛び降りてね。ステージ脇の姿が隠れる場所に降りる様に2人が調整してくれてるから心配はいらないわ」
「はい」
「調整バッチリ。何の問題もない」
レイナがグーにしていた片手の親指を立てて言った。
「あっ、もし気が変わって私達と一緒に歌いたくなったら、いつでも出て来てね!ダンス分からなくても適当に合わせてくれればいいわ」
「はぁ…」
ステージに立つつもりはない朔姫夜は、曖昧な返事をした。
その後、4人は集合場所へと向かった。
「じゃあ、行くわよ!」
「銀河の為に」
「誰かの為に」
「今、私達」
「瞬間、完全燃焼」
「命懸けで楽しんじゃえ」
「「「「「GO ワルキューレ!!」」」」」
曲が流れ出すとΔ小隊が曲に合わせて飛び回りレイナ、マキナ、カナメ、美雲、フレイアが機体から飛び降りて行った。
フレイアが着地に失敗し転けてしまったが、メンバー達はみんな無事にステージに立った。
「改めまして新メンバーを紹介します!」
カナメのその言葉を合図に朔姫夜も言われた通り飛び降りた。
フレイアが緊張しながら自己紹介している間にステージから少し離れた場所に着地する予定になっていたのに、何故かどんどんステージ中央へ向かっている。
「えっ?何?故障!?」
これはマズいと思い風を読み方向を変えようとしたのだか、朔姫夜が感じる風もステージへと運ぼうとしていて方向を変えられずにステージへと到着してしまった。
「サプライズでもう1人、新メンバーを紹介します!今朝、急遽決まったメンバー、朔姫夜・リュミエール 15歳です!!」
カナメが朔姫夜の方に片手を上げそう言うと、朔姫夜驚いた顔でカナメを見つめた。
レイナとマキナは小さな声で「大成功」とVサインした。
「まずはこの曲」
美雲の言葉で曲が流れ始めた。
朔姫夜は騙された!と思いながら仕方なく皆に合わせてダンスをしながら歌う事にした。
ワルキューレの曲に合わせてΔ小隊が空を飛び回っていた。
曲の途中で宇宙(そら)から黒い翼を持った飛行部隊がジャミング攻撃で、フォールド波増幅システムを無効化した。
「あれは空中騎士団」と朔姫夜は思ったが、ステージの方にミサイルが飛んで来たので他のメンバーと一緒にステージ上で伏せた。
「市民とワルキューレは俺達が護る!」
とアラド隊長が言うと、Δ小隊はバトロイドに変形してミサイルを防いた。
別の方向から新統合軍の飛行部隊が飛んで来たのだが、味方のはずのΔ小隊やステージの方にミサイル攻撃して来た。
どうやらヴァール化してしまっている様だった。
ワルキューレメンバーは三方向に別れてミサイル攻撃から逃げた。
朔姫夜はミサイルから逃れながらステージ上の美雲の傍にいた。
「歌うわよ」
美雲は朔姫夜に向かって言うと、先に1人で歌い始めた。
♪た~~~ ~~~ ~~~♪
♪~~~ ~~~ ~~~♪
「♪バ~~~ ~~~ ~~~♪」
ヴァール化を止めたかった朔姫夜も美雲の後に続いて歌い始めた。
その歌声に続いてフレイアも一緒に歌い始めステージへと戻って来た。
3人は刺激し合い増幅システムなしでヴァール化を沈静化させて行った。
「この感覚は…いや、まさかな…」
7年前のあの日から朔姫夜は歌わなくなってしまった。それに朔姫夜らしき姿も見えない。
キースはルンに何かを感じたが、すぐに自分の考えを打ち消した。
この攻撃は陽動作戦だったらしく攻撃されている間に惑星ヴォルドールの首都が陥落。
そして黒い翼の飛行部隊は真の姿を現した。
空に空中騎士団の紋章が映し出された後、ロイドの姿が映った。
「ウィンダミア王国 宰相ロイド・ブレーム。我がウィンダミア王国は大いなる風とグラミア・ネーリッヒ・ウィンダミア王の名のもとに新統合政府に対し宣戦を布告する」
・