第2章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
戦火から数日後、朔姫夜は惑星ラグナ バレッタシティへ移動していた。
ラグナ人は海の民とも言われ浅黒い肌に天然パーマ気味の髪の他、エラや水掻き等の水中生物としての特徴がある。
そしてこのラグナにはマクロスエリシオンという名の宇宙戦艦があり、それがケイオス、ラグナ支部の基地となっていた。
朔姫夜はイヤホンをつけワルキューレの歌を聴きながら数日かけてラグナ中を歩き回り地形をある程度覚えたり、美雲だけでなくワルキューレの情報収集をした。
ワルキューレメンバーは『フォールドレセプター』という特殊な受容体を持っていて、その歌声に含まれる『生体フォールド波』が謎の奇病ヴァールシンドロームを鎮静化させていた。
生体フォールド波は生歌でなければ効果が激減するうえ、歌い手の危機的状況によって発生レベルが変動する。
その歌声はヴァール発症リスクを低下させる効果もあるので、色々な惑星でワクチンライブを行っていたのだ。
「歌か…」
朔姫夜は誰もいない崖の上に立ち夜空を見上げながら、イヤホンから聴こえて来る曲に合わせて鼻歌を歌い出した。
♪追~~~ ~~~ ~~~♪
初めは小さな声だったのだが、いつの間にか周りに響き渡るくらいの大きさで歌っていた。
「♪夢~~ ~~~♪ 」
朔姫夜の歌声に合わせて聞き覚えのある歌声が近づいて来た。
「美雲・ギンヌメール!?」
朔姫夜は慌てて顔を隠し逃げ出した。
「あっ!待ちなさい!!」
その後を美雲が追いかけて来た。
美雲は身体能力が高いウィンダミア人である朔姫夜に追いつき腕を捕まえた。
「今、誰を想って歌っていたの? ねぇ貴女、ワルキューレに入らない?と言うより入りなさい!」
思ってもみなかった美雲の言葉に、朔姫夜は目を見開いて驚いた。
「貴女の歌には力がある。こんなにも私を満足させられる歌声をこのままにしておくなんて勿体無い!もっと貴女と一緒に歌いたい!と私の心が叫んでいるの。だからワルキューレに入りなさい!!」
「えっ?あっ、ちょっと…」
困惑している朔姫夜は美雲は気にせずグイグイ引っ張っりケイオスの基地へと向かった。
向かう途中、美雲は朔姫夜を掴んだままワルキューレのリーダーであるカナメ・バッカニアに連絡を入れた。