第11章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
キースの容態が回復すると、朔姫夜とキースはウィンダミアへと戻って行った。
ウィンダミアへ到着後、2人はそのままハインツの元を訪れた。
「キースよく戻られました。一時は風に散ったと思い嘆き悲しみましたが、無事だと知り安堵しました。キース貴方の功績を称え特別に私から贈り物があります」
ハインツは2人を交互に見てか再び口を開いた。
「それはキースと朔姫夜の婚約です。私と朔姫夜の婚約はグラミア王の遺言ではなくロイドの企みだと分かった今、この婚約は無かった事とし代わりにキースと朔姫夜の婚約をここに宣言します。これはもう既にウィンダミア中が納得している事である。今、皆で準備している婚儀は整い次第執り行われる」
「えっ!?」
驚き朔姫夜とキースは顔を見合わせた。
「ありがたき幸せ」
キースは跪き頭を垂れると、朔姫夜もそれに続き頭を垂れた。
「朔姫夜姉様、婚儀にはワルキューレ達にも出席して貰いたいと思っているんですが…」
「えっ?いいんですか?」
「勿論です。今回朔姫夜姉様だけではなくキースまでもが世話になりました。そのお礼も兼ねて…今後どの様になるかは分かりませんが、今は一時休戦です」
「ありがとうございます、陛下」
朔姫夜は再び深々と頭を垂れた。
後日、準備が整うと盛大な婚儀が執り行われ朔姫夜とキースはウィンダミア中の人々とケイオス・ラグナ支部のみんなから祝福された。
「おめでとう!朔姫夜。まさかこんな展開になるとは思ってもいませんでした」
「ありがとう、ミラージュ。本当に私もビックリよ」
「白騎士と結婚という事はウィンダミアに残るんですよね?…少し寂しいです」
「それなんだけどね、キースと話し合ってワルキューレの活動は続ける事にしたの。だから此処とラグナを行ったり来たりするわ。勿論、他の惑星にも行くわよ。だからこれからも宜しくね、ミラージュ」
「はい!こちらこそ」
みんな楽しそうに飲み明かしパーティーがお開きになったのは翌朝になっていた。
「やっと二人きりになれたな…」
自室に戻るとキースは朔姫夜を抱き寄せた。
「はい…でも何だか照れますね」
今まで何度も2人で過ごしたりしていたが、こう改まると恥ずかしさ等が湧き上がり朔姫夜は頬を赤く染めた。
「色々と急展開過ぎて戸惑いもあったが、俺は朔姫夜と一緒になれてハインツや皆に感謝している。勿論朔姫夜の父君や母君にもだ。2人がいなかったら俺はこうして朔姫夜を抱きしめる事も出来なかっただろう」
「そうですね。父様と母様のお陰で今があるのですから、感謝してもしきれないです」
「感謝の意を表す為に俺はお前のと共に幸せな家庭を築きたい。愛している、朔姫夜」
キースは朔姫夜の唇に自分のを重ね合わせ、そのままベッドへ優しく押し倒した。
2人の甘い時間は始まったばかり、ウィンダミアの優しい光と風の中で溶けて混ざり合い1つに重なり合って行った。
ーーー END ーーー
次ページ・あとがき