導くままに 第1章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
空中騎士団の聖騎士長ロイド・ブレームの指示で撤退し、惑星ウィンダミアに戻って来た空中騎士団達は不満を募らせていた。
「納得出来ません、キース様」
「説明を求めます」
「同じく」
ボーグ・コンファールト、テオ・ユッシラ、ザオ・ユッシラの3人はキース・エアロ・ウィンダミアに詰め寄った。
「分かっている」
キースはそう言うとロイの部屋へと向かった。
「ロイド何故止めた?」
本に目を通していたロイドの背後から声を掛けた。
「目的は果たした。作戦自体に変更はなかったはずだろ」
「だが、叩ける時に叩くべきだ。我々には時間がないのだからな」
「分かっている。しかしハインツ様のお体の事も」
キースの方へ振り向きながら言った。
「ふっん。たまには窓を開ける事だ。此処には風が吹いていない」
キースは複雑な思いでロイドの部屋をあとにした。
「あっ!キース様、大変です!」
「何事だ?」
自室へ戻る途中、慌てた様子の家臣がキースの元へとやって来た。
「朔姫夜様が…朔姫夜様がいなくなりました」
部屋は勿論、城中何処を捜しても見つからないと告げた。
「何っ!?」
キースの眉間に皺が寄り、みるみる険しい顔つきに変わっていった。
急いで朔姫夜の部屋へ向かい、何か手掛かりはないか調べてみると一通の手紙を見つけた。
この手紙を見つけるのはキース、貴方だと私には分かっています。
暫くの間ウィンダミアを留守にしますが、必ず戻るので心配しないで下さい。
私のルンが…風が導く場所へ行ってきます。
朔姫夜・リヒト・ウィンダミア
「なっ、何を考えているのだ!朔姫夜は…」
キースは怒りをあらわにし朔姫夜の手紙を投げつける様に家臣に渡し部屋を出て行った。
キースの捜索で朔姫夜が買収した業者をみつけ、アルシャハル行きの貨物船に乗った事を突き止めた。
ルンは何も感じなかったがあの戦火の中にいたかもしれない…もっとルンを研ぎ澄ましていれば何か気づいたかもしれないとキースは思った。
今すぐにでも捜しに行きたいが、今はもっと重要任務がある。
キースは拳を握り締めグッと我慢した。
ーーー つづく ーー