第10章
夢小説設定
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マキナの容態は安定して来たが、まだライブ等をやれる状態までは回復していなかった。
そんな中、マキナが持ち帰っていたVF22のボイスレコーダーの壊れていたデータをレイナが修復した。
ハヤテの父ライト・インメルマンの肉声が入ったボイスレコーダーだ。
やはりライトは被害を最小限に抑えようと命令を無視し進路から外れ飛んでいたが、遠隔操作され次元兵器が投下されていた。
声以外にもデータがあり、ライトは遺跡を調査したりと特務調査員だった事も分かった。
その時、イプシロン財団のベルーガ・ストンがやって来てライトが星の歌い手の細胞片を見つけ持ち帰っており、それをレディMが復元。
復元された姿が美雲だと告げた。
星の歌い手はウィンダミア王家の者とそれに近い者が従わせる事が出来る。
おそらくロイドが美雲に命令したのだろう…
あの時、私が処刑場ではなく神殿へ行っていれば美雲に星の歌を歌わせずに済んだかもしれない…
皆と一緒にウィンダミアから出ていなければ、美雲を助け出せたかもしれない…
過ぎてしまった事をあれこれ考えていても仕方がない。
まだ美雲を助け出すチャンスはある筈。
ロイドの指示でハインツが命令を下すかもしれないけど、それを邪魔出来るのは私だけ。
私には父様から受け継いだ光の歌い手の力がある。
その力を信じ必ず美雲を助け出す!
新統合軍の艦隊がウィンダミアに向かっている情報が入った。
「民間の船舶に球状星団の接近を禁止すると警告が入りました」
「次元兵器を使用するのですよ」とベルーガが言った。
「何だと!?」
「しかし、次元兵器の使用はーー」
「プロトカルチャーのシステムが暴走したとでも発表するつもりでしょう」
「そんな…」
「攻撃開始は2時間後」
「レディMから通達です。ウィンダミア軍はラグナへ進行すると予測される。至急ラグナへ向かい新統合軍の攻撃開始前にこれを撃退せよ、との事です」
この通達に従いエリシオンはラグナへと方向を変えた。
「朔姫夜大丈夫ですか?」
部屋に戻る途中でミラージュが声を掛けて来た。
「暫く右手使えないのは不便だけど大丈夫」
「いえ、怪我もですが…そのー」
「…ああ、うん大丈夫。私にはやらなくちゃいけない事もあるしね」
朔姫夜はミラージュに近づき抱きしめた。
「心配してくれてありがとう、ミラージュ。私は私が思うままに行動する。だから貴女も貴方が思うままに」
「そうですね。私も朔姫夜の様に思うままに行動し、無心で飛びます」
その時、美雲の歌声が響いて来た。
「星の歌っ!美雲…」
歌声が聴こえた瞬間、朔姫夜はこの歌でウィンダミアに向かっている新統合軍の次元兵器を誘爆させる気なのだと直感した。
そしてその後、数万の人の風が断ち切られるのを感じ新統合軍の艦隊が全滅したのだと思った。
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