第9章
夢小説設定
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崖の下からハヤテとミラージュの機体が飛んで来て4人はそれに掴まり脱出した。
朔姫夜はミラージュの機体にフレイアはハヤテの機体に乗り込むと、ワルキューレの戦術ライブの準備をした。
「っ痛…」
「朔姫夜!貴女、撃たれて…」
「これくらい大丈夫。心配かけたくないから皆には黙ってて」
朔姫夜は撃たれた右肩に止血テープを貼り急いで服を着替えると機体から飛び出して行った。
フレイア、カナメ、マキナ、レイナの4人の姿はあったが美雲の姿が見当たらなかった。
美雲不在のまま戦術ライブが始まりアラド、ハヤテ、ミラージュは空中騎士団達を相手に空中戦を繰り広げていた。
歌っている途中で銃口がフレイアに向けられているのに気づき、朔姫夜は慌ててフレイアに飛びついた。
フレイアの体を包む様にして勢いよく床に倒れ込むと、その背後でマキナが倒れる音がした。
マキナもフレイアが狙われているのに気づき、飛び込んで来た所を撃たれた様で脇腹から血が流れ出ている。
「「「マキナ!」」」
カナメが駆け寄り止血テープを貼るが、痛みと出血でマキナはその場から動けずにいた。
「もうすぐ間奏終わっちゃう…みんな歌って」
マキナは痛みを堪えながら歌い続ける様に言った。
レイナが涙を流しながら歌い始めると他のメンバーもそれに続いて歌い出した。
朔姫夜はフレイアを助ける時に右肩を強く打ち傷口が開いてしまった様で、左手で右肩を押さえながら動きを最小限にして歌っていた。
すると、システムがワルキューレの歌声に反応しフォールドゲートが出現しチャック達が加勢しに現れた。
「美雲!?」
その直後、朔姫夜は美雲の気配を感じ神殿の方へ振り向いた。
「♪~~~ ~~~ ~~~♪」
美雲の歌声が響き渡るが、その歌はワルキューレの歌でも風の歌でもなかった。
「この歌は…星の歌…」
星の歌い手の歌声が響いた時、ラグナのシステムの上に星の神殿が現れた。
「皆!作戦中止だ。撤退するぞ」
アラドの声と共にワルキューレ達が乗り込む機体が到着する。
「了解」
ワルキューレ達が急いで機体に乗り込むと、Δ小隊と共にウィンダミアから撤退して行った。
朔姫夜がフラフラと機体の壁に寄り掛かると、カナメが慌てて傍に寄って来た。
「朔姫夜、傷を見せて」
朔姫夜を治療用のベッドへ移動させると服を脱がせ止血テープを貼り傷の状態等を調べた。
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