夜風のそよめき

極度のあがり症

2021/12/01 13:26
夜風のひとりごと
こんにちは。
極度の緊張で心臓が破れそうな夜風です。

今日は14時半から大事な用事を控えているのですが、緊張しすぎてテンションがだだ下がりです。
ここの文面をご覧になる限りいつもどおりに見えるかもしれませんが、周囲の方が私の姿を見たらこの人仕事でなんかあったんかな…くらいには落ち込んで見えると思います。

普段からそう見えるんじゃないかって?
…だまらっしゃい。

大事な用事の日は万一に備えて徒歩で行ける距離のところで早々と待機するクセがあるのですが、14時半の約束なのにさすがに早く着きすぎました。
なのでときどきお世話になるパン屋さんのイートスペースで待機しているのですが、いつも落ち着けるはずのこの場所でもソワソワしてしまいます。

パン屋であろうことかりんごジュースだけを頼み、午後に控える大勝負の行く末を想像してげんなりしながらちびちび飲み進める私の目の前で、ウィンドウ越しに店内の混み具合を確認するいい感じのお召し物のおっちゃんがいらっしゃいました。
おっちゃんは店内の様子を一望したあと、入店せずにいずこかへ去って行かれました。

これもまた一期一会というやつですね。さよなら…。

友人との待ち合わせなら何もせずぼーっと待ってるのも平気なんですが、こういう日は何かしていないと落ち着かないです。
なのでこの文を書き終えるころ、今度はニンテンドースイッチを立ち上げていることでしょう。

(とか話してるあいだに今度は別のおっちゃんがウィンドウの前に立ち去って行かれました)

そもそも私が極度のあがり症になってしまったのは、忘れもしない中学生のころ。
当時演劇部に所属していた私は、新入部員でありながらちょっと良い役をもらってました。
そのときも第一希望だった役に合格し、長いセリフも詰まらず完璧に言えるくらい練習し、全力で本番に望みました。
しかし、本番当日、練習では一度も詰まったことのない場面で詰まり、観客の前で数分フリーズするという事故に至らせてしまいました。

あのころはほんとに子どもで、自分の前に先輩がセリフを言い間違えそのあとに続く私のセリフと噛み合わないようなアドリブを挟んだせいだと決めつけていました。
ですが、今思えば前の流れで次のセリフを思い出すクセがあった自分の覚え方にも問題があったと言えますし、いかなる理由があってもあそこで止まってしまったことは完全に自分の責任です。

その舞台は先輩たちにとって引退前最後の舞台で、そんな大事な日にあんなとんでもないミスをしてしまったこと、大勢の前であんな失態を晒してしまったこと、こってり絞られたことなどいろんなことが重なって、以降、人前に立ったり、面接など他人に値踏みされるような場に出たりすると、極度の緊張で頭が真っ白になってしまうようになりました。

…と説明し丁重に断ったにも関わらず、短大のころ作文発表会で代表に選ばれ壇上で読み上げさせられたときは、人生で初めて過呼吸を起こしてしまいました。
まさか過呼吸を起こすまでとは自分でも思ってもみませんでしたし、恐らく壇上に上げた先生もそんなことになるとは思ってもみなかったことでしょう。
けど、過呼吸になっても誰一人として微動だにしなかったことだけは絶対に許さんと心に決めてます。…助けようよ。

奢りとともに自尊感情も失い、人前に出ると緊張してしまうのは未だ変わらずコンプレックスです。

人前に立つことが得意・全然緊張しないぜ!という方は、ぜひこういうタイプの人間もいるとわかってほしい。
そして、無理やり人前に立たせようだなんて無茶は絶対にしないでください。
あがり症は甘えでも何でもない、ある意味アレルギー反応のように自分の意志とは関係なく時として突然現れるものなんです。

過呼吸は、きついです。ほんとに。
ちゃんと息が吸えなくなるんです。

あがり症の方には私がいかにあがり症かがきっと伝わったことと思います。
どうか心のなかでひっそりと同志だと頷いてください。
私も、お気持ち少なからずお察しします。

…と長々書いているうちに約束の時間まであと1時間になりました。
もう腹を決めるしかありません。

決意を固めてウィンドウの外に目をやったら、おばあちゃんに手を引かれながら歩いて行く小さな女の子のくりくりおめめさんとちょうど目が合ったので、何とか乗り切れる気がする。

今日が大勝負だという方がほかにいらっしゃるかわかりませんが、もしいらっしゃいましたら、共にがんばりましょう。

それでは…!!

追記:
大勝負、何とか勝ちました…!
けど、ここからいかに学んで継続できるかがほんとの勝負だと思ってます。
ひとまず、今日がんばった自分へのご褒美にこれからお寿司定食をいただきます。うましかて(15:36現在)

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