第3章 小さな動物たち
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1. 蝙蝠の戸惑
もうじき夏が終わる。
セブルス・スネイプは大きな木の下で風が木の葉を揺らすのを眺めていた。
リリーはダイアゴン横丁で買い物をしている頃だろうか。
マグル出身の彼女は昨日からロンドンに行き、家族と入学準備の買い物をするために出かけて行った。
次に会うのはホグワーツ特急の中だろうな。
早くホグワーツに入学したい。
リリーもスリザリンに組み分けされるだろうか?
でも、リリーの性格を考えると―――
モヤモヤする気分を消すように転がっていた石を放り投げた。
僕の気持ちを反映するように石は黒曜のように黒く変色しながら飛んでいく。
石を目で追っていた僕は小さく声を上げた。
茂みの中から少女が顔を出したからだ。
『えっ!?』
バンッと音がして驚いた顔をしていた少女は茂みの中に消えた。
どうしよう。
石を当ててしまった……。
慌てて茂みまで走る。
彼女が倒れた茂みを覗き込んで、僕は息を飲んだ。
倒れていたのは雪のような白髪と同じく陶器のように白い肌。
「目を覚ませ!!……起きろ!!」
動かない彼女の肩を揺する。
小さなうめき声を上げながら目を開けた少女に僕はさらに驚いた。僕を見つめるのは琥珀色の瞳。
「――すまない。怪我はないか?」
身を起こして頭をフルフルと振る少女。
どうやら怪我は大したことではなかったらしい。
彼女の存在と石を当ててしまったことに戸惑っている僕に、彼女は黄色い瞳を向けた。
『これ、あなたがやったの?』
不思議そうな顔をして言う彼女の視線を追う。
青々とした芝生の上にキラキラと黒曜石の欠片が輝いている。
さきほど僕が投げた石は見事に粉々になっていた。
ひと欠片つまみ上げてみると指の間で砂のように砕けてしまった。
『石が飛んできたと思ったら、目の前でパーンッて。あなたがやったの?』
「砕いたのは僕じゃない。でも、石を投げたのは僕なんだ。人がいるって知らなくて……怪我、しなかったか?」
『してないよ』
不思議そうな顔で黒曜石の欠片を摘む少女を改めて見る。
僕は、彼女が外見だけじゃなく服装も変わっていることに気がついた。
足先まで全身カラスみたいに真っ黒な服。
こんな変な服装マグルにはいない。生粋の魔法族に違いない。
自分の胸が興奮で高鳴るのを感じる。
「お前も明後日からホグワーツに行くのか?」
『ほぐわぁつって何?』
白く小さな眉間に皺が寄った。
この年でホグワーツを知らないなんて、外国から来た魔女なのか?
「どこの国からきたんだ?」
『国……国?』
首を傾げるそいつに僕は若干イライラし始めていた。
何だかぼんやりした奴だな。
「お前、この辺の奴じゃないだろ。どこから来たんだ?」
少し刺々しい言い方になってしまった僕を見てさらに首を捻る少女。
『どこから……私、どっから来たんだろう?』
「はぁ?」
目の前のそいつは『記憶真っ白』と呟いてポカンとした顔で僕を見上げた。
『どうしよう』
「どうしようって。僕に聞くなよ。何にも覚えていないのか?名前は?自分の名前くらいわかるだろう?」
目を瞬いて首を左右に振るのを見て唖然とする。
名前も分からない、姿も服装もヘンテコな少女。
周りを見てもこいつの家族らしき人はいない。
どうすればいいんだ?
『あなたの名前を教えてくれる?』
厄介な奴と知り合いになって頭を抱える僕の耳にのんびりとした声が響く。
「僕はセブルス・スネイプ。セブでいい」
『よろしく、セブ』
そいつは自分の状況がわかっているのか、分かっていないのか無邪気に笑った。
「あぁ、よろしく。お前……名前が無いと呼びにくいものだな」
名前がないと話しにくい。
だからといって記憶がないからどうしようもないわけだが……
『じゃあ、名前つけてよ』
「名前?僕がか?」
意外な言葉に目を丸くしている僕に彼女は『だって不便じゃない』と口を尖らせた。
「自分で考えたらいいだろ」
人に名前をつけるなんて照れくさいじゃないか。
『自分で自分の名前をつけるなんて寂しいじゃない。苗字と名前、考えてよ』
そう言ってキラキラする瞳で僕を見つめてくる。
そんな顔で見られたら断りにくいじゃないか。
でも、急に名前を考えろと言われても……
その時、僕の頭にリリーと一緒に読んだマグルの本が思い浮かんだ。
「ルイ。ルイはどうだ?」
『ルイ……』
「マグルの本の主人公の名前なんだ。どう、かな?」
この名前じゃ嫌だっただろうか?
「もし気に入らなかったら」
『素敵な名前だよ!ありがとう、セブ』
僕の声は明るい声で遮られた。
満面の笑みを見せるルイに僕も自然と笑顔になっていく。
「苗字は僕の母の旧姓、プリンスでいいだろう」
『いいの?』
「あぁ」
名前も苗字もルイが本来の名前を思い出したら必要なくなる。
僕は一番初めに思い出した母の旧姓を告げた。
「それで、これからどうする?」
『お腹減った』
質問とは違う答えが返ってきた。
『この花、食べられる?』
「馬鹿っ。何やってるんだよ!」
いきなり足元に生えていた花をむしり取って口に入れたルイ。僕の大声で口から歯型を付けられた哀れな花が吐き出された。
「毒のある植物だってあるんだぞ」
『へぇ。セブって物知りだね。植物に詳しいの?』
「詳しい詳しくないの問題じゃないだろ……でも、植物は好きなんだ。家にあった魔法薬学の本をいつも読んでるから」
『難しそう』
「だから面白いんだ。早く入学して自分の大鍋で薬品を作りたい」
お腹を擦りながら『ふうん』と興味のない声を出すこいつの頭の中は腹が減っていることでいっぱいなんだろう。
ポケットを探ってみると飴が一つ出てきた。
渡すと今日一番の笑顔で頬張った。
『そういえば、セブは明後日からどこかに行くの?』
飴を口の中で転がしながらルイが聞いた。
「明後日からホグワーツに入学するんだ」
『ふうん。ホグワーツって何するところ?』
「ホグワーツは「全寮制の魔法学校じゃよ」……えっ!?」
僕の声に被さった声に驚き振り返ると、そこには見たことのある人物が立っていた。
見たことあるといっても本の中。
魔法使いならば誰でも知っている人物の出現に目を瞬く。
「あなたは……アルバス・ダンブルドア!!こうちょう先生」
慌てて敬称を付け加える僕を見てダンブルドア校長は白いひげを揺らして楽しそうな笑い声をあげた。
「はじめまして。セブルス・スネイプくん」
「僕の名前を知っているのですか!?」
「フォッフォッ、そう驚くことはないじゃろ。儂は明後日から君が通う事になる学校の校長なのじゃから」
ブルートパーズの瞳がキラキラと輝いた。
「あの、どうしてこんなところに……」
「その子に用事があっての」
ダンブルドアに見つめられたルイが不信感を顕にして顔をしかめた。
近づいてくるダンブルドア校長を野生動物のような威嚇の目で見ている。
「驚かせてしまったようじゃの」
「ルイ、ダンブルドア校長に失礼だろ」
「ほう。この子はルイという名なのじゃな」
「それが、名前は僕が付けたもので……」
チラリと横を見るとルイは口を一文字に引き結んでダンブルドア校長を睨みつけている。
何も話そうとしないので、僕は仕方なく彼女との出会いをダンブルドア校長に説明することにした。
「記憶を失って倒れておったということじゃな」
ふむふむと白いひげをさすりながら校長先生は眉を寄せた。
「彼女も魔法族なのですか?」
「そのようじゃ。実は魔法省から儂に連絡が来ての。このあたりで名簿に載っておらん少女が魔法を使用したと知らせが入ったのじゃ」
やはり石を粉々に砕いたのは彼女だったのだ。
「Ms.ルイ・プリンス。儂と一緒に来てくれるかの?魔法省に君のことを説明しに行かなければならんのでの」
「……ほら、ダンブルドア校長が呼んでおられるぞ」
僕の後ろに隠れていたルイを引っ張り出す。
ダンブルドア校長は差し出した手をルイに引っ掻かれた。
「ひいんっ。痛いぃ」
校長が艶めいた声を出したので僕の眉根が自然と寄った。
『あんたなんかについて行かない』
「ルイ!」
僕の声にビクリと肩を跳ねさせたルイだが、ダンブルドア校長への警戒を弱めるつもりはないらしい。
「うーむ。困ったのう。ホグワーツは楽しいところじゃよ?ほれ、見てごらん」
校長先生が杖を出して色とりどりの花を出現させた。
花は蝶へと変化し青空に消えていく。
初めて見る本格的な魔法。
「ホグワーツに行けばこんな事も出来るようになるのじゃよ?」
『行かない。私はセブといる』
僕が美しい魔法に感激する横でルイは校長先生の誘いを拒絶した。
「そ、それならこれではどうかの?こんなこともできるぞ」
慌てて次々と魔法を繰り出すダンブルドア校長。
草がうさぎに変わっても、魔法界のおもちゃを見せられても(いつも持ち歩いているのだろうか?)ルイは無表情の無反応。
その光景を見ていた僕は以前町で見た必死に孫の気を引こうとするマグルのお爺さんを思い出した。
「……ホグワーツに入学したら同じ寮になれるといいな」
これ以上大魔法使いの哀れな姿が見たくなくて助け舟を出す。
くるりと振り向いたルイは満面の笑み。
『ホグワーツに行ったらセブと一緒にいられるの?』
「あぁ。同じ寮だと毎日顔を合わすことになると思う。違う寮になっても、同じ学年なら授業が同じになることも多い」
『セブは何寮?ダンブー、セブと同じ寮ならホグワーツに行ってもいいよ』
「寮は自分で選べんからのう(変なあだ名付けられた……)」
困ったように髭を撫でる校長先生からルイに視線を移す。
「僕はスリザリンに入る」
『スリザリン……』
ルイは何度かスリザリンと呟いてコクリと頷き顔あげた。
『わかった。ホグワーツに行く。私もスリザリンに入る』
ルイから真っ直ぐな眼差しを向けられ、心臓がトクリと跳ねる。
変な気持ちだ。
『すぐに会おうね、セブ』
名残惜しそうに振り返りながら姿くらましでダンブルドア校長と消えたルイ。
不思議と彼女とは同じ寮になる気がした。
***
<リリー・エバンズ グリフィンドール>
やっぱり……
落胆は大きいが納得している自分もいる。
リリーはスリザリンには似合わない。それにマグル出身の彼女がスリザリンに入れば、辛い思いをすることになるだろう。
<ジェームズ・ポッター グリフィンドール>
「Ms.ルイ・プリンス」
『はい』
マクゴナガル教授の声で我に返る。
ルイが壇上に上がると新入生からも在校生からも大きなざわめきが起こった。
彼女の珍しい容姿を見てヒソヒソと話をしている。
しかし、彼女は周囲のざわめきなど気にもせず壇上の上から僕を見てニコリと嬉しそうに微笑んだ。
「わぁ可愛い子だな」
隣のくたびれたローブを着た奴が呟いた。
僕は自分に向けられた笑みを思い出し、不思議と嬉しい気持ちになっていく。
<ルイ・プリンス スリザリン>
他人行儀な拍手がスリザリンテーブルから沸く。
ルイは帽子を椅子の上に置き、僕にもう一度微笑んでからスリザリンテーブルへと駆けていった。
そして僕の順番が回ってくる。
<セブルス・スネイプ スリザリン>
『やった!セブ、こっちだよ!』
椅子から立ち上がり、両手を大きく振って僕を呼ぶルイに赤面する。
みんな見ているじゃないか、馬鹿。
「Ms.プリンスと彼は知り合いかな?」
『……はい』
プラチナブロンドの先輩に話しかけられて顔を強ばらせている彼女の隣に座る。
「フフ、緊張しなくていい。私は5年生のルシウス・マルフォイだ。監督生をしている。君たちを歓迎するよ、Ms.プリンス、Mr.スネイプ」
「よろしくお願いします、ルシウス先輩」
『よろしくお願い、します』
僕の様子を伺いながらルシウス先輩と握手するルイに先輩はクスリと笑った。
「可愛い彼女じゃないか、セブルスくん」
「こ、こいつは僕の彼女ってわけじゃないですっ!」
『何の話?』
「五月蝿い。校長先生が出てきたぞ。前を向け、ルイ」
話についていけずにムスッとするルイの肩を持って無理矢理前を向かせると再びルシウス先輩からクスクスと小さな笑い声。
周りの人が僕たちの方を見ていて恥ずかしくなり下を向いていると、急に背筋が冷たくなった。
「うわっ!」
顔を上げると血みどろの人の顔。しかも半透明の男が僕の方を見ていた。
周りの新入生からも驚きの声が上がる。
「ようこそホグワーツへ、新入生の諸君。我輩はスリザリンのゴースト。皆からは血みどろ男爵と呼ばれている――ッ!?」
『見て、セブ。手がすり抜けたよ』
ルイが血みどろ男爵の話の途中で彼の体に手を突っ込んで貫通させた。
唖然とする先輩たちに震える新入生。
鋭い目つきでルイを見下ろしている血みどろ男爵。
「何してるんだよ!」
僕に怒鳴られて小首を傾げているルイ。
こいつの頭の中はどうなってるんだ!?
「実体のない体を触る感覚はどうかな?お嬢さん」
『気持ちいい』
嫌味たっぷりの声に明るい声で答えるルイの心臓には毛が生えているのだろうか。
血みどろ男爵を怒らせるようなことを言うルイに僕を含めたスリザリン生が青ざめていると不意に男爵が笑い声をあげた。
「おもしろい。実に面白いお嬢さんだ。名はなんという?」
『私はルイ・プリンス』
「ルイ・プリンス……君を気に入ったよ」
口角を上げた男爵がユキの手に口づけを落とした。
「スリザリンは君を歓迎しよう」
『ありがとう』
ニタリと笑って壁へと消えていく男爵が「こちらへ招くのは何年後がいいか」と呟くのを聞いた僕たちスリザリン生は、背筋を凍らせながら歓迎会のスタートを切ることになった。
「新入生はついて来なさい」
入学式と歓迎パーティーが終わり、僕たちは監督生のルシウス先輩について寮に移動することになった。
「ほら、食事はもう出てこない。行くぞ、ルイ」
食べたりないのか料理が消えた皿をひっくり返しているルイの首根っこを掴んで立ち上がらせる。世話の焼ける奴だ。
『お腹減った』
「ハァ?誰よりも、というより誰の分でも構わず食べ尽くしていたのにか?」
ルシウス先輩はいつの間にかなくなっている料理に気づかずに、何度もナイフとフォークを空の皿にぶつけるハメになっていた。
先輩の食事を横取りするルイに僕は肝が冷えて食事どころじゃなかった。
「ほら、おいていかれるぞ。急げ」
ルイの手を引っ張って姿が見えなくなってしまった列を追いかける。
「セブ」
「あ……リリー」
大広間を出たところでリリーに声をかけられて僕は弾かれるように握っていたルイの手を放した。
タタッと列から離れてこちらに駆けてくるリリーに僕の鼓動が早くなっていく。
「一緒の寮になれなくて残念ね」
リリーが顔を曇らせて言った。
「いや。リリーはスリザリンよりもグリフィンドールの方が合っていると思うよ」
「そうかしら?」
「そうだよ」
そうに決まっている。
僕にグリフィンドールが合わないのと同じようにリリーにもスリザリンは合わないと思う。
彼女と距離ができてしまうのは寂しいがこれは仕方がないこと。
「そんな顔しないで、セブ。寮が違っても私たちはずっと友達でしょ?」
「う、うん」
僕が気落ちしているのを察して微笑みかけてくれる優しいリリー。
そうだよな。彼女の言うとおり寮が違ってもこうやって話すことが出来る。
僕たちは幼馴染、友達であることはこれからも変わらない。
「ねぇセブ。隣にいる子紹介してくれる?」
そう考えて気を取り直していると、リリーがルイを見ながら言った。
「え?あぁ。彼女はルイ・プリンス」
「はじめまして。リリー・エバンズよ。よろしくね」
ルイを紹介するとリリーが彼女に手を差し出した。リリーの手を握り返すルイは緊張しているのかぎこちない笑顔を作っていた。
『よろしくね。Ms.エバンズ?』
「リリーでいいわ」
『ありがと、リリー』
「私もルイって呼んでもいい?」
『も、もちろんっ』
「良かった。ありがとう」
戸惑い気味に頷くルイにニコリと笑いかけてリリーが言った。
「さっそく友達ができたのね」
「うん。まあ」
嬉しそうに笑うリリーが可愛くて僕は自分の顔が赤くなっていくのを感じた。
彼女をまともに見られなくて顔を反らせるとジーっと僕を見ているルイと目があった。
「な、なんだよ……」
『別に』
そっぽを向くルイに心を見透かされたようで恥ずかしくなり僕の顔はさらに赤くなってしまった。
「そろそろ行くわね。おやすみ、セブ、ルイ」
「おやすみ」
『おやすみ』
また明日、と列へと戻っていくリリーに手を振っていると横から強い視線。
「なんだよ」
心を読まれることに抵抗するように、僕を見つめる黄色い目を負けじと睨み返していると、急に視界がグラリと揺れた。
ジワっと汗が噴き出してきて僕の顔は強ばっていく。
あれ?
何かが変だ。
体が動かない
なんだろう……ルイの瞳から目が離せない。
不思議な黄色い瞳に吸い込まれて閉じ込められてしまいそう。
耳の中で響く鼓動
怖い―――
『セブ、行こう。おいていかれちゃう』
「え……あ、あぁ」
ルイの言葉で足が地面を踏んでいる感覚を取り戻す。
ルイが視線を外した途端、僕の体は金縛りから解けたように自由になった。
背中に走る悪寒。
今の感覚は一体……
『セブ?』
気がつけばルイが僕を不安げに見上げていた。
「何ともない」
『本当に?』
僕の様子を伺う黄色い瞳
先ほどとは違う不安げに揺れる瞳
『どこか悪いのでは?』
不安げな声
不安げな仕草
『セブ……』
「ちょっと疲れただけだ。行くぞ、ルイ」
列を小走りに追いかける僕を見てホッと息を吐き出すルイ。
隣を走る彼女は一体何者なんだろう?
彼女はどこから来たんだ?
彼女の行動、考え、彼女との距離感、何もかもが分からない。
白い髪に黄色い目の少女
ホグワーツ生活第1日目
僕の心の中は彼女への疑問でいっぱいだった。