人造人間,セル編
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3年というのは、長いようであっという間だった。
ソラはこの数年間カプセルコーポレーションにてお世話になっている。昔は悟飯に言葉を教えて貰っていたが、ブルマがソラ専用の家庭教師をつけてくれたお陰で周りの事が理解出来るようになり、皆と会話をする事ができるようになっていた。また、戦い方も学んだ。元から空を飛んだり、基本の戦い方は習得済みだったがピッコロ曰く攻撃の手が大雑把らしい。なにより気を常にコントロールする事ができなかった。気弾を打つと80%の確率で外してしまう。これはいつまで経っても直ることの無い彼女の弱点だ。しかし時々爆発的な力が溢れ出る。その力はベジータにも勝るものだった。そう、両極端でバランスに欠けている戦士なのである。
5月12日
「ブルマさん、まだー?」
「ごめん、もうちょっとだけ。ね? お願い!!」
ブルマは支度に時間がかかっていた。彼女は派手なパーマを辞めてストレートのショートヘアに変えた。セットしやすい髪型になったというのに.......。そしたら今度は顔に時間をかけ始める。女の人ってよく分からない。まぁ私も女の子だけどさ。色んなクリームやら粉を顔にぺたぺたつけているブルマを不思議そうにソラは見ている。
「それ、やらなくてもブルマさん可愛いよ」
「あら、嬉しい事言ってくれるじゃない。でもこれは自己満の世界なのよ。あなたもね、もうちょっと歳を取れば分かるようになるわ」
「ふぅん」
「あとは口紅を塗って、、よし、出来た」
「あ、ブルマさん終わったってよ、トランクス」
「あぅ......?」
ソラが抱き抱えているそれ。
トランクス
この子はブルマとベジータの子供である。
ブルマが準備をしている最中ソラはトランクスのおもりをしていた。
「よし、ジェットで南の都までぶっ飛ばすわよ!!」
「おー!!」
南の都に着くと悟空と悟飯、そしてクリリン以外はもう揃っていた。
「やっほー、皆ひっさしぶり!」
「おい、何でブルマまで連れてきたんだよソラ、」
ヤムチャはソラに詰め寄った。
「私じゃない、ブルマさんが、行くって張り切ってたから......」
「人造人間っていうやつを一目見たいのよ。いいじゃない、ちょっとくらい」
「おい、ヤムチャ、お前ついに」
今まで黙っていた天津飯がブルマの腕の中の赤子を見て口をわなわなと開いた。
「俺の子じゃねぇ」
「は?」
「お父さんは、ベジータさんだもんねー」
トランクスの頭を撫でながらソラが言った。
「ベジータだと!?」
「俺達はもう別れたんだ......はぁ〜、これ悟空達にも聞かれるんだろうなぁ」
「あら、孫君達来たわよ」
「今かよ!!」
ヤムチャとソラが悟空達に向かって手を振った。
合流後、予想通りブルマが抱く赤ん坊を見てクリリンと悟飯は驚きながらも祝福してくれた。悟空はというと、何故か父親の名前と赤ん坊の名前を的中させ周りを驚かしていた。
「ソラ、久しぶりだね」
「悟飯ちゃん!」
「また、身長伸びたね」
「悟飯ちゃんに、追いつきたくていっぱい牛乳飲んだんだよ。でも、悟飯ちゃんも大きくなってるから、全然追いつかないや」
悟飯とソラは手を取り合って久しぶりの会話を楽しんでいる。
あと30分後には人造人間が街を襲い始める。それまでの間、各自時間をつぶしていた。
暫くするとヤジロベーがやって来た。
しかし、人造人間の戦う気は無いらしく、仙豆を預けると乗ってきたジェット機で飛び去っていく。
その時だった。
爆発音と共にヤジロベーが海へと撃ち落とされたのである。
まさか、もう人造人間が暴れ始めているというのだろうか。
悟飯はヤジロベーの元に、ソラはブルマと一緒にその場で待機、その他の戦士達は西の都へと降り立った。
「始まったんだ」
「えっ、敵が来たってこと?」
「多分、気は感じられない、けど。大丈夫かな......」
「きっと大丈夫よ、皆修行してきたんでしょ? じゃあそう簡単に負けないわ」
「そう、だよね」
一方悟飯はヤジロベーが落ちたと思われる場所へと着いた。意外とすぐに見つかり、海の中から持ち上げる。
「大丈夫ですか? ヤジロベーさん」
「びゃーっ、溺れるかと思ったわ。悟飯、ありがとうな」
ブルマとまた合流するべく、ヤジロベーを持ち上げたまま方向転換し先程居た場所へと戻る。
「皆戦ってるはずなのに、敵の気が感じられないなんて......」
ソラは少し不安になる。
大丈夫、大丈夫、大丈夫。
自分にそう言い聞かせていた。
そんなソラの事をトランクスが首を傾げて見つめてくる。
「大丈夫だよ、トランクスと、ブルマさんのことは、私が守るよ」
トランクスはきゃっきゃと笑った。
その笑顔に少しだけ気が緩んだ。
自分が守らなければ。
もう、悟飯の後ろにいるだけの存在ではだめなのだ。ソラは口少ないベジータからいつか教えて貰ったことがある。サイヤ人は戦闘民族であるということ。戦闘民族が何なのかはしっかり理解できなかったけど、これだけは分かる。私は、戦う為に生まれてきたということ。よしっ。ソラは気合いを入れ直したところで悟飯がヤジロベーを連れて戻ってきた。その後直ぐにクリリンが人造人間にやられたヤムチャを連れてこちらにやって来た。ヤムチャの道着の胸元には人造人間がやったと思われる貫通痕が残っている。
「な、何が起こったのよ!?」
「ヤツらだ、ヤツらがやりやがったんだ」
ブルマの問いにヤムチャが応えた。
「やばいぞ、 アイツらはパワーを吸い取ってしまうんだ!!」
「悟飯ちゃん、悟空さん達、あっちに飛んでっちゃった」
「た、たいへんだ!! 早くこの事をお父さん達に伝えないと」
「うん」
「待って、私も連れて来なさいよ」
「でも、ブルマさん。危険だよ?」
「見たらすぐ帰るから、ねぇ、お願い!」
「うぅ......じゃあ、私から、離れないでね」
「ソラちゃんありがとう!」
何気にブルマのお願いに弱いソラである。
ソラはこの数年間カプセルコーポレーションにてお世話になっている。昔は悟飯に言葉を教えて貰っていたが、ブルマがソラ専用の家庭教師をつけてくれたお陰で周りの事が理解出来るようになり、皆と会話をする事ができるようになっていた。また、戦い方も学んだ。元から空を飛んだり、基本の戦い方は習得済みだったがピッコロ曰く攻撃の手が大雑把らしい。なにより気を常にコントロールする事ができなかった。気弾を打つと80%の確率で外してしまう。これはいつまで経っても直ることの無い彼女の弱点だ。しかし時々爆発的な力が溢れ出る。その力はベジータにも勝るものだった。そう、両極端でバランスに欠けている戦士なのである。
5月12日
「ブルマさん、まだー?」
「ごめん、もうちょっとだけ。ね? お願い!!」
ブルマは支度に時間がかかっていた。彼女は派手なパーマを辞めてストレートのショートヘアに変えた。セットしやすい髪型になったというのに.......。そしたら今度は顔に時間をかけ始める。女の人ってよく分からない。まぁ私も女の子だけどさ。色んなクリームやら粉を顔にぺたぺたつけているブルマを不思議そうにソラは見ている。
「それ、やらなくてもブルマさん可愛いよ」
「あら、嬉しい事言ってくれるじゃない。でもこれは自己満の世界なのよ。あなたもね、もうちょっと歳を取れば分かるようになるわ」
「ふぅん」
「あとは口紅を塗って、、よし、出来た」
「あ、ブルマさん終わったってよ、トランクス」
「あぅ......?」
ソラが抱き抱えているそれ。
トランクス
この子はブルマとベジータの子供である。
ブルマが準備をしている最中ソラはトランクスのおもりをしていた。
「よし、ジェットで南の都までぶっ飛ばすわよ!!」
「おー!!」
南の都に着くと悟空と悟飯、そしてクリリン以外はもう揃っていた。
「やっほー、皆ひっさしぶり!」
「おい、何でブルマまで連れてきたんだよソラ、」
ヤムチャはソラに詰め寄った。
「私じゃない、ブルマさんが、行くって張り切ってたから......」
「人造人間っていうやつを一目見たいのよ。いいじゃない、ちょっとくらい」
「おい、ヤムチャ、お前ついに」
今まで黙っていた天津飯がブルマの腕の中の赤子を見て口をわなわなと開いた。
「俺の子じゃねぇ」
「は?」
「お父さんは、ベジータさんだもんねー」
トランクスの頭を撫でながらソラが言った。
「ベジータだと!?」
「俺達はもう別れたんだ......はぁ〜、これ悟空達にも聞かれるんだろうなぁ」
「あら、孫君達来たわよ」
「今かよ!!」
ヤムチャとソラが悟空達に向かって手を振った。
合流後、予想通りブルマが抱く赤ん坊を見てクリリンと悟飯は驚きながらも祝福してくれた。悟空はというと、何故か父親の名前と赤ん坊の名前を的中させ周りを驚かしていた。
「ソラ、久しぶりだね」
「悟飯ちゃん!」
「また、身長伸びたね」
「悟飯ちゃんに、追いつきたくていっぱい牛乳飲んだんだよ。でも、悟飯ちゃんも大きくなってるから、全然追いつかないや」
悟飯とソラは手を取り合って久しぶりの会話を楽しんでいる。
あと30分後には人造人間が街を襲い始める。それまでの間、各自時間をつぶしていた。
暫くするとヤジロベーがやって来た。
しかし、人造人間の戦う気は無いらしく、仙豆を預けると乗ってきたジェット機で飛び去っていく。
その時だった。
爆発音と共にヤジロベーが海へと撃ち落とされたのである。
まさか、もう人造人間が暴れ始めているというのだろうか。
悟飯はヤジロベーの元に、ソラはブルマと一緒にその場で待機、その他の戦士達は西の都へと降り立った。
「始まったんだ」
「えっ、敵が来たってこと?」
「多分、気は感じられない、けど。大丈夫かな......」
「きっと大丈夫よ、皆修行してきたんでしょ? じゃあそう簡単に負けないわ」
「そう、だよね」
一方悟飯はヤジロベーが落ちたと思われる場所へと着いた。意外とすぐに見つかり、海の中から持ち上げる。
「大丈夫ですか? ヤジロベーさん」
「びゃーっ、溺れるかと思ったわ。悟飯、ありがとうな」
ブルマとまた合流するべく、ヤジロベーを持ち上げたまま方向転換し先程居た場所へと戻る。
「皆戦ってるはずなのに、敵の気が感じられないなんて......」
ソラは少し不安になる。
大丈夫、大丈夫、大丈夫。
自分にそう言い聞かせていた。
そんなソラの事をトランクスが首を傾げて見つめてくる。
「大丈夫だよ、トランクスと、ブルマさんのことは、私が守るよ」
トランクスはきゃっきゃと笑った。
その笑顔に少しだけ気が緩んだ。
自分が守らなければ。
もう、悟飯の後ろにいるだけの存在ではだめなのだ。ソラは口少ないベジータからいつか教えて貰ったことがある。サイヤ人は戦闘民族であるということ。戦闘民族が何なのかはしっかり理解できなかったけど、これだけは分かる。私は、戦う為に生まれてきたということ。よしっ。ソラは気合いを入れ直したところで悟飯がヤジロベーを連れて戻ってきた。その後直ぐにクリリンが人造人間にやられたヤムチャを連れてこちらにやって来た。ヤムチャの道着の胸元には人造人間がやったと思われる貫通痕が残っている。
「な、何が起こったのよ!?」
「ヤツらだ、ヤツらがやりやがったんだ」
ブルマの問いにヤムチャが応えた。
「やばいぞ、 アイツらはパワーを吸い取ってしまうんだ!!」
「悟飯ちゃん、悟空さん達、あっちに飛んでっちゃった」
「た、たいへんだ!! 早くこの事をお父さん達に伝えないと」
「うん」
「待って、私も連れて来なさいよ」
「でも、ブルマさん。危険だよ?」
「見たらすぐ帰るから、ねぇ、お願い!」
「うぅ......じゃあ、私から、離れないでね」
「ソラちゃんありがとう!」
何気にブルマのお願いに弱いソラである。