人造人間,セル編
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小さな少年と少女はパオズ山にある花畑に足を運んでいた。ここはかつてまだ幼い悟空とチチが「デート?」をした場所である。
少女が呑気に雲を眺めている横で、少年は手を器用に動かして何かを作っていた。
「はい、ソラ」
「んー」
隣に座っていた少年が頭上にポンと何かを乗せた。両手で頭上のそれを触ってみるとフワフワとした柔らかい感触で気持ちが良い。
「おはなだ!」
「花かんむりだよ」
「はなかんむり」
「うん」
小さな少女はまた1つ、新しい言葉を覚えた。
「なんで、おはな、あたまにのせるのー?」
「うーん......僕も分からないや」
恥ずかしそうに悟飯は笑う。
「そっかあ」
ソラは納得したのか興味がないのか、相槌を打つとまた空を眺めた。平穏な空気が雲と共に緩やかに流れている。2人だけの世界がそこにあった。
「なっ!!」
「っ??」
しかし、この世界で平穏は長くは続かないものである。ただの休憩に過ぎなかった。
悟飯は嫌という程知っている気を感じた。ソラは初めて感じた気であったが、あまりいいものではなかった。
「なっ、なんで、だって、あいつはあの時!!」
「悟飯ちゃん知ってるの?」
不安げにソラは悟飯に尋ねる。
悟飯は拳をぎゅっと握り締め、冷や汗をかいているようだった。
「行かなきゃ......!!」
「あっ、まってよ、わたしもいく!」
そうして悟飯とソラは飛び立った。
暫く飛んでいると建物の影が見当たらない地が見える。降り立つと、そこにはもう大体のメンバーが揃っていた。
ソラとヤムチャ以外はこれからこの地球に降り立つであろう人物をよく知っているようだった。ソラはその人物に興味津々だったが、話に着いていく事が出来ず結局黙ることにした。決着が着いたあとに何故だかブルマまでやって来て、共にその人物の所まで歩いて行くことになった。
「ソラ、崖登れるよね?」
「うん、へっちゃら!」
「ちょっと、待ってよぉ!!皆歩くの早すぎなのよ、少しは私に気を遣いなさい!」
「ブルマさん、おんぶする?」
「うっ......いくらサイヤ人だからって超歳下の女の子におんぶしてもらうなんて、何だか気が引けるわ、ソラちゃん大丈夫よ」
「そっか」
そうしているうちにあと少しの所まで来ると、また別の気を感じた。確かにサイヤ人の気であったが、それは悟空ではない何者かの気。皆の歩くスピードがかなり速まった。
着いてみると謎の青年が闘っていた。
闘う、というよりかはコテンパンに返り討ちにしたという表現の方があっていた。
超戦士となった謎の青年は皆が恐れていたフリーザと、フリーザの第二形態にそっくりな何かを瞬殺といっていいほど呆気に倒した。何はともあれ、これで地球の危機は去た事に安堵する。
「これから悟空さんを迎えに行きます!着いてきてください!!」
謎の青年が振り返り大声でこちらに呼びかけた。
?????
え?
なんて?
そこにいた全員の思考が初めて一致した気がする。謎の青年は未だ宇宙をさまよっているであろう悟空のことを知っているようだった。
「え?皆行くのかよ?!」
クリリンは戸惑っているようだったが、他の面子は意を決したのか、半信半疑で取り敢えず着いて行く。
暫くすると謎の青年は地面に降りた。
懐からホイポイカプセルを取り出すと、カチッとボタンを押して投げつけた。
BOMBという音と共に小型の冷蔵庫らしきものが実体化する。
「孫悟空さんが来るまであと3時間あります」
謎の青年は確かにそう言った。
その間、飲み物を飲んで待ってようと。
「あら、良いわね、頂こうかしら?」
ブルマが先頭をきって冷蔵庫へと向かって行く。ぼ、僕も......と続いて悟飯も向かう。その後ろをソラもついて行く。後ろの方ではクリリンが大丈夫かと心配しているようだった。
「へぇ、結構良いのあるじゃん」
ブルマは迷うこと無くジュースを手に取った。
「僕、これがいいな」
悟飯は少しまよっていたようだったがなんとか決めた。
「うーんと、うーんと」
ソラは選ぶのにもっと時間がかかってしまっていた。
「僕と一緒のやつにすれば?」
「うーん、いやだ」
この子は偶にズバっと言う事がある。後ろに着いてくるだけの無知で可愛い雛では無かった。自分の意志を明確に持ってる芯が強い子供だった。
「これにする!!」
お茶
悩んで悩んだ結果がこれである。
何だか子供らしくない気もするが、決まったようで何よりだ。
ブルマはこの青年をじっと見つめていた。
謎の青年はその視線から逃れるように下を見つめている。時たま悟飯やソラは自分達の方にその視線がくるのを感じていた。
ソラは立ち上がって謎の青年に近づいた。
「あっ、ソラ」
悟飯は少し心配だった。
「ねぇ、おにいちゃん!」
先程まで青年はフリーザ親子に生意気な口をきいていたのにも関わらず、少女に対しては挙動不審気味であった。
「えっ、あっ、はい、な、何でしょうか」
「のみもの、ありがとう」
ソラは嬉しそうにはにかむと、青年は顔を赤くし俯く。
「っ......喜んで貰えたなら、良かった......です。」
「うん!」
そういう趣味があるのかなぁ......
ブルマは思う。
なんだか3時間は長く感じられた。
そのとき、皆が一斉に空を見上る。
「来る!」
「間違いなく悟空だ」
「お父さんだ!お父さんの気だ!!」
ソラは孫悟空と面識がない。
ただ、悟飯のお父さんという認識しか持ち合わせていなかった。
小型の宇宙船が勢い良くズドンと落ち、地面に大きなクレーターができた。宇宙船から不思議な服をきた男が出てきた。
悟空!!!
「お、おめぇら何で......何でここにオラが着くことが分かったんだ!?」
「この子が教えてくれたのよ!」
ブルマは少し後ろに立っていた謎の青年を興奮気味に指さした。
「お父さん知り合いなんでしょ?」
「おめぇ、誰だ?」
えっ???
「え、知り合いじゃないの?」
「いや、オラ初めて会ったけど......」
謎は更に深まるのであった。
少女が呑気に雲を眺めている横で、少年は手を器用に動かして何かを作っていた。
「はい、ソラ」
「んー」
隣に座っていた少年が頭上にポンと何かを乗せた。両手で頭上のそれを触ってみるとフワフワとした柔らかい感触で気持ちが良い。
「おはなだ!」
「花かんむりだよ」
「はなかんむり」
「うん」
小さな少女はまた1つ、新しい言葉を覚えた。
「なんで、おはな、あたまにのせるのー?」
「うーん......僕も分からないや」
恥ずかしそうに悟飯は笑う。
「そっかあ」
ソラは納得したのか興味がないのか、相槌を打つとまた空を眺めた。平穏な空気が雲と共に緩やかに流れている。2人だけの世界がそこにあった。
「なっ!!」
「っ??」
しかし、この世界で平穏は長くは続かないものである。ただの休憩に過ぎなかった。
悟飯は嫌という程知っている気を感じた。ソラは初めて感じた気であったが、あまりいいものではなかった。
「なっ、なんで、だって、あいつはあの時!!」
「悟飯ちゃん知ってるの?」
不安げにソラは悟飯に尋ねる。
悟飯は拳をぎゅっと握り締め、冷や汗をかいているようだった。
「行かなきゃ......!!」
「あっ、まってよ、わたしもいく!」
そうして悟飯とソラは飛び立った。
暫く飛んでいると建物の影が見当たらない地が見える。降り立つと、そこにはもう大体のメンバーが揃っていた。
ソラとヤムチャ以外はこれからこの地球に降り立つであろう人物をよく知っているようだった。ソラはその人物に興味津々だったが、話に着いていく事が出来ず結局黙ることにした。決着が着いたあとに何故だかブルマまでやって来て、共にその人物の所まで歩いて行くことになった。
「ソラ、崖登れるよね?」
「うん、へっちゃら!」
「ちょっと、待ってよぉ!!皆歩くの早すぎなのよ、少しは私に気を遣いなさい!」
「ブルマさん、おんぶする?」
「うっ......いくらサイヤ人だからって超歳下の女の子におんぶしてもらうなんて、何だか気が引けるわ、ソラちゃん大丈夫よ」
「そっか」
そうしているうちにあと少しの所まで来ると、また別の気を感じた。確かにサイヤ人の気であったが、それは悟空ではない何者かの気。皆の歩くスピードがかなり速まった。
着いてみると謎の青年が闘っていた。
闘う、というよりかはコテンパンに返り討ちにしたという表現の方があっていた。
超戦士となった謎の青年は皆が恐れていたフリーザと、フリーザの第二形態にそっくりな何かを瞬殺といっていいほど呆気に倒した。何はともあれ、これで地球の危機は去た事に安堵する。
「これから悟空さんを迎えに行きます!着いてきてください!!」
謎の青年が振り返り大声でこちらに呼びかけた。
?????
え?
なんて?
そこにいた全員の思考が初めて一致した気がする。謎の青年は未だ宇宙をさまよっているであろう悟空のことを知っているようだった。
「え?皆行くのかよ?!」
クリリンは戸惑っているようだったが、他の面子は意を決したのか、半信半疑で取り敢えず着いて行く。
暫くすると謎の青年は地面に降りた。
懐からホイポイカプセルを取り出すと、カチッとボタンを押して投げつけた。
BOMBという音と共に小型の冷蔵庫らしきものが実体化する。
「孫悟空さんが来るまであと3時間あります」
謎の青年は確かにそう言った。
その間、飲み物を飲んで待ってようと。
「あら、良いわね、頂こうかしら?」
ブルマが先頭をきって冷蔵庫へと向かって行く。ぼ、僕も......と続いて悟飯も向かう。その後ろをソラもついて行く。後ろの方ではクリリンが大丈夫かと心配しているようだった。
「へぇ、結構良いのあるじゃん」
ブルマは迷うこと無くジュースを手に取った。
「僕、これがいいな」
悟飯は少しまよっていたようだったがなんとか決めた。
「うーんと、うーんと」
ソラは選ぶのにもっと時間がかかってしまっていた。
「僕と一緒のやつにすれば?」
「うーん、いやだ」
この子は偶にズバっと言う事がある。後ろに着いてくるだけの無知で可愛い雛では無かった。自分の意志を明確に持ってる芯が強い子供だった。
「これにする!!」
お茶
悩んで悩んだ結果がこれである。
何だか子供らしくない気もするが、決まったようで何よりだ。
ブルマはこの青年をじっと見つめていた。
謎の青年はその視線から逃れるように下を見つめている。時たま悟飯やソラは自分達の方にその視線がくるのを感じていた。
ソラは立ち上がって謎の青年に近づいた。
「あっ、ソラ」
悟飯は少し心配だった。
「ねぇ、おにいちゃん!」
先程まで青年はフリーザ親子に生意気な口をきいていたのにも関わらず、少女に対しては挙動不審気味であった。
「えっ、あっ、はい、な、何でしょうか」
「のみもの、ありがとう」
ソラは嬉しそうにはにかむと、青年は顔を赤くし俯く。
「っ......喜んで貰えたなら、良かった......です。」
「うん!」
そういう趣味があるのかなぁ......
ブルマは思う。
なんだか3時間は長く感じられた。
そのとき、皆が一斉に空を見上る。
「来る!」
「間違いなく悟空だ」
「お父さんだ!お父さんの気だ!!」
ソラは孫悟空と面識がない。
ただ、悟飯のお父さんという認識しか持ち合わせていなかった。
小型の宇宙船が勢い良くズドンと落ち、地面に大きなクレーターができた。宇宙船から不思議な服をきた男が出てきた。
悟空!!!
「お、おめぇら何で......何でここにオラが着くことが分かったんだ!?」
「この子が教えてくれたのよ!」
ブルマは少し後ろに立っていた謎の青年を興奮気味に指さした。
「お父さん知り合いなんでしょ?」
「おめぇ、誰だ?」
えっ???
「え、知り合いじゃないの?」
「いや、オラ初めて会ったけど......」
謎は更に深まるのであった。