Cold sleep〜始まり〜
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「2度目のおはようね。 気分はどうかしら?」
「また襲ってきたりしないよな」
ヤムチャは心配だったが少女は気を許したのか前の様に暴れるような事はなかった。
「良かった、落ち着いたみたいですね......そういえば、ブルマさん」
「何、悟飯君?」
「この子の名前って?」
「あぁ、うん、それがね、この子の名前まではポットのデータに記録されていなかったのよ。」
「つまり名無しの権兵衛って訳か」
「うーん、いっそ名前付けちゃおっか」
「ブルマ、そんな事していいのか?こいつは仮にもオレたちを襲った敵なんだぜ。そもそもこいつをどうする気だよ」
「あら、てっきり地球で育てるのかと思ってたんだけど」
「は?!マジかよ」
「この子はサイヤ人かもしれないけど5歳にも満たない子供なのよ?宇宙へまた返すつもり?それからどうやって1人で生きてくのよ。それに殺すったって誰が殺すのよ、ヤムチャ出来るの?」
「いや、俺は......」
マシンガンのように飛び出るブルマの言葉にヤムチャは反論の余地がなかった。
「あの、えっと、僕もブルマさんと同じで、そ、それに、もうこの子は大丈夫だと思うんです。僕達を襲ってきたのだってきっと怖がってたからで、今のこの子には害はありません。」
「悟飯まで!」
「何よ、ヤムチャ」
悟飯の意思が篭もった、そしてブルマの突き刺さるような視線にヤムチャは後ずさりする。
「......っはー。完敗だよ、そうだな。こいつはガキだ。1人で生きていけない。サイヤ人?悟空だってサイヤ人だ。」
「意見が一致したわね!よし、早速名前を決めるわよ!!」
ブルマが1番張り切っていた。確かにブルマの周りには戦闘バカな男共しかいない。この子はまだ幼いが可愛らしい女の子だ。張り切らない訳が無い。
「うーん、そうねぇ」
ヤムチャが案を真っ先に出した。
「ゴン!」
「何よそれ、可愛くないわ」
「名無しの権兵衛からとってゴンだよ。強そうでいいじゃん!」
「ダサいから却下」
「えぇ、辛辣だな」
「ソラ......とか」
悟飯は呟いたが軽く言い合いになっているヤムチャとブルマには届いていないようだった。
「あい」
「えっ?」
悟飯は驚いて少女を見る。
「おっ、こいつ反応してるのか?」
「えっ、まさかゴンに反応したの? 嫌よ私は認めないわ!!」
「いや、多分悟飯に反応したんじゃないのか?」
「...... ソラ?」
「あい!」
「あら、可愛いじゃない、ヤムチャの数億倍良いわ!」
「ちぇっ」
ソラ
それが少女の名となった。
「ごちゃごちゃ煩いと思ったらお前らか」
いつの間にかベジータが扉に寄りかかるように立っていた。
「べ、ベジータ!!」
「あなたもこの子を見に来たわけ?」
「それ以外に何がある」
「ま、まさか殺そうなんて思ってるんじゃないわよね?」
「フン、このガキの戦闘力はカカロットのガキと同等いやそれ以下だ。殺す価値も無い」
「じゃあ何しに来たのよ」
「煩いな、品の無い女だ」
「おいベジータ、確かにブルマは品の欠片も無いが今は関係ない事だろ」
「ちょっと、全くフォローになってないじゃない!!!」
ベジータよりもヤムチャの言葉に気を悪くしたブルマは思い切り頬を抓った。最近爪を研いだばかりのそれはヤムチャの頬にひどくくい込んでいた。
「いでっ、いでででで」
「は、ははは......」
悟飯は苦笑いするしかなかった。
ベジータはそんな2人に目もくれず少女の元へと進む。
「随分と能天気な顔付きになったな、こいつらのが移ったのか? チッ、サイヤ人の名が泣くぜ」
「?」
「フン、まぁいい、俺の修行相手にでもなれるようさっさと鍛えるこった」
そう言うとベジータは早々と出ていった。
「ベジータらしいっちゃらしいわね」
「修行相手って、まさかあいつ地球に残るつもりなのかよ!!」
「さぁ、それは分からないわ」
何故か嬉しそうなブルマがヤムチャには分からなかった。それは数年後に分かることになる。
「ソラ」
「あい」
悟飯はソラに話しかけた。
「これからよろしくね」
「?」
「そこも返事して欲しかったかな、ははは.....」
悟飯はまたソラの元に通う事になる。この子に言葉を教えに、気の使い方を教えに。
彼女に構うのは悟飯だけでは無い。ヤムチャやブルマ、事情を把握したクリリンやピッコロ、数ヵ月後に生き返る天津飯や餃子、またカプセルコーポレーションに一時的に住んでいるデンデや他のナメック星人。小さな少女は沢山の世界を知ることになるだろう。
ソラの中の止まっていた時計が今動き出す。
「また襲ってきたりしないよな」
ヤムチャは心配だったが少女は気を許したのか前の様に暴れるような事はなかった。
「良かった、落ち着いたみたいですね......そういえば、ブルマさん」
「何、悟飯君?」
「この子の名前って?」
「あぁ、うん、それがね、この子の名前まではポットのデータに記録されていなかったのよ。」
「つまり名無しの権兵衛って訳か」
「うーん、いっそ名前付けちゃおっか」
「ブルマ、そんな事していいのか?こいつは仮にもオレたちを襲った敵なんだぜ。そもそもこいつをどうする気だよ」
「あら、てっきり地球で育てるのかと思ってたんだけど」
「は?!マジかよ」
「この子はサイヤ人かもしれないけど5歳にも満たない子供なのよ?宇宙へまた返すつもり?それからどうやって1人で生きてくのよ。それに殺すったって誰が殺すのよ、ヤムチャ出来るの?」
「いや、俺は......」
マシンガンのように飛び出るブルマの言葉にヤムチャは反論の余地がなかった。
「あの、えっと、僕もブルマさんと同じで、そ、それに、もうこの子は大丈夫だと思うんです。僕達を襲ってきたのだってきっと怖がってたからで、今のこの子には害はありません。」
「悟飯まで!」
「何よ、ヤムチャ」
悟飯の意思が篭もった、そしてブルマの突き刺さるような視線にヤムチャは後ずさりする。
「......っはー。完敗だよ、そうだな。こいつはガキだ。1人で生きていけない。サイヤ人?悟空だってサイヤ人だ。」
「意見が一致したわね!よし、早速名前を決めるわよ!!」
ブルマが1番張り切っていた。確かにブルマの周りには戦闘バカな男共しかいない。この子はまだ幼いが可愛らしい女の子だ。張り切らない訳が無い。
「うーん、そうねぇ」
ヤムチャが案を真っ先に出した。
「ゴン!」
「何よそれ、可愛くないわ」
「名無しの権兵衛からとってゴンだよ。強そうでいいじゃん!」
「ダサいから却下」
「えぇ、辛辣だな」
「ソラ......とか」
悟飯は呟いたが軽く言い合いになっているヤムチャとブルマには届いていないようだった。
「あい」
「えっ?」
悟飯は驚いて少女を見る。
「おっ、こいつ反応してるのか?」
「えっ、まさかゴンに反応したの? 嫌よ私は認めないわ!!」
「いや、多分悟飯に反応したんじゃないのか?」
「...... ソラ?」
「あい!」
「あら、可愛いじゃない、ヤムチャの数億倍良いわ!」
「ちぇっ」
ソラ
それが少女の名となった。
「ごちゃごちゃ煩いと思ったらお前らか」
いつの間にかベジータが扉に寄りかかるように立っていた。
「べ、ベジータ!!」
「あなたもこの子を見に来たわけ?」
「それ以外に何がある」
「ま、まさか殺そうなんて思ってるんじゃないわよね?」
「フン、このガキの戦闘力はカカロットのガキと同等いやそれ以下だ。殺す価値も無い」
「じゃあ何しに来たのよ」
「煩いな、品の無い女だ」
「おいベジータ、確かにブルマは品の欠片も無いが今は関係ない事だろ」
「ちょっと、全くフォローになってないじゃない!!!」
ベジータよりもヤムチャの言葉に気を悪くしたブルマは思い切り頬を抓った。最近爪を研いだばかりのそれはヤムチャの頬にひどくくい込んでいた。
「いでっ、いでででで」
「は、ははは......」
悟飯は苦笑いするしかなかった。
ベジータはそんな2人に目もくれず少女の元へと進む。
「随分と能天気な顔付きになったな、こいつらのが移ったのか? チッ、サイヤ人の名が泣くぜ」
「?」
「フン、まぁいい、俺の修行相手にでもなれるようさっさと鍛えるこった」
そう言うとベジータは早々と出ていった。
「ベジータらしいっちゃらしいわね」
「修行相手って、まさかあいつ地球に残るつもりなのかよ!!」
「さぁ、それは分からないわ」
何故か嬉しそうなブルマがヤムチャには分からなかった。それは数年後に分かることになる。
「ソラ」
「あい」
悟飯はソラに話しかけた。
「これからよろしくね」
「?」
「そこも返事して欲しかったかな、ははは.....」
悟飯はまたソラの元に通う事になる。この子に言葉を教えに、気の使い方を教えに。
彼女に構うのは悟飯だけでは無い。ヤムチャやブルマ、事情を把握したクリリンやピッコロ、数ヵ月後に生き返る天津飯や餃子、またカプセルコーポレーションに一時的に住んでいるデンデや他のナメック星人。小さな少女は沢山の世界を知ることになるだろう。
ソラの中の止まっていた時計が今動き出す。