人造人間,セル編
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「エイジ788......!! オレがやってきた未来より3年先の未来から......」
「え!?」
トランクス達はブルマと合流し、例のタイムマシンを見つけたものの立ち尽くしていた。このタイムマシンはトランクスのタイムマシンに比べて年季が入っているように見えた。しかし、タイムマシンの足の部分にはHOPEという文字。それはトランクスが乗ってきたタイムマシンと同ものだということを、確かに物語っている。不可解な点はそれだけでは無い。操縦席に謎の卵の殻。薄紫色のそれはいぼいぼとした質感で気味が悪い。
「このタイムマシンと卵の殻、もっていくわ。調べたら何か分かるかも」
「そうですね」
トランクスはタイムマシンをカプセルに戻し、ブルマは謎の卵の殻を脇に抱える。
悟飯がその一連の動作を見ていると、ソラが自分の道着を引っ張っていることに気づいた。
「なに?」
「悟飯ちゃん、虫好き?」
「嫌いじゃないけど......」
「あっちに、大きな虫見つけた」
ソラに腕を引っ張られながら着いていくと、その光景に悟飯は絶句した。
「ね、こんなに大きな虫、私初めて見たよ」
「ちょ、ちょっと来てください!!」
悟飯に呼ばれてトランクスとブルマが駆けつける。そこにはセミのような形をした大きな抜け殻があった。
「こ、こんなでっかいセミがいるの!?」
ブルマは恐る恐る聞くと、悟飯は首を横に振る。
「こんなセミいませんよ、これはきっと......」
「タイムマシンに残っていた卵の中身」
トランクスが悟飯に続けるように言った。
「これ、中がベタベタしてて、気持ち悪い。生まれたばっかり、なのかも」
「え!?」
ソラの発言に全員が驚き、軽く戦闘態勢をとる。しかし、気配は一向に感じられない。
「イヤな予感がするわ。早くこの場から消えた方が良さそう。あんた達はカメハウスにいるのね!何かあったら連絡するわ」
ブルマのそれにトランクスと悟飯がコクンと頷く。
「ソラちゃんはどうする?私と戻る?」
「ソラはブルマさんといた方がいいんじゃないかな。無理に僕達に着いてこなくても大丈夫だよ」
悟飯のそれにソラはむっとする。
「無理してないもん!」
「これからもっともっと危険になるんだよ」
「分かってるよ!」
「また戦うことになるかもしれないよ」
「私も戦える!」
「僕はソラに危険な場所にいて欲しくないな......」
軽く口論になっていたが、悟飯の一言で言葉を詰まらせた。
「オレも、悟飯さんと同じ意見です」
「......」
「ソラ?」
「......分かった。ブルマさんと、帰る」
ソラは諦めたように呟いた。
「そっか、ありがとう」
悟飯はソラの頭を優しく撫でると、彼女は困ったように笑う。いつもは嬉しいそれが、今は少しだけ悲しくなった。
「2人とも、気をつけてね。私も、ブルマさんと、トランクスの事、しっかり守るから!」
ソラ は2人がしっかり頷いたのを確認すると、ブルマが乗ってきたジェット機に乗り込んだ。
ジェット機が音を立てて空中に浮かぶと、あっという間に西の都の方向へ飛び立つ。2人がどんどん小さくなっていく。姿が見えなくなると、気が反対方向へ飛んでいくのが分かった。
「本当に良かったの?」
「うん」
「もう、何しんみりしてるのよ。別に最後の別れじゃないんだから」
「へへ......、そうだよね」
「それにね、あんな男共に気を使わなくていいのよ?確かにソラちゃんはあの中じゃ一緒に行動するって言うより、大人の後ろに着いていくっていうのが多いかもしれないわね。でもね、あなたはサイヤ人なの。普通の守られてるだけの女の子じゃないのよ。孫君やベジータの肩を持つわけじゃないけど、自分がやりたい事思いっきりやってもバチは当たらないわ。いっそ私に着いてきなさい位のスタンスでもいいんじゃない? 私も子供の頃はそうやって生きてきて、危険もいっぱいあったけど結構楽しかったし」
自分の言ってること全てを彼女が理解したかは分からない。少しでも伝わればそれで良いと思っていた。沢山のスリルを味わってきたじゃじゃ馬な女の子だった先輩からのアドバイス。後ろに座るソラの表情は先程よりずっと明るくなっているように見えた。
番組の途中ですが先程のニュースの続報です。1時間ほど前から連絡が途絶えていたジンジャータウンですが、現地に向かった調査団によると全ての住民が忽然と姿を消しており___。
「ジンジャータウン?」
「タイムマシンのあった場所の近くじゃないの...」
「じゃあ、この事件って......。皆に、伝えないと!!」
ブルマは急いでカメハウスへと電話をかけると、3コール目でクリリンが出た。
「テレビつけてみてよ、えっと、872チャンネル!!」
「なんかあったんすか......?」
「えぇ、どこのチャンネルてやってると思うけど、いいから早く」
「皆で、見て!!」
ソラもブルマの座っている操縦席から顔を出しながら電話に向かって声をかけた。
しばらくすると電話越しに人造人間という単語が聞こえてきた。
「違う、人造人間じゃないよ!悟飯ちゃんと、お兄ちゃんに聞けば、すぐ分かると思う」
「えぇ、そうね。多分、人造人間じゃない、何かが......」
そう言ってブルマは電話を切った。
「多分、さっき見た抜け殻の正体ね」
「うん、あの大きなセミだ」
「なんなのよ、一体」
「人造人間の他にも、敵がいるってことなのかな」
「気味が悪いわ」
同時刻
不穏な空気を察知したピッコロは正体不明の化け物と戦っていた。
奇妙な抜け殻の正体。
ドクター・ゲロのコンピュータが戦闘の達人の細胞を集め生み出した人造人間。
人造人間17号18号を吸収し完全体となるために、想像を絶する恐ろしい力を手に入れるために未来からやってきた化け物。
名はセル
目の前の敵はそう言い放った。
次から次へと不穏な風が吹く。
「え!?」
トランクス達はブルマと合流し、例のタイムマシンを見つけたものの立ち尽くしていた。このタイムマシンはトランクスのタイムマシンに比べて年季が入っているように見えた。しかし、タイムマシンの足の部分にはHOPEという文字。それはトランクスが乗ってきたタイムマシンと同ものだということを、確かに物語っている。不可解な点はそれだけでは無い。操縦席に謎の卵の殻。薄紫色のそれはいぼいぼとした質感で気味が悪い。
「このタイムマシンと卵の殻、もっていくわ。調べたら何か分かるかも」
「そうですね」
トランクスはタイムマシンをカプセルに戻し、ブルマは謎の卵の殻を脇に抱える。
悟飯がその一連の動作を見ていると、ソラが自分の道着を引っ張っていることに気づいた。
「なに?」
「悟飯ちゃん、虫好き?」
「嫌いじゃないけど......」
「あっちに、大きな虫見つけた」
ソラに腕を引っ張られながら着いていくと、その光景に悟飯は絶句した。
「ね、こんなに大きな虫、私初めて見たよ」
「ちょ、ちょっと来てください!!」
悟飯に呼ばれてトランクスとブルマが駆けつける。そこにはセミのような形をした大きな抜け殻があった。
「こ、こんなでっかいセミがいるの!?」
ブルマは恐る恐る聞くと、悟飯は首を横に振る。
「こんなセミいませんよ、これはきっと......」
「タイムマシンに残っていた卵の中身」
トランクスが悟飯に続けるように言った。
「これ、中がベタベタしてて、気持ち悪い。生まれたばっかり、なのかも」
「え!?」
ソラの発言に全員が驚き、軽く戦闘態勢をとる。しかし、気配は一向に感じられない。
「イヤな予感がするわ。早くこの場から消えた方が良さそう。あんた達はカメハウスにいるのね!何かあったら連絡するわ」
ブルマのそれにトランクスと悟飯がコクンと頷く。
「ソラちゃんはどうする?私と戻る?」
「ソラはブルマさんといた方がいいんじゃないかな。無理に僕達に着いてこなくても大丈夫だよ」
悟飯のそれにソラはむっとする。
「無理してないもん!」
「これからもっともっと危険になるんだよ」
「分かってるよ!」
「また戦うことになるかもしれないよ」
「私も戦える!」
「僕はソラに危険な場所にいて欲しくないな......」
軽く口論になっていたが、悟飯の一言で言葉を詰まらせた。
「オレも、悟飯さんと同じ意見です」
「......」
「ソラ?」
「......分かった。ブルマさんと、帰る」
ソラは諦めたように呟いた。
「そっか、ありがとう」
悟飯はソラの頭を優しく撫でると、彼女は困ったように笑う。いつもは嬉しいそれが、今は少しだけ悲しくなった。
「2人とも、気をつけてね。私も、ブルマさんと、トランクスの事、しっかり守るから!」
ソラ は2人がしっかり頷いたのを確認すると、ブルマが乗ってきたジェット機に乗り込んだ。
ジェット機が音を立てて空中に浮かぶと、あっという間に西の都の方向へ飛び立つ。2人がどんどん小さくなっていく。姿が見えなくなると、気が反対方向へ飛んでいくのが分かった。
「本当に良かったの?」
「うん」
「もう、何しんみりしてるのよ。別に最後の別れじゃないんだから」
「へへ......、そうだよね」
「それにね、あんな男共に気を使わなくていいのよ?確かにソラちゃんはあの中じゃ一緒に行動するって言うより、大人の後ろに着いていくっていうのが多いかもしれないわね。でもね、あなたはサイヤ人なの。普通の守られてるだけの女の子じゃないのよ。孫君やベジータの肩を持つわけじゃないけど、自分がやりたい事思いっきりやってもバチは当たらないわ。いっそ私に着いてきなさい位のスタンスでもいいんじゃない? 私も子供の頃はそうやって生きてきて、危険もいっぱいあったけど結構楽しかったし」
自分の言ってること全てを彼女が理解したかは分からない。少しでも伝わればそれで良いと思っていた。沢山のスリルを味わってきたじゃじゃ馬な女の子だった先輩からのアドバイス。後ろに座るソラの表情は先程よりずっと明るくなっているように見えた。
番組の途中ですが先程のニュースの続報です。1時間ほど前から連絡が途絶えていたジンジャータウンですが、現地に向かった調査団によると全ての住民が忽然と姿を消しており___。
「ジンジャータウン?」
「タイムマシンのあった場所の近くじゃないの...」
「じゃあ、この事件って......。皆に、伝えないと!!」
ブルマは急いでカメハウスへと電話をかけると、3コール目でクリリンが出た。
「テレビつけてみてよ、えっと、872チャンネル!!」
「なんかあったんすか......?」
「えぇ、どこのチャンネルてやってると思うけど、いいから早く」
「皆で、見て!!」
ソラもブルマの座っている操縦席から顔を出しながら電話に向かって声をかけた。
しばらくすると電話越しに人造人間という単語が聞こえてきた。
「違う、人造人間じゃないよ!悟飯ちゃんと、お兄ちゃんに聞けば、すぐ分かると思う」
「えぇ、そうね。多分、人造人間じゃない、何かが......」
そう言ってブルマは電話を切った。
「多分、さっき見た抜け殻の正体ね」
「うん、あの大きなセミだ」
「なんなのよ、一体」
「人造人間の他にも、敵がいるってことなのかな」
「気味が悪いわ」
同時刻
不穏な空気を察知したピッコロは正体不明の化け物と戦っていた。
奇妙な抜け殻の正体。
ドクター・ゲロのコンピュータが戦闘の達人の細胞を集め生み出した人造人間。
人造人間17号18号を吸収し完全体となるために、想像を絶する恐ろしい力を手に入れるために未来からやってきた化け物。
名はセル
目の前の敵はそう言い放った。
次から次へと不穏な風が吹く。