人造人間,セル編
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クリリン、トランクス、ソラは雑談をしながら悟空の家を目指して飛ぶ。雑談といっても楽しいものではない。トランクスの未来とこの時代の相違点。どうしてここまで変わってしまったのだろうか。いくら考えても分かるはずもなく、これからどうするか頭を悩ませる。そうしているうちに孫悟空の家へと辿り着く。ドアを目の前にしたところでクリリンが何か言いたげに、ごにょごにょとトランクスに話しかけた。
「な、なぁ。あの人造人間達は、本当に無茶苦茶悪い奴らなんだよな?」
「......とんでもなく冷酷な奴らですよ。少なくともオレたちの時代ではね。どうしてですか?」
「い、いや、もしもそうじゃなかったらって......!」
「あまり期待はしないほうがいいですね」
「だよな、ははは、」
「あっ!そう言えば、クリリンさん、人造人間のお姉ちゃんと、お話してたよね?」
会話を静かに聞いていたソラが思い出したように口を開いた。
「はあっ!?べ、別に話したっていうか......そ、その、なんだ、じ、じゅっ、18号が、おっ、おれに、、」
「クリリンさん、顔、赤い?」
「赤くなんてなってねぇよ!!」
「んー?」
ソラとトランクスが不思議そうに茹でダコと化したクリリンを見る。クリリンは18号との出来事を振り払うかのように首を左右に動かした後、ドアをノックした、その時。
バンッ!
「い゙っ!!」
「悟飯ちゃんけ!? ありゃ、なんだクリリンさんけ、それにソラちゃんけ」
チチがドアを勢いよく開けたことによって、クリリンの頭にたんこぶが1つできた。隣に立っていたトランクスは目を丸くして驚いていた。
「は、はじめまして」
「チチさん、こんにちは!」
「ソラちゃん!ひさしぶりだなぁ、まためんこくなって、悟飯ちゃんとは一緒じゃねぇのか? ん? 隣は誰だ?」
トランクスの事を知らないチチは不思議そうにしていると、後ろからヤムチャが顔を出してきた。クリリンはヤムチャに今までの事を説明する。ヤムチャは初め驚いていたが、すぐさま悟空を移動する準備を始めた。トランクスは布団、チチとソラは今後の食料や薬、クリリンとヤムチャは悟空を速やかにジェット機に積み上げる。ふと、ソラが空を見上げると遠くから黒い点のようなものが近づいてきた。それが何なのかを確認するとソラの顔がふにゃりと綻んだ。空に向かって大きく手を振りながら叫ぶ。
「おーい、悟飯ちゃーん!!」
「お、帰ってきただな!」
悟飯がすっと地面に降りた。
「あれ? ど、どうして皆がここに?」
「事情は後だ、とりあえず早く乗ってくれ」
クリリンが悟飯を催促する。
「悟飯ちゃん、悟空さんも、皆も、無事だよ」
悟飯が不安そうに悟空や荷物を見ていると、ソラが声をかけてきた。
「うん、そうだね、僕ねソラの事ちょっと心配してたんだ。でも無事で良かったよ」
悟飯は自分を励ます小さな頭を優しく撫でた。
へへっとソラは笑った。
そうして全員がジェット機へと乗り込む。
ソラは悟飯とトランクスに挟まれるように座る。クリリンとトランクスが今まであった出来事を説明する。全員が人造人間の事を理解をすると、これからどうするか、どうすれば人造人間を倒す事が出来るのか案を出し始める。
トランクスが今よりも過去に行き目が覚める前の人造人間を破壊する、という案が出たが、不調なタイムマシンでその時代に飛べるのか、過去を変えたとして未来は変わるのか、結局解決案は出なかった。
「過去が変わっても、未来は変わらないのか、クソっ!」
「どうしてここまで、オ、オレがタイムマシンで来てしまったからなのか.....」
クリリンやトランクスは悔しそうにしていた。すると、今まで黙っていたチチが口を開く。
「気にすることなんかねぇだ、おめぇがこなかったら悟空さ病気で死んでたんだ、すっげぇ感謝してるだよ!」
「そういうことだ!なんとかなるさ!!」
それに便乗するようにヤムチャも明るく振る舞った。
「ははは......なんとか......なる...かな、」
先程沈んでいた時よりかは明るくなったトランクスであったが、不安は拭い切れていない様子だった。
「お兄ちゃん、ひとりじゃないよ」
「ソラさん......?」
「そうですねよ、今のトランクスさんはひとりじゃないです、皆がいますよ」
ソラと隣に座る悟飯が心配そうにトランクスに話しかけた。トランクスはじんわりと胸が暖かくなるのを感じた。ずっと憧れていた人が、尊敬していた師匠が、この時代には生きている。隣にいて、自分の事を気にかけてくれている。
ひとりじゃない
自分にとってその言葉は目の前のまだ幼い2人が思っているよりもずっと、ずっと___。
「そう、ですね、ありがとうございます」
気持ちが晴れたのか、トランクスはふわっと笑った。その顔をみて幼い2人も笑顔になる。
どきん、と誰かの胸が音を立てた。
「??」
「どうかした?」
「ううん、なんでもないー」
戸惑いを隠すように、彼女はいつも通り能天気に応えた。
なんだろう、これ、へんなの。
小さな身体に芽生え始めた淡い感情。
ソラはそれにそっと蓋を閉じるように、目をつぶって別の事を考えた。人造人間を倒す為には今よりも力が必要だ。超サイヤ人ってどうやってなるんだろう。今よりも強くなって、、あ、背が大きくならないとなれなかったりするのかな。悟空さんも、お兄ちゃんも大きいからなぁ。これからの自分を考える。
彼女は彼女なりに深く考え込んでいて、周りの声が聞こえなくなっていた。その間、クリリンと電話越しのブルマは何やら話し込んでいた。
「え!?」
トランクスが驚きの声を発した。
「そんな、まさか...」
ブルマから伝えられた内容と、ファックスで送られてきた1枚の画像。それは間違いなくトランクスが乗ってきたタイムマシンそのものだった。
「どうしたの?」
ソラが目を開けると機内がざわついていた。首を傾げるソラに悟飯が簡潔に説明する。
「そのタイムマシンの場所、西の1050地区の辺りだと思うわ。行くの?」
電話越しにブルマが決して詳しいとは言えないが場所を伝えると、決心したようにトランクスは返事をした。
「じゃあ、私も行くわ。そんなに、遠くないし」
「わ、わかりました」
「後でね」
ビッと電話が切れる。
今まで座っていたソラがひょこひょことトランクスに近づいてきた。
「ブルマさん、くる?」
「はい、後で合流するそうです」
「あの、僕も探しますよ。一緒に行ってもいいですか?」
「悟飯ちゃん、それ、私が言うつもりだったのにぃ。まぁいっか。お兄ちゃん、私も、行ってもいい?」
「もちろん!助かります」
そうしてトランクス、悟飯、ソラはジェット機から飛び降り目的地を目指した。
「な、なぁ。あの人造人間達は、本当に無茶苦茶悪い奴らなんだよな?」
「......とんでもなく冷酷な奴らですよ。少なくともオレたちの時代ではね。どうしてですか?」
「い、いや、もしもそうじゃなかったらって......!」
「あまり期待はしないほうがいいですね」
「だよな、ははは、」
「あっ!そう言えば、クリリンさん、人造人間のお姉ちゃんと、お話してたよね?」
会話を静かに聞いていたソラが思い出したように口を開いた。
「はあっ!?べ、別に話したっていうか......そ、その、なんだ、じ、じゅっ、18号が、おっ、おれに、、」
「クリリンさん、顔、赤い?」
「赤くなんてなってねぇよ!!」
「んー?」
ソラとトランクスが不思議そうに茹でダコと化したクリリンを見る。クリリンは18号との出来事を振り払うかのように首を左右に動かした後、ドアをノックした、その時。
バンッ!
「い゙っ!!」
「悟飯ちゃんけ!? ありゃ、なんだクリリンさんけ、それにソラちゃんけ」
チチがドアを勢いよく開けたことによって、クリリンの頭にたんこぶが1つできた。隣に立っていたトランクスは目を丸くして驚いていた。
「は、はじめまして」
「チチさん、こんにちは!」
「ソラちゃん!ひさしぶりだなぁ、まためんこくなって、悟飯ちゃんとは一緒じゃねぇのか? ん? 隣は誰だ?」
トランクスの事を知らないチチは不思議そうにしていると、後ろからヤムチャが顔を出してきた。クリリンはヤムチャに今までの事を説明する。ヤムチャは初め驚いていたが、すぐさま悟空を移動する準備を始めた。トランクスは布団、チチとソラは今後の食料や薬、クリリンとヤムチャは悟空を速やかにジェット機に積み上げる。ふと、ソラが空を見上げると遠くから黒い点のようなものが近づいてきた。それが何なのかを確認するとソラの顔がふにゃりと綻んだ。空に向かって大きく手を振りながら叫ぶ。
「おーい、悟飯ちゃーん!!」
「お、帰ってきただな!」
悟飯がすっと地面に降りた。
「あれ? ど、どうして皆がここに?」
「事情は後だ、とりあえず早く乗ってくれ」
クリリンが悟飯を催促する。
「悟飯ちゃん、悟空さんも、皆も、無事だよ」
悟飯が不安そうに悟空や荷物を見ていると、ソラが声をかけてきた。
「うん、そうだね、僕ねソラの事ちょっと心配してたんだ。でも無事で良かったよ」
悟飯は自分を励ます小さな頭を優しく撫でた。
へへっとソラは笑った。
そうして全員がジェット機へと乗り込む。
ソラは悟飯とトランクスに挟まれるように座る。クリリンとトランクスが今まであった出来事を説明する。全員が人造人間の事を理解をすると、これからどうするか、どうすれば人造人間を倒す事が出来るのか案を出し始める。
トランクスが今よりも過去に行き目が覚める前の人造人間を破壊する、という案が出たが、不調なタイムマシンでその時代に飛べるのか、過去を変えたとして未来は変わるのか、結局解決案は出なかった。
「過去が変わっても、未来は変わらないのか、クソっ!」
「どうしてここまで、オ、オレがタイムマシンで来てしまったからなのか.....」
クリリンやトランクスは悔しそうにしていた。すると、今まで黙っていたチチが口を開く。
「気にすることなんかねぇだ、おめぇがこなかったら悟空さ病気で死んでたんだ、すっげぇ感謝してるだよ!」
「そういうことだ!なんとかなるさ!!」
それに便乗するようにヤムチャも明るく振る舞った。
「ははは......なんとか......なる...かな、」
先程沈んでいた時よりかは明るくなったトランクスであったが、不安は拭い切れていない様子だった。
「お兄ちゃん、ひとりじゃないよ」
「ソラさん......?」
「そうですねよ、今のトランクスさんはひとりじゃないです、皆がいますよ」
ソラと隣に座る悟飯が心配そうにトランクスに話しかけた。トランクスはじんわりと胸が暖かくなるのを感じた。ずっと憧れていた人が、尊敬していた師匠が、この時代には生きている。隣にいて、自分の事を気にかけてくれている。
ひとりじゃない
自分にとってその言葉は目の前のまだ幼い2人が思っているよりもずっと、ずっと___。
「そう、ですね、ありがとうございます」
気持ちが晴れたのか、トランクスはふわっと笑った。その顔をみて幼い2人も笑顔になる。
どきん、と誰かの胸が音を立てた。
「??」
「どうかした?」
「ううん、なんでもないー」
戸惑いを隠すように、彼女はいつも通り能天気に応えた。
なんだろう、これ、へんなの。
小さな身体に芽生え始めた淡い感情。
ソラはそれにそっと蓋を閉じるように、目をつぶって別の事を考えた。人造人間を倒す為には今よりも力が必要だ。超サイヤ人ってどうやってなるんだろう。今よりも強くなって、、あ、背が大きくならないとなれなかったりするのかな。悟空さんも、お兄ちゃんも大きいからなぁ。これからの自分を考える。
彼女は彼女なりに深く考え込んでいて、周りの声が聞こえなくなっていた。その間、クリリンと電話越しのブルマは何やら話し込んでいた。
「え!?」
トランクスが驚きの声を発した。
「そんな、まさか...」
ブルマから伝えられた内容と、ファックスで送られてきた1枚の画像。それは間違いなくトランクスが乗ってきたタイムマシンそのものだった。
「どうしたの?」
ソラが目を開けると機内がざわついていた。首を傾げるソラに悟飯が簡潔に説明する。
「そのタイムマシンの場所、西の1050地区の辺りだと思うわ。行くの?」
電話越しにブルマが決して詳しいとは言えないが場所を伝えると、決心したようにトランクスは返事をした。
「じゃあ、私も行くわ。そんなに、遠くないし」
「わ、わかりました」
「後でね」
ビッと電話が切れる。
今まで座っていたソラがひょこひょことトランクスに近づいてきた。
「ブルマさん、くる?」
「はい、後で合流するそうです」
「あの、僕も探しますよ。一緒に行ってもいいですか?」
「悟飯ちゃん、それ、私が言うつもりだったのにぃ。まぁいっか。お兄ちゃん、私も、行ってもいい?」
「もちろん!助かります」
そうしてトランクス、悟飯、ソラはジェット機から飛び降り目的地を目指した。