人造人間,セル編
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ドクター・ゲロの研究所があるという北の都。山々に囲まれたその場所は、やはり北と言うだけあって冷気を感じる。いくら鍛えているからと言え寒いものは寒いのだ。
「地球人は不便だな」
ピッコロは凍えている天津飯とクリリンに言い放った。
「しょうがねぇだろこればっかりは。つか、ソラも寒いよな?」
「んー? 寒くない」
「ひぇー、すげぇな」
どうやらソラは寒さに耐久があるらしく、何事もなさそうにしてる。ポッドで長く冷気を浴びていたからなのだろうか。
周囲が山だらけなので研究所は手分けをして探すことにした。ソラは戦闘経験が少なく、また判断力が乏しい為、ピッコロと行動を共にする事になった。
「ソラ、相手が1人とはいえ油断は禁物だ。緊張感を持って行動しろ。絶対に気を緩るめるなよ。もし俺達だけで敵と戦闘する事になった時、お前は俺より前に出るんじゃないぞ」
「はいっ」
成長したソラに一番最初に戦い方を教えたのはピッコロであった。だから彼女の弱点や悪い所は痛い程分かっていたのだ。もし、自分達が敵と遭遇したら。真っ先に狙われるのはソラだ。健気に返事をする彼女を見て、ピッコロも気を引き締めた。
しかし、一番最初にドクター・ゲロの研究所を見つけたのは意外にもクリリンだった。
クリリンの高まる気を察知し、2人はその場所へ飛んでいった。どうやらベジータやトランクスも気付いたようで、ほぼ同時に皆が揃う。しかし、研究所の扉の向こうからは数人の話し声が聞こえもう人造人間は目覚めてしまっていたようだった。
「どけ、ばかやろう」
「いけません、とりあえず逃げましょう!!悟空さんが目を覚ますのを待ってから......」
トランクスの忠告も聞かずにベジータは扉を破壊してしまった。扉の中ではドクター・ゲロと2人の少年少女が揉めているようだった。が、その瞬間、ドクター・ゲロは少年に蹴飛ばされ頭と胴がバラバラになる。頭を踏み潰した少年とソラの目があう。
「じんぞう......にん...げん......」
ソラが呟くと少年はニヤリと笑った。それに気付いたピッコロは、被さるようにしてソラの前に立つ。しかし、戦う気は無いようで少女と奥にある大きな機械について話を始めた。話の内容はもう一体の人造人間についてで、トランクスは驚愕した。これ以上人造人間を増やされてしまってはたまったもんじゃない。トランクスはスーパーサイヤ人へと変身し、研究所に気攻破を撃ち込み破壊した。が、遅かったようだ。
18号によって機械は保守されてしまった。
そして中から出てきたのは大型の男の人造人間。なにやら話をしたかと思えば、3人の人造人間は自分達に眼中がないようで、別の場所へと移動してしまった。そんな人造人間達にベジータは腹を立てる。
「このオレが目には入らなかったとでも言うのか.......!? ふざけるな」
あっという間にスーパーサイヤ人となり、追いかけようとするベジータ。トランクスは止めに入るも、呆気なく腹パンされてしまった。
「お兄ちゃん......!!」
ソラは腹を抱えているトランクスに駆け寄り、背をさすった。
「だ、大丈夫です。でも、早く父さんを追わないと!!」
全員でベジータと人造人間を追う。
追い付いたときには、ベジータは18号と互角に戦っていた。なんだ、互角ではないか......とトランクスと天津飯は思う。
「殺されるぞ、ベジータは」
そう言ったのはピッコロだった、
「えっ!?」
「私も、そう思う。だって、お姉ちゃんの方、全然パワーが落ちてないよ。でも、ベジータさん、疲れて落ちてきてる」
ピッコロやソラが言った通りベジータは押され始め、ついには右腕を折られてしまった。
それに怒ったトランクスは18号へと剣を振りかざすも呆気なく地へと沈められた。トランクスがやられるとピッコロや天津飯も18号へと襲いかかる。が、スーパーサイヤ人ですら適わなかった相手である。いとも簡単にやられてしまった。
「お兄ちゃん、ピッコロさん、天津飯さん!!!」
ソラは動けなかった。どうせ自分が行ったところで殺されるだけだ。チラリと横を見ると同じようにクリリンも固まって動けないようであった。17号と18号は自分達の方へとスーッと飛んでくる。
「早く仙豆とやらを食べさせてやるんだな。回復するんだろ?」
「なんで、」
「お前は......ソラだな。」
「!?」
「データにあるから分かるんだ。へぇ、お前みたいなガキも戦うつもりだったのか? 可哀想にな、家にいれば安全だったものを」
17号がソラの目の前まで近づいた。
「私も、戦える......」
ソラが戦闘態勢に入った。
「そう怯えるな、安心しろ。俺はお前とは戦う気は無い。用があるのは孫悟空だけだからな」
「え?」
17号は頭を軽く撫でてきた。それは、いつも悟飯がやってくれるようなものであった。そして頭から手をするりと頬に移動させてきたかと思えば、むぎゅっとほっぺを抓られる。
「いひゃっ!?」
「フッ、じゃあな」
何事も無かったかのようにパッと手を離し、空へと飛び去っていく。クリリンも18号に何かをされたようだったが、見ていなかったので分からない。なんだか顔が赤いような気がした。
「っと、早く仙豆を食わせてやらないと」
クリリンとソラは急いで仙豆を倒れている皆に食べさせる。
「お兄ちゃん、仙豆だよ。食べれる?」
トランクスの口元へ仙豆を運ぶとすんなり受け入れてくれた。数回咀嚼し、飲み込むとトランクスは飛び起きた。
「ソラさん......」
「お兄ちゃん!!」
ソラはトランクスへと抱き着いた。
トランクスより小さな体ではあるが、ぎゅうぅっと強い力で抱きしめる。
「えっ、ど、どうしたんですか!?」
「お兄ちゃん、殺されなくて、良かった」
どうやら自分の事が心配だったらしい。
なんて、健気なのだろうか。
やっぱり、どこの時代でもソラさんはソラさんなんだ。
トランクスは嬉しいような悲しいような恥ずかしいようなよく分からない気持ちになった。ふと、ソラの頬に赤くなった跡を見つける。
「ここ、赤くなって......」
「あ、これ。殴られたんじゃないよ。さっきの人造人間の、お兄ちゃんが、ぎゅうってほっぺつねってきたの」
「は?つ、抓られた?」
「最初はなでなでしてくれたんだよ。でも、いきなり、ほっぺぎゅってされて、びっくりした。絶対に、仕返し、してやる!」
なでなで......?
あの、殺戮兵器の17号が?
気軽にソラに触れられた事に対してもやもやし、別の意味で17号に怒りが沸いたトランクスであった。
「お熱いところ申し訳ないが、俺達もいるからな」
「えっ、あっ、」
クリリンに声をかけられはっとする。
ベジータは回復して直ぐに遠くへと、飛び去って行ってしまった。しばらくすると、ピッコロもパワーアップの為に神殿へと向かっていった。残ったメンバーはとりあえず、パオズ山がある方向へ飛んだ。途中で天津飯と別れ、今は3人で悟空の家に向かっている。
一刻も早く、悟空のもとへ。
「地球人は不便だな」
ピッコロは凍えている天津飯とクリリンに言い放った。
「しょうがねぇだろこればっかりは。つか、ソラも寒いよな?」
「んー? 寒くない」
「ひぇー、すげぇな」
どうやらソラは寒さに耐久があるらしく、何事もなさそうにしてる。ポッドで長く冷気を浴びていたからなのだろうか。
周囲が山だらけなので研究所は手分けをして探すことにした。ソラは戦闘経験が少なく、また判断力が乏しい為、ピッコロと行動を共にする事になった。
「ソラ、相手が1人とはいえ油断は禁物だ。緊張感を持って行動しろ。絶対に気を緩るめるなよ。もし俺達だけで敵と戦闘する事になった時、お前は俺より前に出るんじゃないぞ」
「はいっ」
成長したソラに一番最初に戦い方を教えたのはピッコロであった。だから彼女の弱点や悪い所は痛い程分かっていたのだ。もし、自分達が敵と遭遇したら。真っ先に狙われるのはソラだ。健気に返事をする彼女を見て、ピッコロも気を引き締めた。
しかし、一番最初にドクター・ゲロの研究所を見つけたのは意外にもクリリンだった。
クリリンの高まる気を察知し、2人はその場所へ飛んでいった。どうやらベジータやトランクスも気付いたようで、ほぼ同時に皆が揃う。しかし、研究所の扉の向こうからは数人の話し声が聞こえもう人造人間は目覚めてしまっていたようだった。
「どけ、ばかやろう」
「いけません、とりあえず逃げましょう!!悟空さんが目を覚ますのを待ってから......」
トランクスの忠告も聞かずにベジータは扉を破壊してしまった。扉の中ではドクター・ゲロと2人の少年少女が揉めているようだった。が、その瞬間、ドクター・ゲロは少年に蹴飛ばされ頭と胴がバラバラになる。頭を踏み潰した少年とソラの目があう。
「じんぞう......にん...げん......」
ソラが呟くと少年はニヤリと笑った。それに気付いたピッコロは、被さるようにしてソラの前に立つ。しかし、戦う気は無いようで少女と奥にある大きな機械について話を始めた。話の内容はもう一体の人造人間についてで、トランクスは驚愕した。これ以上人造人間を増やされてしまってはたまったもんじゃない。トランクスはスーパーサイヤ人へと変身し、研究所に気攻破を撃ち込み破壊した。が、遅かったようだ。
18号によって機械は保守されてしまった。
そして中から出てきたのは大型の男の人造人間。なにやら話をしたかと思えば、3人の人造人間は自分達に眼中がないようで、別の場所へと移動してしまった。そんな人造人間達にベジータは腹を立てる。
「このオレが目には入らなかったとでも言うのか.......!? ふざけるな」
あっという間にスーパーサイヤ人となり、追いかけようとするベジータ。トランクスは止めに入るも、呆気なく腹パンされてしまった。
「お兄ちゃん......!!」
ソラは腹を抱えているトランクスに駆け寄り、背をさすった。
「だ、大丈夫です。でも、早く父さんを追わないと!!」
全員でベジータと人造人間を追う。
追い付いたときには、ベジータは18号と互角に戦っていた。なんだ、互角ではないか......とトランクスと天津飯は思う。
「殺されるぞ、ベジータは」
そう言ったのはピッコロだった、
「えっ!?」
「私も、そう思う。だって、お姉ちゃんの方、全然パワーが落ちてないよ。でも、ベジータさん、疲れて落ちてきてる」
ピッコロやソラが言った通りベジータは押され始め、ついには右腕を折られてしまった。
それに怒ったトランクスは18号へと剣を振りかざすも呆気なく地へと沈められた。トランクスがやられるとピッコロや天津飯も18号へと襲いかかる。が、スーパーサイヤ人ですら適わなかった相手である。いとも簡単にやられてしまった。
「お兄ちゃん、ピッコロさん、天津飯さん!!!」
ソラは動けなかった。どうせ自分が行ったところで殺されるだけだ。チラリと横を見ると同じようにクリリンも固まって動けないようであった。17号と18号は自分達の方へとスーッと飛んでくる。
「早く仙豆とやらを食べさせてやるんだな。回復するんだろ?」
「なんで、」
「お前は......ソラだな。」
「!?」
「データにあるから分かるんだ。へぇ、お前みたいなガキも戦うつもりだったのか? 可哀想にな、家にいれば安全だったものを」
17号がソラの目の前まで近づいた。
「私も、戦える......」
ソラが戦闘態勢に入った。
「そう怯えるな、安心しろ。俺はお前とは戦う気は無い。用があるのは孫悟空だけだからな」
「え?」
17号は頭を軽く撫でてきた。それは、いつも悟飯がやってくれるようなものであった。そして頭から手をするりと頬に移動させてきたかと思えば、むぎゅっとほっぺを抓られる。
「いひゃっ!?」
「フッ、じゃあな」
何事も無かったかのようにパッと手を離し、空へと飛び去っていく。クリリンも18号に何かをされたようだったが、見ていなかったので分からない。なんだか顔が赤いような気がした。
「っと、早く仙豆を食わせてやらないと」
クリリンとソラは急いで仙豆を倒れている皆に食べさせる。
「お兄ちゃん、仙豆だよ。食べれる?」
トランクスの口元へ仙豆を運ぶとすんなり受け入れてくれた。数回咀嚼し、飲み込むとトランクスは飛び起きた。
「ソラさん......」
「お兄ちゃん!!」
ソラはトランクスへと抱き着いた。
トランクスより小さな体ではあるが、ぎゅうぅっと強い力で抱きしめる。
「えっ、ど、どうしたんですか!?」
「お兄ちゃん、殺されなくて、良かった」
どうやら自分の事が心配だったらしい。
なんて、健気なのだろうか。
やっぱり、どこの時代でもソラさんはソラさんなんだ。
トランクスは嬉しいような悲しいような恥ずかしいようなよく分からない気持ちになった。ふと、ソラの頬に赤くなった跡を見つける。
「ここ、赤くなって......」
「あ、これ。殴られたんじゃないよ。さっきの人造人間の、お兄ちゃんが、ぎゅうってほっぺつねってきたの」
「は?つ、抓られた?」
「最初はなでなでしてくれたんだよ。でも、いきなり、ほっぺぎゅってされて、びっくりした。絶対に、仕返し、してやる!」
なでなで......?
あの、殺戮兵器の17号が?
気軽にソラに触れられた事に対してもやもやし、別の意味で17号に怒りが沸いたトランクスであった。
「お熱いところ申し訳ないが、俺達もいるからな」
「えっ、あっ、」
クリリンに声をかけられはっとする。
ベジータは回復して直ぐに遠くへと、飛び去って行ってしまった。しばらくすると、ピッコロもパワーアップの為に神殿へと向かっていった。残ったメンバーはとりあえず、パオズ山がある方向へ飛んだ。途中で天津飯と別れ、今は3人で悟空の家に向かっている。
一刻も早く、悟空のもとへ。