Cold sleep〜始まり〜
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ナメック星から帰還して早1ヶ月。
孫悟飯は机に向かって勉強に勤しんでいた。
ナメック星でフリーザとの死闘を繰り広げ、何とか地球に帰還した悟飯であったが、チチから勉学よりも戦闘ばかりしたのか、とこっぴどく叱られて今の状況に至る。チチの目を盗んで偶にカプセルコーポレーションに行ってデンデや他のナメック星人に会いに行っている事は秘密だ。
鉛筆を持っていた手を止めて、ふと窓の外を見る。恐怖など知らずに蝶や鳥が飛んでいる。草木が風に揺らされ、さらさらと心地よい音をたてている。なんて平和なんだろうか。絶望と恐怖を味わった悟飯は幼いながらもそう思わずにはいられなかった。そんな時である。
「......ッ?」
背筋がぞわりとした。
なにか来る。そして嫌な予感がする。
得体の知れない何かがこの地球に向かっている?
「悟飯ちゃん、そろそろ疲れたべ、麦茶でも飲んで休憩するだ」
鉛筆が床に落ちてカランと音を立てる。
「悟飯ちゃん?どこさ行ったべ?」
チチがドアを開けた時にはもう悟飯の姿はなかった。
悟飯は得体の知れない何かが落ちてくるであろう場所へと飛んでいるとよく知った気が近づいてきた。
「お〜い、悟飯!」
「クリリンさん! ヤムチャさん!良かった、気付いたんですね。」
「あぁ、凄い速さで何かが迫ってるな」
「折角生き返ったのにまた敵かよ、正直俺、もう死にたくねぇよ...」
知っている気、とはクリリンとヤムチャだった。2人は数週間前にドラゴンボールで生き返ったばかりである。
「ヤムチャさん、敵とも死ぬとも決まったわけじゃ無いですから」
「でもよクリリン、どうするんだよ、またサイヤ人みたいな連中だったら」
猛スピードで地球に向かっているそれはもしかしたら悪事を企む敵かもしれない。
それはヤムチャだけではなく他の2人も考えていた事だった。
「縁起でも無いこと言わないでくださいよ」
「そうですよ、それにサイヤ人は僕のお父さんとベジータさんしか生き残ってないって言ってたじゃないですか」
そう、ラディッツとナッパが死んだ今生き残った純血のサイヤ人は2人。
「そうだけよぉ、あぁ、また界王星行きか」
そうして3人で飛んでいくうちに人気のない大地に着く。そこにはピッコロとベジータが既に到着していた。
「随分と来るのが遅いな、察知能力が鈍ったんじゃないのか? てっきり逃げたかと思ったぜ」
「へっ、相変わらずの上から目線でムカつく野郎だ」
「無駄口を叩くんなら今すぐ家にでも帰るんだな、お前達がいてもいなくても変わらないのだから」
「なんだと?!」
「まぁまぁヤムチャさん、今は文句を言っている場合じゃないですよ」
「そうですよ」
「クリリンに悟飯までこいつの味方かよ」
すると今まで黙っていたピッコロが声を上げた。
「来るぞ!」
流れ星のように
はたまた隕石か、
空から猛スピードでそれは地面に落ちた。
強い衝撃と共に砂煙が瞬く間に広がる。
「ごほっ、ごほっ」
「大丈夫ですか? クリリンさん」
「あぁ、砂が器官に入っただけだ」
「おい、アレを見ろ!!」
大きなクレーターと共にそれは現れた。
ピッコロが指す先には球型の小ぶりな宇宙船。真ん中の赤い光沢が太陽の光でつやつやと光っている。そう、あれは......
「なに、ポッドだと?」
「なぁベジータ、あれってサイヤ人が乗ってきたやつじゃないか......」
クリリンが恐る恐る振り向くとベジータの心底驚いた顔が見えた。
「そんな、」
「悟飯、俺から離れるなよ」
「はっ、はい!」
5人に緊張がはしる。
するとポッドの扉が重々しく開いた。
プシューッ、ゴゴゴゴ.........
扉が開くと中から白い煙がどくどくと大量に放出し、離れていても冷気を感じるくらい冷たかった。そして煙がある程度出尽くした思った時、
「ぐあっ...」
ピッコロの後ろにいた悟飯はいつの間にか蹴飛ばされていた。飛ばされた先で悟飯は体制を取り直すが、相手は怯むことなく攻撃を続けてくる。長く絡まった黒髪に、錆色の戦闘スーツ、腰に巻き付けたあれは尻尾で紛れもなくサイヤ人の証拠。しかも悟飯よりひとまわり小さいそれは人間の、それも少女の形をしていたのだった。
孫悟飯は机に向かって勉強に勤しんでいた。
ナメック星でフリーザとの死闘を繰り広げ、何とか地球に帰還した悟飯であったが、チチから勉学よりも戦闘ばかりしたのか、とこっぴどく叱られて今の状況に至る。チチの目を盗んで偶にカプセルコーポレーションに行ってデンデや他のナメック星人に会いに行っている事は秘密だ。
鉛筆を持っていた手を止めて、ふと窓の外を見る。恐怖など知らずに蝶や鳥が飛んでいる。草木が風に揺らされ、さらさらと心地よい音をたてている。なんて平和なんだろうか。絶望と恐怖を味わった悟飯は幼いながらもそう思わずにはいられなかった。そんな時である。
「......ッ?」
背筋がぞわりとした。
なにか来る。そして嫌な予感がする。
得体の知れない何かがこの地球に向かっている?
「悟飯ちゃん、そろそろ疲れたべ、麦茶でも飲んで休憩するだ」
鉛筆が床に落ちてカランと音を立てる。
「悟飯ちゃん?どこさ行ったべ?」
チチがドアを開けた時にはもう悟飯の姿はなかった。
悟飯は得体の知れない何かが落ちてくるであろう場所へと飛んでいるとよく知った気が近づいてきた。
「お〜い、悟飯!」
「クリリンさん! ヤムチャさん!良かった、気付いたんですね。」
「あぁ、凄い速さで何かが迫ってるな」
「折角生き返ったのにまた敵かよ、正直俺、もう死にたくねぇよ...」
知っている気、とはクリリンとヤムチャだった。2人は数週間前にドラゴンボールで生き返ったばかりである。
「ヤムチャさん、敵とも死ぬとも決まったわけじゃ無いですから」
「でもよクリリン、どうするんだよ、またサイヤ人みたいな連中だったら」
猛スピードで地球に向かっているそれはもしかしたら悪事を企む敵かもしれない。
それはヤムチャだけではなく他の2人も考えていた事だった。
「縁起でも無いこと言わないでくださいよ」
「そうですよ、それにサイヤ人は僕のお父さんとベジータさんしか生き残ってないって言ってたじゃないですか」
そう、ラディッツとナッパが死んだ今生き残った純血のサイヤ人は2人。
「そうだけよぉ、あぁ、また界王星行きか」
そうして3人で飛んでいくうちに人気のない大地に着く。そこにはピッコロとベジータが既に到着していた。
「随分と来るのが遅いな、察知能力が鈍ったんじゃないのか? てっきり逃げたかと思ったぜ」
「へっ、相変わらずの上から目線でムカつく野郎だ」
「無駄口を叩くんなら今すぐ家にでも帰るんだな、お前達がいてもいなくても変わらないのだから」
「なんだと?!」
「まぁまぁヤムチャさん、今は文句を言っている場合じゃないですよ」
「そうですよ」
「クリリンに悟飯までこいつの味方かよ」
すると今まで黙っていたピッコロが声を上げた。
「来るぞ!」
流れ星のように
はたまた隕石か、
空から猛スピードでそれは地面に落ちた。
強い衝撃と共に砂煙が瞬く間に広がる。
「ごほっ、ごほっ」
「大丈夫ですか? クリリンさん」
「あぁ、砂が器官に入っただけだ」
「おい、アレを見ろ!!」
大きなクレーターと共にそれは現れた。
ピッコロが指す先には球型の小ぶりな宇宙船。真ん中の赤い光沢が太陽の光でつやつやと光っている。そう、あれは......
「なに、ポッドだと?」
「なぁベジータ、あれってサイヤ人が乗ってきたやつじゃないか......」
クリリンが恐る恐る振り向くとベジータの心底驚いた顔が見えた。
「そんな、」
「悟飯、俺から離れるなよ」
「はっ、はい!」
5人に緊張がはしる。
するとポッドの扉が重々しく開いた。
プシューッ、ゴゴゴゴ.........
扉が開くと中から白い煙がどくどくと大量に放出し、離れていても冷気を感じるくらい冷たかった。そして煙がある程度出尽くした思った時、
「ぐあっ...」
ピッコロの後ろにいた悟飯はいつの間にか蹴飛ばされていた。飛ばされた先で悟飯は体制を取り直すが、相手は怯むことなく攻撃を続けてくる。長く絡まった黒髪に、錆色の戦闘スーツ、腰に巻き付けたあれは尻尾で紛れもなくサイヤ人の証拠。しかも悟飯よりひとまわり小さいそれは人間の、それも少女の形をしていたのだった。