1話
夢小説設定
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「アメイジング・デジタル・サーカスへようこそ!」
高らかに響く、一人の男の声
その男は人間の“歯”の模型の様な頭部を持ち、上顎と下顎の間にはギョロリと動く青と緑の目玉が浮いていた
「私はケイン!ここの舞台監督だ!見た事ないような、顎が外れて心臓が止まる程ビックリする代物をお見せしよう!」
赤いタキシードを翻し、被っていたシルクハットを手に持つと、それを逆さにする
「そうだろ、バブル?」
「もちろんだよケイン、今日はどんなものを作ったのか楽しみだよ」
シルクハットからプカリと浮いて出て来たのは、白いギザギザの歯を覗かせた口と真っ黒な目が付いたシャボン玉だった
そのシャボン玉はバブルという名のようで、楽し気にケインの声に返事をする
そんなバブルにケインは人差し指を立てながら言う
「ああ、時間がもったいないな!さあ、ショーの始まりだ!」
ガングル ズーブル
あと キンガー も!
ラガタ ジャックス
それに カフモ !
毎日 毎日 毎日 毎日大騒ぎ
月も太陽も 飛び越えて!
『! ……え…あ…?』
「え…えっ?何、ここどこ?」
愉快な音楽と共に、舞台の上の“何も無い空間から”突然現れた二つの人影
片方は青いマントにフードを被った“魔導士”の様な見た目をしており、もう片方は赤と青を基調とした“道化師”の様な見た目をしている
二人共、見るからに動揺しているようだ
そんな中でも、音楽は止まる事はない
次々と宙を舞う蓄音機やティーポット、大きな目玉に黄色い星
終いには青い花が咲いた植木鉢が二人の間に落ちてきて、床にめり込んでいる
そんな様子を見て、魔導士と道化師は目をパチクリとさせながらお互いに顔を見合わせた
道化師がふと視線を横にずらすと、その先には“EXIT”と書かれた赤い扉があった
道化師は考えるよりも先に魔導士の手を取り、その扉に向かって走る
だがその取手を掴もうとした瞬間、扉はバラバラと崩れ跡形も無く消えてしまった
「うわっ!」
『き、消えた……』
あまりにも理解不能な出来事が続き、二人は狼狽えるように後退る
すると、魔導士が背後にいた誰かとぶつかってしまった
ドンッ!
『わっ!?』
「おわ!」
「おお!?」
「うっ!」
魔導士が慌てて振り返ると、背後にいたのはスラッと背が高く、ピンクのオーバーオールを着た薄紫色のウサギだった
そのウサギはバランスを崩し、近くにいたチェスのキングを模った身体に目玉が二つ付ている、紫色のガウンを着た人物にぶつかる
そしてそのキングも、近くにいた身体が赤いリボンで白い仮面を着けた人物にぶつかり、まるでドミノ倒しの様に倒れ込んだ
更には、その仮面の人物は二枚重ねに着けていた仮面の一つを落として割ってしまったらしい
『えっ、あっ、すいません!』
軽快なリズムで流れていた音楽が止み、魔導士はぶつかってしまった三人に慌てて謝る
ウサギは魔導士の声に応えるように軽く手を挙げてから、宙に浮いているケインに向かって言った
高らかに響く、一人の男の声
その男は人間の“歯”の模型の様な頭部を持ち、上顎と下顎の間にはギョロリと動く青と緑の目玉が浮いていた
「私はケイン!ここの舞台監督だ!見た事ないような、顎が外れて心臓が止まる程ビックリする代物をお見せしよう!」
赤いタキシードを翻し、被っていたシルクハットを手に持つと、それを逆さにする
「そうだろ、バブル?」
「もちろんだよケイン、今日はどんなものを作ったのか楽しみだよ」
シルクハットからプカリと浮いて出て来たのは、白いギザギザの歯を覗かせた口と真っ黒な目が付いたシャボン玉だった
そのシャボン玉はバブルという名のようで、楽し気にケインの声に返事をする
そんなバブルにケインは人差し指を立てながら言う
「ああ、時間がもったいないな!さあ、ショーの始まりだ!」
ガングル ズーブル
あと キンガー も!
ラガタ ジャックス
それに カフモ !
毎日 毎日 毎日 毎日大騒ぎ
月も太陽も 飛び越えて!
『! ……え…あ…?』
「え…えっ?何、ここどこ?」
愉快な音楽と共に、舞台の上の“何も無い空間から”突然現れた二つの人影
片方は青いマントにフードを被った“魔導士”の様な見た目をしており、もう片方は赤と青を基調とした“道化師”の様な見た目をしている
二人共、見るからに動揺しているようだ
そんな中でも、音楽は止まる事はない
次々と宙を舞う蓄音機やティーポット、大きな目玉に黄色い星
終いには青い花が咲いた植木鉢が二人の間に落ちてきて、床にめり込んでいる
そんな様子を見て、魔導士と道化師は目をパチクリとさせながらお互いに顔を見合わせた
道化師がふと視線を横にずらすと、その先には“EXIT”と書かれた赤い扉があった
道化師は考えるよりも先に魔導士の手を取り、その扉に向かって走る
だがその取手を掴もうとした瞬間、扉はバラバラと崩れ跡形も無く消えてしまった
「うわっ!」
『き、消えた……』
あまりにも理解不能な出来事が続き、二人は狼狽えるように後退る
すると、魔導士が背後にいた誰かとぶつかってしまった
ドンッ!
『わっ!?』
「おわ!」
「おお!?」
「うっ!」
魔導士が慌てて振り返ると、背後にいたのはスラッと背が高く、ピンクのオーバーオールを着た薄紫色のウサギだった
そのウサギはバランスを崩し、近くにいたチェスのキングを模った身体に目玉が二つ付ている、紫色のガウンを着た人物にぶつかる
そしてそのキングも、近くにいた身体が赤いリボンで白い仮面を着けた人物にぶつかり、まるでドミノ倒しの様に倒れ込んだ
更には、その仮面の人物は二枚重ねに着けていた仮面の一つを落として割ってしまったらしい
『えっ、あっ、すいません!』
軽快なリズムで流れていた音楽が止み、魔導士はぶつかってしまった三人に慌てて謝る
ウサギは魔導士の声に応えるように軽く手を挙げてから、宙に浮いているケインに向かって言った