2話
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ヒョイッ
『………は?』
あっという間に、抱えられた
所謂“お姫様抱っこ”というやつだ
『え!?あ!?な、何…!?』
「ああ、喋らない方がいいよ。舌を噛むかもしれないからね」
『!? 何……をッ!?』
慌てふためくソラを他所に、ジャックスはソラを抱えたまま穴に飛び込んだ
穴の先は長い滑り台の様になっていて、そのまま二人で滑り降りて行く
途中ケインの顔と“RADICAL”という文字のネオンが光り、軽快な音と共に花火が上がったが、そんな事を気にしている暇はソラには無かった
ジャックスに必死にしがみつき、悲鳴を上げながら辿り着いた先は、洞窟の様な薄暗い場所だった
岩肌の所々には、眩いネオンが光っている
先に滑っていた…と言うより転がり落ちていたキンガーとガングルは、並んでいたボウリングのピンを模したグローインクに突っ込み弾き飛ばした
その後に降り立ったジャックスが、ソラを優しく下ろしながら言う
「楽しい“ランデヴー”だったね?ソラ」
『……し…死ぬかと思った…』
ゼェハァと息を荒げるソラとは引き換えに、ジャックスはニヤニヤと楽しそうに笑っていた
そんな二人とは打って変わり、キンガーとガングルは前方にいる巨大な化け物を見上げる
その化け物は赤い身体に黄色の斑点模様があり、複数の目玉がギョロリと蠢き
巨大な芋虫の様な見た目だが、頭とは逆の方にも鋭い牙が生えた大きな口が付いていた
その化け物の周りには多くのグローインクが集まり、今まで収集してきたのであろう物をその化け物に食べさせている
化け物はそれらを食べ、身体の中を介してグローインクに変換し、反対の口から吐き出していた
こうやって、グローインクを増やしているようだ
それをジッと見ていたキンガーは、不思議そうな声色で言う
「昆虫採集かな?」
『ンな訳あるか』
あまりにも素っ頓狂な物言いに、思わずツッコミを入れるソラ
だがそんなツッコミを入れつつも、目の前の化け物を警戒してるのかジャックスの後ろに少しだけ身を隠している
それに対してジャックスは“やれやれ”といった雰囲気を装うが、どこか上機嫌だった
そんな中、ガングルはキンガーに向けて訂正する様に言う
「多分ここは“巣”だよ…」
「…………ワァ!!」
やっとここがどんな場所か理解したのか、キンガーは驚きの声を上げた
すると化け物がこちらに気付いたのか、地を這う様な低い声で話し出す
「グローインクでない者が、“グローインク・クイーン”の巣にやってくるとはね」
「ああ、君は誰なんだ?事前に言ってくれないと。そんな超気持ち悪い姿を現す前にね」
『お、おい…!怒らせるような言い方すんなって…!』
わざと煽るような言い方をするジャックスに、ソラは慌てて身を乗り出す
ソラの予想通りジャックスの言い方が頭にきたのか、グローインク・クイーンは低い唸り声を上げた
「ウサギ風情が。この気高き御前にて、なんと浅ましき言葉遣いを…」
「おお!気高き者としてお尋ねしたいのですが……」
グローインク・クイーンの言葉を遮るように話し出したキンガーだったが、後ろで動いているグローインクに気付きそちらへ視線を向ける
その視線の先には、グローインクに運ばれているズーブルの頭があった
「ああ、ズーブルがいたぞ!やあ、ズーブル」
「ああ~!助けなさいよバカ共!!」
「口が悪いねズーブル、助けたくなくなっちゃったなあ」
『えぇー……』
フイッとそっぽを向くジャックスの隣で、引き攣った表情をするソラ
それを見たキンガーは、ソラに向けてちょいちょいと手招きをした
『? ……何…?』
キンガーに呼ばれるまま近付くソラ
するとキンガーとガングルは、手を拳の形にして前に出した
それを見たソラは、少し考えた後恐る恐る同じように拳を作る
そして三人で拳を上下に振り、所謂“ジャンケン”をした
結果はソラとガングルがパー、キンガーがチョキだった
『あ……』
「ああ~…いつも負けちゃう……」
「よし!」
キンガーはガッツポーズをしてからズーブルの元へ行き、その頭を両手で掴んだ
「捕まえた!」
だがキンガーの手は元々身体に繋がっていない為、ズーブルの頭はそのままグローインクに運ばれて行ってしまう
「おい!キンガーあんたって…」
痺れを切らしたズーブルが声を上げた、次の瞬間
『………は?』
あっという間に、抱えられた
所謂“お姫様抱っこ”というやつだ
『え!?あ!?な、何…!?』
「ああ、喋らない方がいいよ。舌を噛むかもしれないからね」
『!? 何……をッ!?』
慌てふためくソラを他所に、ジャックスはソラを抱えたまま穴に飛び込んだ
穴の先は長い滑り台の様になっていて、そのまま二人で滑り降りて行く
途中ケインの顔と“RADICAL”という文字のネオンが光り、軽快な音と共に花火が上がったが、そんな事を気にしている暇はソラには無かった
ジャックスに必死にしがみつき、悲鳴を上げながら辿り着いた先は、洞窟の様な薄暗い場所だった
岩肌の所々には、眩いネオンが光っている
先に滑っていた…と言うより転がり落ちていたキンガーとガングルは、並んでいたボウリングのピンを模したグローインクに突っ込み弾き飛ばした
その後に降り立ったジャックスが、ソラを優しく下ろしながら言う
「楽しい“ランデヴー”だったね?ソラ」
『……し…死ぬかと思った…』
ゼェハァと息を荒げるソラとは引き換えに、ジャックスはニヤニヤと楽しそうに笑っていた
そんな二人とは打って変わり、キンガーとガングルは前方にいる巨大な化け物を見上げる
その化け物は赤い身体に黄色の斑点模様があり、複数の目玉がギョロリと蠢き
巨大な芋虫の様な見た目だが、頭とは逆の方にも鋭い牙が生えた大きな口が付いていた
その化け物の周りには多くのグローインクが集まり、今まで収集してきたのであろう物をその化け物に食べさせている
化け物はそれらを食べ、身体の中を介してグローインクに変換し、反対の口から吐き出していた
こうやって、グローインクを増やしているようだ
それをジッと見ていたキンガーは、不思議そうな声色で言う
「昆虫採集かな?」
『ンな訳あるか』
あまりにも素っ頓狂な物言いに、思わずツッコミを入れるソラ
だがそんなツッコミを入れつつも、目の前の化け物を警戒してるのかジャックスの後ろに少しだけ身を隠している
それに対してジャックスは“やれやれ”といった雰囲気を装うが、どこか上機嫌だった
そんな中、ガングルはキンガーに向けて訂正する様に言う
「多分ここは“巣”だよ…」
「…………ワァ!!」
やっとここがどんな場所か理解したのか、キンガーは驚きの声を上げた
すると化け物がこちらに気付いたのか、地を這う様な低い声で話し出す
「グローインクでない者が、“グローインク・クイーン”の巣にやってくるとはね」
「ああ、君は誰なんだ?事前に言ってくれないと。そんな超気持ち悪い姿を現す前にね」
『お、おい…!怒らせるような言い方すんなって…!』
わざと煽るような言い方をするジャックスに、ソラは慌てて身を乗り出す
ソラの予想通りジャックスの言い方が頭にきたのか、グローインク・クイーンは低い唸り声を上げた
「ウサギ風情が。この気高き御前にて、なんと浅ましき言葉遣いを…」
「おお!気高き者としてお尋ねしたいのですが……」
グローインク・クイーンの言葉を遮るように話し出したキンガーだったが、後ろで動いているグローインクに気付きそちらへ視線を向ける
その視線の先には、グローインクに運ばれているズーブルの頭があった
「ああ、ズーブルがいたぞ!やあ、ズーブル」
「ああ~!助けなさいよバカ共!!」
「口が悪いねズーブル、助けたくなくなっちゃったなあ」
『えぇー……』
フイッとそっぽを向くジャックスの隣で、引き攣った表情をするソラ
それを見たキンガーは、ソラに向けてちょいちょいと手招きをした
『? ……何…?』
キンガーに呼ばれるまま近付くソラ
するとキンガーとガングルは、手を拳の形にして前に出した
それを見たソラは、少し考えた後恐る恐る同じように拳を作る
そして三人で拳を上下に振り、所謂“ジャンケン”をした
結果はソラとガングルがパー、キンガーがチョキだった
『あ……』
「ああ~…いつも負けちゃう……」
「よし!」
キンガーはガッツポーズをしてからズーブルの元へ行き、その頭を両手で掴んだ
「捕まえた!」
だがキンガーの手は元々身体に繋がっていない為、ズーブルの頭はそのままグローインクに運ばれて行ってしまう
「おい!キンガーあんたって…」
痺れを切らしたズーブルが声を上げた、次の瞬間