2話
夢小説設定
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部屋の壁には、そこら中に“EXIT”と狂ったように書きなぐられ
でかでかと赤い文字で“NO WAY OUT”という文字が刻まれ
その傍には、ケインとカフモであろう人物が描かれている
そして何より、目を引くのは
『………なに…あれ……』
部屋の中央に佇む、目玉だらけの黒い化け物だった
「……あ……ああ…!」
怯えた声を漏らすポムニ
ソラは冷や汗を垂らし、ラガタも唖然と固まっている
そんな中、ジャックスは扉の近くに落ちていたボウリングの玉を拾い上げた
「ああ、これを探してたんだ。見張っててくれてありがとう」
そう言うや否やジャックスは右手でボウリングの玉を持ち、左手でソラの手を取り走り出した
「もう行かなきゃ、じゃあね」
『!? えっ、あ!?』
突然の事に思考が追い付かず、そのままジャックスに連れられ走り出す
あっという間にラガタとポムニの姿は見えなくなってしまった
『ちょっ…おい!ふたっ…二人!!置いてっていいのか!?てか何なんだあれ!?』
「あれは“カフモ”だよ。君も見ただろ?自分の部屋にちゃんといたじゃないか」
『い、いやそうだけど…!!……え、じゃああんなヤベェのを紹介しようとしてたのか!?』
「ッフ、…クク…!ああ、まあそうなんじゃない?」
カフモが元々ああいう見た目だと解釈してしまったソラに、ジャックスは思わず吹き出した
『あれのどこが“ひょうきん者”なんだよ…』
「ちょっとやめてよ、僕をコケさせるつもり?」
『え?お前が言ったんだろ…てかあれがカフモだとしても、明らかにヤバい奴じゃん!本当に二人を置いてってよかったのか!?』
「仕方ないよ、生憎僕の手は二つしかないからね。この玉と君の手で手一杯だよ」
『いや捨てろその玉!!』
そんな話をしつつ暫く走り続け、漸く安全そうな場所まで辿り着いたのかジャックスは足を止めた
それに倣いソラも足を止め、二人して上がった息を整える
ふと視線をずらすと、キンガーとガングルが地面に空いた穴を見ながら何かを話している姿が目に入った
「ここで何を見てるんだっけ?」
「グローインクが、ズーブルの体の一部を下に持って行ったんだよ…」
「ああ!そうだった、ありがとう。こういうのあんまり得意じゃないんだがね」
『! ……あの二人…』
「ん?……ああ、どんな感じ?」
ソラの言葉でやっと気付いたのか、ジャックスはキンガー達に声を掛ける
それに対してキンガーはバッとこちらを向き、意気揚々と穴を指差した
「ジャックス!ソラ!ズーブルの穴を見つけたぞ!」
「よかったね」
「カフモはどうだった…?ジョークを笑わなかったこと、もう怒ってないといいけど…」
「ああ、元気だったよ。今まで見た事ないくらい幸せそうだったよ。ねえ、ソラ?」
『えっ?ああ…そう、なのかな…?』
「おお!頭がおかしくなってなくてよかったよ」
“私、普段のカフモを知らないしな…”と思いながら、ソラは顎に手を添えつつ首を捻った
それを同意と捉えたキンガーは、嬉しそうに手をばたつかせる
すると、どこか遠くから一瞬地響きの様な音が響いて聴こえてきた
それに対してキョロキョロ辺りを見渡す面々だったが、ジャックスが持っていたボウリングの玉を掲げてニヤリと笑う
「実は、これを渡すように頼まれたんだ」
そう言うと、ジャックスはあろう事かその玉をキンガーに投げつけた
突然の事で避ける事も出来ず、キンガーはそのまま穴の方へと飛ばされる
その拍子にキンガーがガングルの足を掴んでしまい、二人共穴に落ちてしまった
『え!?なっ、何やってんだよ!?』
「まあまあ」
慌てて穴へと駆け寄るソラの肩を、宥めるようにポンと叩くジャックス
そして、その流れのまま……
でかでかと赤い文字で“NO WAY OUT”という文字が刻まれ
その傍には、ケインとカフモであろう人物が描かれている
そして何より、目を引くのは
『………なに…あれ……』
部屋の中央に佇む、目玉だらけの黒い化け物だった
「……あ……ああ…!」
怯えた声を漏らすポムニ
ソラは冷や汗を垂らし、ラガタも唖然と固まっている
そんな中、ジャックスは扉の近くに落ちていたボウリングの玉を拾い上げた
「ああ、これを探してたんだ。見張っててくれてありがとう」
そう言うや否やジャックスは右手でボウリングの玉を持ち、左手でソラの手を取り走り出した
「もう行かなきゃ、じゃあね」
『!? えっ、あ!?』
突然の事に思考が追い付かず、そのままジャックスに連れられ走り出す
あっという間にラガタとポムニの姿は見えなくなってしまった
『ちょっ…おい!ふたっ…二人!!置いてっていいのか!?てか何なんだあれ!?』
「あれは“カフモ”だよ。君も見ただろ?自分の部屋にちゃんといたじゃないか」
『い、いやそうだけど…!!……え、じゃああんなヤベェのを紹介しようとしてたのか!?』
「ッフ、…クク…!ああ、まあそうなんじゃない?」
カフモが元々ああいう見た目だと解釈してしまったソラに、ジャックスは思わず吹き出した
『あれのどこが“ひょうきん者”なんだよ…』
「ちょっとやめてよ、僕をコケさせるつもり?」
『え?お前が言ったんだろ…てかあれがカフモだとしても、明らかにヤバい奴じゃん!本当に二人を置いてってよかったのか!?』
「仕方ないよ、生憎僕の手は二つしかないからね。この玉と君の手で手一杯だよ」
『いや捨てろその玉!!』
そんな話をしつつ暫く走り続け、漸く安全そうな場所まで辿り着いたのかジャックスは足を止めた
それに倣いソラも足を止め、二人して上がった息を整える
ふと視線をずらすと、キンガーとガングルが地面に空いた穴を見ながら何かを話している姿が目に入った
「ここで何を見てるんだっけ?」
「グローインクが、ズーブルの体の一部を下に持って行ったんだよ…」
「ああ!そうだった、ありがとう。こういうのあんまり得意じゃないんだがね」
『! ……あの二人…』
「ん?……ああ、どんな感じ?」
ソラの言葉でやっと気付いたのか、ジャックスはキンガー達に声を掛ける
それに対してキンガーはバッとこちらを向き、意気揚々と穴を指差した
「ジャックス!ソラ!ズーブルの穴を見つけたぞ!」
「よかったね」
「カフモはどうだった…?ジョークを笑わなかったこと、もう怒ってないといいけど…」
「ああ、元気だったよ。今まで見た事ないくらい幸せそうだったよ。ねえ、ソラ?」
『えっ?ああ…そう、なのかな…?』
「おお!頭がおかしくなってなくてよかったよ」
“私、普段のカフモを知らないしな…”と思いながら、ソラは顎に手を添えつつ首を捻った
それを同意と捉えたキンガーは、嬉しそうに手をばたつかせる
すると、どこか遠くから一瞬地響きの様な音が響いて聴こえてきた
それに対してキョロキョロ辺りを見渡す面々だったが、ジャックスが持っていたボウリングの玉を掲げてニヤリと笑う
「実は、これを渡すように頼まれたんだ」
そう言うと、ジャックスはあろう事かその玉をキンガーに投げつけた
突然の事で避ける事も出来ず、キンガーはそのまま穴の方へと飛ばされる
その拍子にキンガーがガングルの足を掴んでしまい、二人共穴に落ちてしまった
『え!?なっ、何やってんだよ!?』
「まあまあ」
慌てて穴へと駆け寄るソラの肩を、宥めるようにポンと叩くジャックス
そして、その流れのまま……