1話
夢小説設定
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「いいや、あんまり。カフモはおかしくなったんだろう。最後に話した時は、出口の事をずっと喋っていたよ。君達みたいにねソラ、ポムニ。君達もおかしくなりかけてるのかも」
二人にグイッと顔を近付けて言うキンガーに、ポムニは恐る恐る言った
「でもそれって、出口がある可能性が高いって事じゃ?」
「あるいは君達がおかしくなり始めているのかもね」
「ねえ、ズーブルはどうするの…?」
キンガーの言葉に便乗するように、ジャックスはまたもやこめかみ部分を指でクルクルと回した
その後方でリボンが連れて行かれたズーブルの方を指差して問い掛けるが、その言葉はポムニによって遮られる
「でも、その人に話を聞いてみたいわ。もし本当なら…どっちにしても、夢だからね!」
「ハッ、まだ夢だと思ってるんだね」
「……あー、どうしてそんな風にあたしを見るの?」
未だに夢だと思い込んでいるポムニを馬鹿にするようにニヤリと笑い、人形へ視線を向けるジャックス
人形は居心地悪そうにジャックスへ顔を向けるが、ジャックスはどうでもよさげに鼻で笑った
そんな中、ふとソラが俯き気味に呟く
『……本当に、夢なのかな…』
「! ……え…?」
その呟きに、ポムニは目を見開いて聞き返す
周りにいたジャックス達も、ソラの方を向いた
『いや、だってさ…もし夢だとしたら、私とポムニは、その…“同じ夢”を見てるって事だろ?他人の夢に干渉するなんて…普通じゃあり得ないじゃん…』
「だ、だけど…!そんなの分からないじゃない!第一、“同じ夢”なんて…そうじゃないかもしれないでしょ!?」
『? それってどういう……』
声を荒げるポムニに、疑問符を浮かべる
ポムニは矢継ぎ早に言った
「“あなた”と“私”は違うって事よ!!」
『!!』
肩で息をしながら叫ぶポムニの言葉が、胸に深く突き刺さった
『……あー…そういう…』
つまり、私もこの狂った“夢”の一部だって言いたいのか
ポムニの言葉の意図を察し、思わず苦笑いを零す
それを見たジャックスは、呆れたように溜息を吐いてポムニに言った
「随分酷な事を言うね、君」
「? ……!! あっ…ち、違うの!そんなつもりじゃ…!!」
『ああ、いいって。こんな状況じゃ、疑いたくもなるだろ』
“しょうがねぇよ”と言いながら、小さく笑うソラ
それを見たポムニは、自分はなんて愚かな事を言ってしまったのだろうと顔を青ざめさせた
上手く言葉が出てこない口で謝ろうとしたが、ポムニが声を上げるよりも先にジャックスが話だしてしまい、それは叶わなかった
「まあ僕は君達が夢だと思おうがどうでもいいけど?面白いものを見られればね」
そう言って笑うジャックスの顔に、グローインクがぶつかってくる
その反動で仰け反ったジャックスは、イラつきながら言った
「分かったよこいつらにはもううんざりだ!ソラと僕、あと君達二人はカフモを見に行く。そこの泣き虫と騒々しい人は、一緒にズーブルの対応ね」
ソラ、ジャックス、人形、ポムニの四人がカフモを見に行くチーム
リボンとキンガーがズーブルを助けに行くチームとなった
それを聞いた人形が、リボンとキンガーを指差しながら乾いた笑いを浮かべる
「アハハ…彼らを組ませるのって良いアイデアなの?」
「もちろんだよ。二人は精神が安定してるし、組ませるべき有能なキャラクターだよ」
ブルブルと勢い良く震えているキンガーの横で、困ったように怯えているリボン
それを気にせず、ジャックスはまるでエスコートするかのようにソラの肩に腕を回して言った
「さあ、あのひょうきん者にちょっかい出しに行こう。ほらソラ、こっちだよ」
『え?あ、ああ……』
ジャックスに言われるがまま歩き出すソラ
その後を、人形とポムニもついて行く
ポムニはジャックスと話しているソラを、後ろからチラリと見る
その表情はどこか申し訳ない様な、気まずい様な、暗い色をしていた
「喜劇の仮面が、また壊された……」
「……ほっほぉ~!ガングル、ビックリしたよ!」
その場に残されたリボン─もとい、ガングルの手元には、先程ジャックスに踏まれて三等分になってしまった仮面があった
そんなガングルに今更気付いたのか、キンガーは驚いた様な声を上げるのだった
to be continue……
(これは現実?)
二人にグイッと顔を近付けて言うキンガーに、ポムニは恐る恐る言った
「でもそれって、出口がある可能性が高いって事じゃ?」
「あるいは君達がおかしくなり始めているのかもね」
「ねえ、ズーブルはどうするの…?」
キンガーの言葉に便乗するように、ジャックスはまたもやこめかみ部分を指でクルクルと回した
その後方でリボンが連れて行かれたズーブルの方を指差して問い掛けるが、その言葉はポムニによって遮られる
「でも、その人に話を聞いてみたいわ。もし本当なら…どっちにしても、夢だからね!」
「ハッ、まだ夢だと思ってるんだね」
「……あー、どうしてそんな風にあたしを見るの?」
未だに夢だと思い込んでいるポムニを馬鹿にするようにニヤリと笑い、人形へ視線を向けるジャックス
人形は居心地悪そうにジャックスへ顔を向けるが、ジャックスはどうでもよさげに鼻で笑った
そんな中、ふとソラが俯き気味に呟く
『……本当に、夢なのかな…』
「! ……え…?」
その呟きに、ポムニは目を見開いて聞き返す
周りにいたジャックス達も、ソラの方を向いた
『いや、だってさ…もし夢だとしたら、私とポムニは、その…“同じ夢”を見てるって事だろ?他人の夢に干渉するなんて…普通じゃあり得ないじゃん…』
「だ、だけど…!そんなの分からないじゃない!第一、“同じ夢”なんて…そうじゃないかもしれないでしょ!?」
『? それってどういう……』
声を荒げるポムニに、疑問符を浮かべる
ポムニは矢継ぎ早に言った
「“あなた”と“私”は違うって事よ!!」
『!!』
肩で息をしながら叫ぶポムニの言葉が、胸に深く突き刺さった
『……あー…そういう…』
つまり、私もこの狂った“夢”の一部だって言いたいのか
ポムニの言葉の意図を察し、思わず苦笑いを零す
それを見たジャックスは、呆れたように溜息を吐いてポムニに言った
「随分酷な事を言うね、君」
「? ……!! あっ…ち、違うの!そんなつもりじゃ…!!」
『ああ、いいって。こんな状況じゃ、疑いたくもなるだろ』
“しょうがねぇよ”と言いながら、小さく笑うソラ
それを見たポムニは、自分はなんて愚かな事を言ってしまったのだろうと顔を青ざめさせた
上手く言葉が出てこない口で謝ろうとしたが、ポムニが声を上げるよりも先にジャックスが話だしてしまい、それは叶わなかった
「まあ僕は君達が夢だと思おうがどうでもいいけど?面白いものを見られればね」
そう言って笑うジャックスの顔に、グローインクがぶつかってくる
その反動で仰け反ったジャックスは、イラつきながら言った
「分かったよこいつらにはもううんざりだ!ソラと僕、あと君達二人はカフモを見に行く。そこの泣き虫と騒々しい人は、一緒にズーブルの対応ね」
ソラ、ジャックス、人形、ポムニの四人がカフモを見に行くチーム
リボンとキンガーがズーブルを助けに行くチームとなった
それを聞いた人形が、リボンとキンガーを指差しながら乾いた笑いを浮かべる
「アハハ…彼らを組ませるのって良いアイデアなの?」
「もちろんだよ。二人は精神が安定してるし、組ませるべき有能なキャラクターだよ」
ブルブルと勢い良く震えているキンガーの横で、困ったように怯えているリボン
それを気にせず、ジャックスはまるでエスコートするかのようにソラの肩に腕を回して言った
「さあ、あのひょうきん者にちょっかい出しに行こう。ほらソラ、こっちだよ」
『え?あ、ああ……』
ジャックスに言われるがまま歩き出すソラ
その後を、人形とポムニもついて行く
ポムニはジャックスと話しているソラを、後ろからチラリと見る
その表情はどこか申し訳ない様な、気まずい様な、暗い色をしていた
「喜劇の仮面が、また壊された……」
「……ほっほぉ~!ガングル、ビックリしたよ!」
その場に残されたリボン─もとい、ガングルの手元には、先程ジャックスに踏まれて三等分になってしまった仮面があった
そんなガングルに今更気付いたのか、キンガーは驚いた様な声を上げるのだった
to be continue……
(これは現実?)